理容室と美容室の違いとは?法律・資格・顔そりの有無からカット・パーマの得意分野、男性はどっちに行くべきかまで美容師が解説

髪質改善とヘアの疑問

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「床屋さん(理容室)と美容院(美容室)って、何が違うの?」「男性が美容室に行ってもいいの?」——意外とよく聞かれる質問です。

見た目は似ていますが、実は法律も資格も別もの。この記事では、美容師の私が、理容室と美容室の違いを、法律・資格・できること・得意な技術・選び方の順にわかりやすく解説します。

顔そり本格的にできるのは理容師
2015年カット・パーマの線引きが変わった
27.4万美容所の数(2024年3月末)
11.0万理容所の数(2024年3月末)

結論|いちばんの違いは「顔そり」。カット・パーマはどちらでもOK

美容師のまとめ
  • 理容室は理容師法、美容室は美容師法にもとづくお店。資格も別
  • 決定的な違いはカミソリでの顔そり(シェービング)。本格的にできるのは理容師だけ
  • 2015年の国の通知で、美容師の男性カット、理容師のパーマもはっきり認められた
  • 理容室は刈り上げ・短髪・顔そり、美容室はカラー・パーマ・長さのあるスタイル・ヘアセットが得意なことが多い
  • 男性でも女性でも、なりたい髪型と受けたいメニューで選べばOK

法律上の違い

理容(理容室・床屋)美容(美容室・美容院)
もとになる法律理容師法美容師法
法律の定義頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることパーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること
資格理容師(国家資格)美容師(国家資格)
お店の届出理容所美容所

ポイントは、理容の定義に「顔そり」、美容の定義に「パーマ・結髪・化粧」という言葉が入っていること。もともと理容は髪を刈って顔を整える仕事、美容は髪を結い、パーマや化粧で美しくする仕事として分かれてきました。美容室がもともと「パーマ屋さん」と呼ばれていたのもそのためです(パーマの歴史と起源)。

資格のとり方

理容師も美容師も、厚生労働大臣が指定する養成施設で決められた課程(昼間課程で2年など)を学び、国家試験に合格して免許をとります。学ぶ内容や実技試験が違うため、理容師の免許で美容の仕事、美容師の免許で理容の仕事をすることはできません。両方の免許を持っている人もいます。

顔そりは理容師だけ?

カミソリを使った本格的な顔そり(シェービング)は、理容師の仕事です。美容師ができるのは、メイクの前の軽いうぶ毛そりのような、化粧に付随する程度まで。美容室で顔のうぶ毛を整えるときは、電動シェーバーを使うことが多いです。

理容師さんがカミソリで仕上げた顔そりは、肌がつるっとして本当にきれいです。ひげ・眉・えり足をしっかり整えたい方や、ブライダル前のお顔そりを受けたい方は、理容室(ブライダルシェービングのメニューがあるお店)を選ぶといいですよ。

2015年に変わった「男性カット」「パーマ」のルール

2015年まで2015年7月の通知から
美容師の男性カットパーマなどにともなわない、男性のカットだけを行うことは認められていなかった(1978年の通知)男性のカットだけでもOK
理容師のパーマ通知などで、はっきりとは示されていなかったパーマもOKとはっきり示された
顔そり理容師変わらず理容師(美容師は化粧に付随する程度まで)

※厚生労働省の通知(平成27年7月17日)により、昭和53年の通知が廃止されました。

実際には、それ以前から男性も美容室でカットしていましたが、2015年からは男性がカットだけで美容室に行くことも、ルールの上でもはっきりOKになりました。

得意な技術・メニューの違い

理容室が得意なことが多い美容室が得意なことが多い
カット刈り上げ・フェード・角刈り・スポーツ刈り・ツーブロックなど短髪。バリカン・はさみで面をきれいにショート〜ロング、レイヤー・ボブなど長さや動きのあるスタイル
パーマパンチパーマ・アイパー(小さいアイロン)など男性向けの技術ウェーブ・デジタルパーマ・縮毛矯正などバリエーションが多い
カラー白髪染め中心のお店も白髪染め・おしゃれ染め・ハイライト・ブリーチなど幅広い
顔まわり顔そり・ひげ・眉の手入れメイク・ヘアセット・着付け(お店による)
その他シャンプー・顔そり・マッサージ込みのコースが多いトリートメント・ヘッドスパのメニューが多い

あくまで「得意なことが多い」傾向で、メンズカットが得意な美容室も、おしゃれなカラーが得意な理容室もあります。最近は「バーバー」と呼ばれる、フェードやひげのデザインが得意な理容室も増えています。

料金・雰囲気の違い

理容室美容室
料金の傾向カット・シャンプー・顔そり・ブローがセット料金のことが多いカット・カラー・パーマなどメニューごと。指名料がかかるお店も
所要時間短髪のカットなら30分〜1時間ほどカットのみで1時間前後、カラー・パーマを合わせると2〜3時間
通う頻度の目安短髪なら3〜4週間ごとスタイルによって1〜3か月ごと
雰囲気地域に根ざした、なじみのお店も多いおしゃれな空間、予約サイトから予約しやすい

※料金や時間はお店によって大きく違います。

美容室の指名料については美容師の指名料について、美容室に行くタイミングは美容室に行く頻度の目安、予約時間の何分前に行けばいいかは美容室には何分前に行くのがベスト?で解説しています。

店舗数・働く人の数

理容所(理容室)美容所(美容室)
施設数110,297274,070
働いている人理容師 199,467人美容師 579,768人

※厚生労働省「衛生行政報告例」(2024年3月末現在)。

美容室は理容室の約2.5倍、働く美容師は理容師の約2.9倍。美容室は年々増え、理容室は少しずつ減っています。昔は「美容師は女性、理容師は男性」というイメージでしたが、今は男性の美容師も女性の理容師もたくさん活躍しています。

どっちを選ぶ?目的別の選び方

こんな方・目的おすすめ
刈り上げ・フェードなど短髪をきっちり理容室(バーバー)
ひげ・眉・顔そりもまとめて整えたい理容室
ブライダル前のお顔そり理容室(ブライダルシェービングのあるお店)
長さを残したメンズスタイル・パーマ美容室(メンズが得意なお店)
おしゃれなカラー・ハイライト・ブリーチ美容室
縮毛矯正・トリートメント美容室
ヘアセット・着付け美容室(メニューがあるお店)
子どものカットどちらでもOK。キッズメニューがあるお店が安心

迷ったら、お店のホームページや予約サイトでスタイル写真とメニューを見て選ぶのがいちばんです。メンズのパーマをしたい方はメンズパーマを長持ちさせる方法10選も参考にしてください。お店を決めたら、同じ美容師さんに続けて担当してもらうのもおすすめです(担当の美容師を決めたほうがいい理由)。

よくある質問

Q. 男性が美容室に行ってもいい?
A. もちろんです。2015年の通知で、美容師が男性のカットだけを行うこともはっきり認められました。メンズが得意な美容室も多くあります。
Q. 女性が理容室に行ってもいい?
A. 大丈夫です。顔そりやショートヘア、刈り上げのスタイルなどで理容室に通う女性もいます。レディースシェービングのメニューがあるお店もあります。
Q. 美容室で顔そりをしてもらえないのはなぜ?
A. カミソリでの本格的な顔そりは、法律上「理容」の仕事だからです。美容師は、メイクにともなう軽いうぶ毛そり程度までしかできません。
Q. 床屋と理容室は同じ?美容院と美容室は?
A. 床屋は理容室の昔からの呼び方、美容院は美容室の別の呼び方で、どちらも同じです。
Q. 1000円カットは理容室?美容室?
A. お店によります。理容師が働く理容所の場合も、美容師が働く美容所の場合もあります。
Q. 理容室のくるくる回る看板は何?
A. 「サインポール」と呼ばれる、理容室の目印です。赤・白・青の3色が多く、昔から理容室のシンボルとして使われています。

まとめ|目的に合わせて、理容室と美容室を使い分けよう

この記事のポイント
  • 理容室は理容師法、美容室は美容師法。資格も別
  • 本格的な顔そりができるのは理容師だけ
  • 2015年から、美容師の男性カット・理容師のパーマもはっきりOKに
  • 短髪・顔そりなら理容室、カラー・パーマ・長さのあるスタイルなら美容室が得意なことが多い
  • 性別ではなく、なりたい髪型と受けたいメニューで選ぶ

この記事について
この記事は、美容師歴20年以上、サロンでの経験と、美容師として現場で働いてきた経験をもとに書いています。美容の専門家と一緒に検証しています。製品の情報は2026年10月時点の公式サイトなどをもとにしています。使用感には個人差があります。頭皮や肌に合わない場合は使用を中止してください。

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