メンズパーマを長持ちさせる方法10選|すぐ取れる原因とセット術を美容師が解説

髪質改善とヘアの疑問

せっかくかけたパーマを長持ちさせたいよね。

今日はそのパーマ長持ちのポイントについて解説するよ。

せっかくかけたメンズパーマが、2週間もしないうちに「なんだかまっすぐになってきた気がする」——サロンワークをしていると、この相談を本当によくいただきます。

ただ、私が20年以上のサロンワークで見てきた限り、パーマが早く落ちてしまう方の多くは、髪質そのものよりも“かけた後の3日間の過ごし方”と“朝のセット手順”に共通点があると感じています。逆に言えば、その2つを変えるだけで手ざわりも見た目の持ちも変わってくる方が多いということです。

結論
  • 施術当日はシャンプーせず、そのまま寝る。これが何よりも先。
  • 濡れたまま寝ない。寝ている間の摩擦と重みでカールはつぶれます。
  • 朝は「一度濡らしてから」セットする。メンズが最も取りこぼしやすい工程です。

この記事を書いた人|美容師歴20年以上・サロンワーク中心のスタイリスト(女性)
メンズのパーマとショートスタイルを多く担当。ご自宅でのセットが苦手な方向けに、再現しやすい手順をお伝えすることを大切にしています。

  1. そもそもパーマは、なぜ“取れる”のか
  2. メンズパーマを長持ちさせる方法10選【重要度つき早見表】
  3. メンズパーマの持ちは平均どれくらい?【種類別の目安】
    1. コールドパーマ(1〜2ヶ月)
    2. ツイストスパイラル・スパイラルパーマの持ち
    3. ニュアンスパーマ・ゆるめパーマは取れやすい
    4. 髪が短いほど取れやすいのはなぜ?
  4. メンズパーマがすぐ取れる7つの原因
    1. ① 施術当日にシャンプーした
    2. ② 髪を乾かさずに寝ている
    3. ③ 市販の洗浄力が強いシャンプーを使っている
    4. ④ スタイリング剤をつけていない/乾いた髪につけている
    5. ⑤ 帽子・ヘルメットで潰している
    6. ⑥ 汗・皮脂をそのままにしている
    7. ⑦ ストレートアイロンを使っている
  5. 【当日〜2日目】ここで9割決まる初期ケア
    1. シャンプーは48時間我慢する
    2. 寝るときは必ず乾かしてから
    3. 帽子は2〜3日避ける
  6. メンズパーマを長持ちさせる毎日のケア5つ
    1. ① アミノ酸系シャンプーに変える
    2. ② 洗うのは頭皮、毛先は泡を通すだけ
    3. ③ タオルドライは押さえるだけ
    4. ④ ドライヤーは「握りながら」乾かす
    5. ⑤ 洗い流さないトリートメントで保護する
  7. カールが復活する朝のセット手順
    1. まず髪全体を濡らす(これが最重要)
    2. ドライヤーで8割乾かす
    3. スタイリング剤の選び方(ジェル/バーム/ムース/ワックス)
    4. パーマ別・もみ込み方のコツ
  8. 絶対NG!パーマを台無しにする習慣まとめ
  9. 取れてきたら?かけ直し・カットのベストタイミング
    1. まずは「カットだけ」で解決することも多い
    2. かけ直しは2〜3ヶ月あけるのが目安
  10. メンズパーマのよくある質問(FAQ)
  11. まとめ|メンズパーマは「最初の2日」と「朝の3分」で決まる
    1. あわせて読みたい記事

そもそもパーマは、なぜ“取れる”のか

対策の前に、原理をひとことだけ。ここを知っているかどうかで、この先のケアの納得感がまったく変わります。

パーマはとてもざっくり言うと、髪の内部の結合を薬剤で一度ゆるめて、ロッドで曲げた形のまま、あらためて結合し直している技術です。つまり「曲がった状態で固定し直す」工程があるわけですね。

ここで大事なのが、サロンを出た時点では、その固定がまだ完全には落ち着いていないということ。一般に、結合の状態がなじむまでに2〜3日、キューティクルの状態が落ち着くまでにはおよそ2週間ほどかかるといわれています。

紙をくるくる巻いてクセをつけたあと、すぐに引っぱって伸ばしてしまったら、せっかくの丸みは戻ってしまいますよね。パーマ直後の髪もまさに同じ状態です。「洗う」「コームでとかす」「引っぱって乾かす」——この3つを最初の数日に重ねてしまうと、カールがゆるむ方向に働いてしまうんです。

そしてメンズは、レディースよりも圧倒的に「セット」の比重が大きいのも特徴です。髪が短いぶん、カールが伸びた状態と出した状態の差がはっきり出ます。だからこそ「持ち」は、カールが残っているかだけでなく、毎朝ちゃんと出せているかで決まる部分が大きいのです。

メンズパーマを長持ちさせる方法10選【重要度つき早見表】

これからお伝えする内容を、先に一覧にしました。星は「持ちへの影響の大きさ=優先してほしい順」として付けています。上から3つだけでも変えていただけると、体感が違うはずです。

No.長持ちさせる方法重要度タイミング
1施術後48時間はシャンプーを控える5.0当日〜2日目
2朝は髪全体を一度濡らしてからセットする5.0毎朝
3濡れたまま寝ない(必ず乾かす)5.0毎晩
4スタイリング剤は「半乾き〜8割乾き」でつける4.5毎朝
5洗浄力のマイルドなシャンプーに替える4.0毎晩
6ドライヤーは「握りながら」乾かす4.0毎晩・毎朝
7洗い流さないトリートメントで表面を保護する4.0毎晩
8帽子・ヘルメットは最初の2〜3日を避ける3.5当日〜3日目
9タオルドライは「こすらず押さえる」3.5毎晩
10ストレートアイロン・粗いコームを使わない3.0常時

※星の数は、サロンでのカウンセリング経験にもとづく筆者の主観的な優先度です。髪質・パーマの種類・生活スタイルによって感じ方には個人差があります。

メンズパーマの持ちは平均どれくらい?【種類別の目安】

まず前提として、ご自身のパーマが「早く取れた」のか「そういうものだった」のかを切り分けておきましょう。ここを誤解したまま自分を責めてしまう方が、意外と多いんです。

パーマの種類別|持ちの目安(一般的な期間)

ニュアンス/ゆるめパーマ約3週間〜1.5ヶ月
コールドパーマ(標準)約1〜2ヶ月
スパイラルパーマ約1.5〜2.5ヶ月
ツイストスパイラルパーマ約2〜3ヶ月
デジタルパーマ(メンズ)約3〜6ヶ月

※あくまで一般的な目安です。髪の長さ・太さ・ダメージの度合い・カットの入り方・ホームケアによって、同じメニューでも差が出ます。

コールドパーマ(1〜2ヶ月)

メンズでいちばん多いのが、薬剤の力で形を作るコールドパーマ。目安は1〜2ヶ月です。ただしこれは「カールが完全に消えるまで」ではなく、“きれいに出せる期間”としての目安と考えてください。

コールドパーマの大きな特徴は、濡れているときにカールがいちばん強く出て、乾くとゆるむこと。これが後ほどお伝えする「朝、濡らしてからセットする」が効く理由そのものです。逆に、乾いた状態のままワックスだけ揉み込んでも、本来のカールは出しきれません。

ツイストスパイラル・スパイラルパーマの持ち

髪をねじりながら巻くツイストスパイラルは、2〜3ヶ月と比較的長め。ねじりが入るぶん動きが強く、多少ゆるんでも「毛流れ」としては残りやすいためです。スパイラルパーマも1.5〜2.5ヶ月ほどで、メンズのなかでは持ちがよい部類に入ります。

ただし、どちらもダメージを感じやすいメニューでもあります。もともとブリーチやハイトーンカラーを繰り返している髪だと、かかり方も持ちも想定より短くなることがあります。カウンセリングの段階で、これまでの履歴は正直にお伝えいただくのが結局いちばんの近道です。

ニュアンスパーマ・ゆるめパーマは取れやすい

今のメンズで人気の高いニュアンスパーマやセンターパート・マッシュに合わせたゆるふわ系は、3週間〜1.5ヶ月ほど。そもそも「かかりすぎないこと」を狙ったデザインなので、取れるのが早いのではなく、設計としてゆるいと考えてください。

ゆるめパーマを長く楽しむコツ

ゆるめのパーマほど、ホームケアと朝のセットが結果を左右します。「かかりが弱い=すぐ取れる」ではなく、「かかりが弱い=セットで補う前提」。この認識を持っておくと、もったいない落胆が減ります。

髪が短いほど取れやすいのはなぜ?

これは物理的な理由がはっきりしています。短い髪はカールの巻き数(回転数)を確保しづらいからです。同じロッドで巻いても、長さがあれば2回転・3回転と巻けるところ、ショートでは1回転前後しか取れないことがあります。

長さの目安カールの出やすさ持ちの感じ方おすすめの向き合い方
ベリーショート巻き数が取りにくい短く感じやすい毛先の動き重視・短サイクルで
ショート〜マッシュ標準的1〜2ヶ月が目安朝の濡らしセットで再現性を確保
ミディアム巻き数を確保しやすい長く感じやすい重さでダレる前にカット調整

さらにメンズはカットの頻度が高いぶん、「パーマが取れた」と思っていた実際は「カールの出ていた毛先を切った」というケースも少なくありません。パーマ中のカットは、担当美容師に「パーマを残したい」と先に伝えるだけで仕上がりがかなり変わります。

メンズパーマがすぐ取れる7つの原因

ここからが本題です。サロンで「もう取れちゃって…」とご相談いただいたとき、生活習慣をうかがっていくと、だいたい次の7つのどれかに当てはまります。しかもほとんどが、その日のうちに直せることばかりです。

No.原因影響の大きさ対処にかかる手間
1施術当日にシャンプーした5.0今日から実行できる
2髪を乾かさずに寝ている5.05分
3スタイリング剤を乾いた髪につけている4.5手順を変えるだけ
4洗浄力の強いシャンプーを使っている4.0買い替え
5帽子・ヘルメットで潰している3.5かぶり方の工夫
6汗・皮脂をそのままにしている3.5その都度
7ストレートアイロンを使っている3.0使用をやめる

① 施術当日にシャンプーした

これがもっとも多く、そしてもっとも影響の大きい原因です。

前半でお伝えしたとおり、パーマは結合をゆるめて→曲げて→結合し直す技術。サロンを出た直後は、その結合が「固まりかけのセメント」のような状態だとイメージしてください。まだ完全に落ち着いていないところへ、お湯・シャンプー剤・指の動き・タオルでの摩擦が一気に加わると、せっかく作った形がゆるむ方向に働いてしまいます。

「汗をかいたから」「整髪料が気持ち悪いから」というお気持ちはよくわかります。それでも、ここだけは我慢していただく価値がある48時間です。

どうしても気になる方には、私は「お湯を頭にかけず、身体だけ湯船に浸かる日」をおすすめしています。頭の匂いが気になるときは、頭皮をタオルで軽く押さえて汗を吸わせるだけでもずいぶん違いますよ。

② 髪を乾かさずに寝ている

これも本当に多いです。濡れた髪はキューティクルが開いていて、外からの力に弱い状態。そのまま枕の上で何時間もこすれれば、カールはつぶれますし、髪の手ざわりにも影響します。

しかも厄介なのは、「濡れた状態のまま乾く」と、その形のまま固定されてしまうこと。枕に押しつぶされた変な向きのまま朝を迎えることになり、「パーマが取れた」ではなく「パーマが変な方向についた」状態になります。

こんな寝方をしていませんか

  • お風呂上がりにタオルを巻いたまま、そのままベッドへ
  • 半乾きで「あとは自然乾燥でいいや」と放置
  • ドライヤーは前髪だけ、あとは適当

③ 市販の洗浄力が強いシャンプーを使っている

ドラッグストアで手に取りやすいシャンプーには、さっぱりとした洗い上がりを重視した高洗浄力タイプが少なくありません。男性向けの「スーッとする」「皮脂スッキリ」といった訴求の商品は、とくにその傾向があります。

しっかり洗えること自体は悪いことではありません。ただパーマ後の髪は、もともとデリケートな状態。必要な油分まで毎日ごっそり落としてしまうと、髪の手ざわりがきしみやすくなり、結果としてカールの見え方もパサついた印象になりがちです。

洗浄成分のタイプ洗い上がりの傾向パーマ中の相性
高級アルコール系
(ラウレス硫酸Naなど)
泡立ちがよく、さっぱりやや強く感じることも
アミノ酸系
(ココイルグルタミン酸Naなど)
マイルドでしっとりめ相性がよい
ベタイン系
(コカミドプロピルベタインなど)
低刺激でやさしい相性がよい

※洗浄成分のタイプは、成分表示の上位に何が書かれているかで大まかに判断できます。感じ方には個人差があり、頭皮にかゆみ・赤み・湿疹などが続く場合は、自己判断で使い続けず皮膚科へご相談ください。

あわせて読みたい 市販シャンプーの選び方|成分から見る「合う・合わない」の見分け方 ドラッグストアで買える市販シャンプーを、成分表示の読み方から整理しています。今お使いのものがパーマ中の髪に向いているか、チェックしてみてください。

④ スタイリング剤をつけていない/乾いた髪につけている

メンズパーマでいちばん誤解が多いのがここだと思っています。

「朝起きたらパーマが伸びていた」——その多くは、パーマが取れたのではなくカールが出ていないだけです。コールドパーマは乾いた状態でゆるみ、濡らすと戻る性質があるので、乾いた寝ぐせ頭にワックスを揉み込んでも、本来のカールは出てきません。

また「パーマをかけたから何もしなくていい」と思われている方もいらっしゃいますが、パーマは“セットしやすくする土台”であって、完成形ではありません。この考え方に切り替えるだけで、満足度がかなり変わります。詳しい手順は後半の「朝のセット」で解説しますね。

⑤ 帽子・ヘルメットで潰している

上位の記事があまり触れていない部分ですが、通勤・バイク・現場仕事・スポーツの方には見逃せない要素です。

問題は「かぶること」そのものより、①パーマ直後にかぶること②汗で濡れた状態のまま長時間圧をかけることの2つ。とくに②は、先ほどの「濡れたまま形が固定される」と同じことが頭の上で起きています。

シーン起きやすいこと対策
バイク・ヘルメット汗+強い圧でトップがつぶれる薄手のインナーキャップ/脱いだら指で根元を起こす
通勤・ニット帽前髪と全体のボリュームダウン浅めにかぶる/深くかぶり込まない
スポーツ・作業帽汗が乾く過程で形が固定休憩時に外して汗を拭き、風を通す

外したあとの10秒リカバリー

帽子やヘルメットを外したら、指を根元に入れて左右に軽く揺らす。これだけでトップのつぶれはかなり戻ります。上から押さえるのではなく、下から起こすイメージで。外出先でも人目につきにくい動きなので、習慣にしやすいですよ。

⑥ 汗・皮脂をそのままにしている

汗をかいた状態を放置すると、髪が濡れて→重みで伸びて→その形のまま乾くという流れが起こります。カールが伸びる条件がそろってしまうわけですね。

スポーツや外回りの多い方は、汗が引いたタイミングで一度手ぐしを入れて、根元に空気を通すだけでも違います。あわせて、夜のシャンプーで頭皮の汚れをきちんと落としておくこと。清潔に保つこと自体は、髪の印象にもつながります。

⑦ ストレートアイロンを使っている

最後は、原因というよりやってしまうと戻せない行為です。

「寝ぐせがひどいから、アイロンで少しだけ」——この“少しだけ”が、パーマにとっては致命的。高温のプレートで挟んで伸ばす行為は、まさにかけたパーマを物理的に打ち消す方向に働きます。同じ理由で、目の粗いコームやブラシで強くとかすのも避けてください。

パーマ中は控えたい道具

  • ストレートアイロン(部分使いでも影響します)
  • 目の細かいコーム・ブラシでのブラッシング
  • 高温設定のドライヤーを1か所に当て続けること

寝ぐせ直しは、次にお伝えする「濡らしてリセットする」方法が正解です。アイロンを持つ手を止めて、洗面台に向かってみてください。

【当日〜2日目】ここで9割決まる初期ケア

ここからは実践編です。まずは最初の48〜72時間。この短い期間の過ごし方で、その後1〜2ヶ月の満足度が決まるといっても大げさではありません。

パーマ後の経過とケアの優先度

当日(0〜24時間)最重要期間
2日目(24〜48時間)まだ油断できない
3日目〜1週間通常ケアへ移行
2週目までていねいに扱いたい時期

※キューティクルの状態が落ち着くまでには2週間ほどかかるといわれています。とくに最初の2日間を丁寧に過ごすことが、その後の持ちに効いてきます。

シャンプーは48時間我慢する

もっとも大切なルールです。サロンによっては「24時間」とご案内することもありますが、迷ったら48時間。長くて損はありません。

タイミングシャンプーお湯で流す入浴
当日××(頭は濡らさない)○(首から下)
翌日できれば△
2日目の夜以降

どうしても洗いたいときは

汗をかく仕事の方や、脂性肌でどうしても気になる方は、ぬるめのお湯で、指の腹を頭皮に置いて軽く動かすだけにとどめてください。ゴシゴシ洗わない、髪を握らない、タオルでこすらない。この3つを守れば、影響はかなり抑えられます。

寝るときは必ず乾かしてから

当日はそもそも濡らさないのが前提ですが、3日目以降もずっと続けていただきたい習慣です。

ポイントは「乾かし方」。髪を引っぱらず、根元から風を入れて、毛先は握りながら乾かすのが基本です。上から下へ引き下ろすように乾かすと、それだけでカールは伸びていきます。

  1. タオルで水分をしっかり吸わせるこすらず、握って押さえるだけ。ここで水分を取っておくと、ドライヤー時間が短くなります。
  2. 根元を中心に、下から風を当てる頭を軽く振りながら、指で根元を動かして乾かします。
  3. 毛先は手のひらで握って乾かすカールを潰さないよう、握ったまま風を当てます。
  4. 8〜9割乾いたら冷風で仕上げる形が落ち着き、翌朝のまとまりが変わります。

帽子は2〜3日避ける

パーマ直後の帽子は、形を固定してしまうリスクがいちばん高い行為です。最初の2〜3日は、できるかぎり避けてください。

とはいえ、通勤でバイクに乗る方、現場でヘルメットが必須の方もいらっしゃいますよね。その場合は、可能であればサロンの予約を「休日の前日」や「かぶらなくていい日の前」に取るのがいちばん確実です。予約の段階から持ちの対策は始まっている、と考えていただけたら。

「明日から出張でヘルメットなんです」という方には、私は巻きを少し強めに設計することがあります。生活スタイルを事前に教えていただけると、それに合わせた提案ができるんです。カウンセリングのとき、遠慮せずに話していただけたら嬉しいです。

メンズパーマを長持ちさせる毎日のケア5つ

最初の48時間を越えたら、ここからは「日々の積み重ね」の話です。とはいえ難しいことは何もありません。今やっている手順を、少しだけ変えるだけ。所要時間はむしろ短くなる方が多いくらいです。

No.毎日のケアおすすめ度かかる時間
1アミノ酸系シャンプーに変える4.5±0分
2洗うのは頭皮、毛先は泡を通すだけ4.0±0分
3タオルドライは押さえるだけ3.5±0分
4ドライヤーは「握りながら」乾かす4.5+1分
5洗い流さないトリートメントで保護する4.0+30秒

① アミノ酸系シャンプーに変える

先ほどお伝えしたとおり、パーマ中の髪にはマイルドに洗えるタイプが向いています。成分表示を見て、水のすぐ後ろあたりに「ココイル〜」「ラウロイル〜」「〜グルタミン酸Na」「〜メチルアラニンNa」といった名前があれば、アミノ酸系と考えてよいでしょう。

選ぶときの現実的な基準

「アミノ酸系なら何でもいい」というわけではありません。皮脂の多い男性の場合、マイルドすぎると洗い足りなく感じることも。その場合はベタイン系がブレンドされたものや、2回洗い(1回目は軽く、2回目でしっかり)に切り替えると、ちょうどよく落ち着きます。

なお「パーマ専用シャンプー」でなければいけない、ということはありません。大切なのは専用かどうかより、洗浄力が自分の頭皮と髪に合っているかです。

シャンプー選びで迷ったら 美容師が選ぶ おすすめシャンプー|髪質・悩み別の選び方ガイド アミノ酸系・ベタイン系をはじめ、髪質やお悩みに合わせた選び方を美容師目線でまとめました。パーマ中の方が押さえておきたいポイントも解説しています。

② 洗うのは頭皮、毛先は泡を通すだけ

これは道具もお金もいらない、今夜から変えられる習慣です。

多くの男性が、髪の毛全体をワシャワシャと泡立てて洗っています。けれど本来、汚れが溜まっているのは頭皮。毛先は頭皮を洗った泡が流れる過程で十分きれいになります

部位洗い方理由
頭皮指の腹で、地肌を動かすように汚れが溜まるのはここ
中間〜毛先泡を上から通すだけ。握らない摩擦でカールがゆるむため

毛先を手のひらでもみ洗いする動きは、実はカールを引き伸ばす動きそのものです。ここを変えるだけでも、1〜2週間後の状態がずいぶん違ってきます。

③ タオルドライは押さえるだけ

お風呂上がり、タオルで頭をガシガシ——これもつい癖でやってしまいがちですね。

正しくは「握って、押さえて、離す」。タオルで毛束を包み込むように握り、水分を吸わせます。こすらないだけで、髪表面への負担も、カールへのダメージもぐっと減ります。

吸水性の高いタオルに替えるのも、意外と効果的なんです。タオルの性能が上がると、そもそも「こする必要」がなくなるので。乾かす時間も短くなって、結果的に髪の負担が減る。地味ですが、私がよくおすすめしている工夫のひとつです。

④ ドライヤーは「握りながら」乾かす

パーマの持ちを決める、日々の習慣のなかでは最重要の工程です。

ポイントは「引っぱらない」「下から風を入れる」「握って乾かす」の3つ。とくに握るという動作が肝心で、カールの形をキープしたまま水分を飛ばすための工夫です。

  1. 根元から乾かす下を向いて、手を入れて地肌に風を通します。ここを最初に乾かすのが鉄則。
  2. 毛先は握ったまま風を当てる手のひらでカールを包み込み、その状態で温風を。指を動かさないのがコツです。
  3. 上から引き下ろす動きは禁止櫛やブラシでとかしながら乾かすのは、パーマにとって完全に逆効果。
  4. 最後は冷風で20秒温風で作った形を冷やして落ち着かせます。これだけで翌朝が変わります。

乾かすときのNG

  • 髪を引っぱりながら乾かす(カールが伸びます)
  • 高温を1か所に当て続ける(15〜20cmは離して)
  • 半乾きで放置する(形が固定されてしまいます)

⑤ 洗い流さないトリートメントで保護する

パーマ後の髪は水分や油分が逃げやすい状態にあります。乾かす前に洗い流さないトリートメントをなじませておくと、手ざわりが整い、乾燥による広がりを抑えやすくなります

タイプ質感の傾向向いている方
オイルツヤが出て、まとまりやすい硬毛・広がりやすい方
ミルクやわらかく、しっとり細毛・パサつきが気になる方
ミスト軽い。重さが出にくいぺたんとしやすい方

メンズの量の目安

ショート〜マッシュの長さなら、オイルで1〜2滴、ミルクなら小豆1粒ぶんで十分です。男性は量が多くなりがちで、つけすぎると「ベタついた」「ぺたんこになった」と感じやすくなります。少なめから試して、足りなければ足す。これが失敗しないコツです。

※ヘアケア製品は髪や頭皮を健やかに保ち、手ざわりを整えるためのものです。効果の感じ方には個人差があります。

カールが復活する朝のセット手順

さて、ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。

メンズのお客さまから「パーマが取れた」とご相談を受けたとき、実際に髪を見せていただくと、カール自体はちゃんと残っていることが本当によくあります。取れているのではなく、出せていないのです。

まず髪全体を濡らす(これが最重要)

コールドパーマは、濡れているときにカールがもっとも強く出る性質があります。裏を返せば、乾いた状態からのスタートでは、本来のカールは戻らないということ。

朝、寝ぐせのついた乾いた髪にいきなりワックスを揉み込んでも、出てくるのは「寝ぐせ+ワックス」であって、パーマのカールではありません。

ここだけは覚えて
  • 朝は、必ず一度しっかり濡らす。根元から毛先まで、全体を。
  • 表面だけ湿らせるのでは足りません。寝ぐせがリセットされる程度まで
  • 時間がない日は、霧吹きで根元を中心に。ただし洗面台で流すほうが確実です。

「朝シャンしろってこと?」とよく聞かれますが、違います。シャンプーは不要、お湯で流すだけで十分です。毎朝シャンプーすると必要な油分まで落としてしまうので、むしろ避けてください。

この話をすると、驚かれる男性がとても多いんです。「今まで乾いた髪にワックスをつけていました」という方が、翌朝から濡らすようにしただけで「パーマが復活した」と言ってくださることもあります。取れていたのではなく、出し方を知らなかっただけなんですね。

ドライヤーで8割乾かす

濡らしたら、次は乾かす工程。ここで完全に乾かしきらないのがポイントです。

目安は「触ると少し湿っているかな」くらいの8割。完全に乾かしてしまうとカールがゆるみますし、かといって濡れすぎているとスタイリング剤が水で薄まって効きません。

乾き具合とカールの出やすさ(イメージ)

びしょ濡れ(10割湿)剤がのらない
8割乾き ←ベストもっとも出しやすい
完全に乾いた状態カールがゆるむ

※乾かす際も夜と同じく「根元から風を入れ、毛先は握って」が基本です。

スタイリング剤の選び方(ジェル/バーム/ムース/ワックス)

メンズパーマは、スタイリング剤で仕上がりの印象が大きく変わります。「どれが正解」ではなく、なりたい雰囲気で選ぶのが正しい考え方です。

タイプ質感向いているスタイルキープ力製品の例
ジェルツヤ・濡れ感が強いツイストスパイラル/束感を出したいとき5.0ギャツビー ヘアジャム/クックグリース
バームナチュラルなツヤニュアンスパーマ/センターパート/マッシュ3.0N. ナチュラルバーム/product ヘアワックス
ムース軽くてウェットスパイラル/カールをはっきり出したいとき3.5アリミノ スパイス ムース系/ロレッタ
ワックスマット〜セミマット動きを出したいショート全般4.0ウェーボ デザインキューブ/ニゼル ドレシア

※製品名は一般に入手しやすい例として挙げたもので、特定商品の効果を保証するものではありません。質感の感じ方は髪質によって異なります。

迷ったらこの組み合わせ

パーマ初心者の方には「ジェル+少量のバーム」をよくおすすめしています。ジェルでカールをしっかり出して、最後にバームを指先でなじませると、ガチガチにならず自然な束感に落ち着きます。ジェル単体で硬くなりすぎるのが苦手な方に、ちょうどいいバランスです。

もっと詳しく メンズのスタイリング完全ガイド|整髪料の選び方とセットのコツ ワックス・ジェル・バーム・グリースの使い分けから、髪型別のセット手順まで。「朝のセットが決まらない」方に向けて、美容師が手順ごとにまとめています。

パーマ別・もみ込み方のコツ

同じスタイリング剤でも、つけ方ひとつで仕上がりは別物になります。共通の基本は次の3つです。

  1. 手のひら全体に、薄くのばす指先だけに取ると一か所に固まります。手のひら・指の間まで均一に。
  2. 後ろ・下から入れる前からつけると前髪がベタつきます。襟足→後頭部→サイド→最後に前髪の順が鉄則。
  3. 下から押し上げるように握る塗り込むのではなく、カールを潰さないよう持ち上げて握る。5秒キープして離します。
パーマの種類おすすめ剤もみ込み方
ツイストスパイラルジェル/グリース毛束を指でねじりながら、下から握り上げる
スパイラルパーマムース/ジェル手のひらで大きく包み、握って離すを繰り返す
ニュアンスパーマバーム/軽めのワックス握らず、指を通して毛流れを整える程度に
センターパート・マッシュバーム+少量のジェル根元は避け、中間〜毛先だけになじませる

最後の仕上げに、前髪の根元だけ手に残った剤で軽くつまむと、立ち上がりが出て全体の印象が締まります。手に残った量でちょうどいいので、新たに足さないでくださいね。前髪は、いちばん少ない量で足りる場所なんです。

絶対NG!パーマを台無しにする習慣まとめ

ここまでの内容を、「やってはいけないこと」の視点から一覧にしておきます。冷蔵庫やスマホのメモに残しておいていただくくらいの気持ちで、ざっと目を通してみてください。

NG習慣何が起きるかダメージ度代わりにすること
当日のシャンプー結合が落ち着く前に形がゆるむ5.048時間待つ/首から下だけ入浴
濡れたまま就寝つぶれた形のまま固定される5.0握りながら8〜9割乾かす
ストレートアイロンカールが物理的に伸びる5.0濡らしてリセットする
乾いた髪にワックスカールが出ず「取れた」と誤解する4.5一度濡らして8割乾かす
ブラシで強くとかすカールがほどけて広がる4.0指で毛流れを整える
毛先をもみ洗い摩擦でカールがゆるむ4.0頭皮を洗い、毛先は泡を通す
汗で濡れたまま帽子つぶれた形で乾いて固定3.5外して汗を拭き、根元を起こす
毎朝のシャンプー必要な油分まで落ちて乾燥しやすい3.0朝はお湯で流すだけ

とくに気をつけたい「うっかり」3つ

  • サロン帰りにジムへ直行——汗+シャワーのコンボは、当日だけは避けてください。
  • 寝ぐせ直しウォーターで表面だけ湿らせる——中途半端に湿ると、かえって形が崩れます。濡らすなら全体を。
  • プールや海で濡れたあと、そのまま自然乾燥——真水でよく流してから、握って乾かしましょう。

取れてきたら?かけ直し・カットのベストタイミング

どんなに丁寧にケアをしても、パーマはいずれゆるみます。それは失敗ではなく、薬剤で形を変えた髪が伸びて生え替わっていく、自然な流れです。

大事なのは、「いつ、どう手を入れるか」。ここを間違えると、必要以上に髪に負担をかけてしまいます。

経過髪の状態おすすめの選択優先度
〜1ヶ月カールはしっかり残っている何もしない。ホームケアを続ける
1〜1.5ヶ月伸びてシルエットが重くなる頃カットのみで整える4.5
2〜3ヶ月カールがはっきりゆるんでくるかけ直しの適期5.0
3ヶ月〜根元の直毛部分が目立つかけ直し+カットで全体を再設計4.0

まずは「カットだけ」で解決することも多い

意外に思われるかもしれませんが、1ヶ月ほどで「なんだか決まらない」と感じる原因は、パーマではなく“重さ”であることがよくあります。伸びて重くなった髪は、その重みでカールが引っぱられ、動きが出にくくなるのです。

この段階でかけ直してしまうのは、少しもったいない。まずはカットで軽さを戻すと、残っていたカールがふわりと出てくることが珍しくありません。費用も髪への負担も、ずっと抑えられます。

ご予約のときに「パーマを残したいので、それ前提でカットしてほしい」とひとこと添えていただけると、切り方も量の取り方も変わります。パーマが残っている前提のカットと、そうでないカットは、実はまったく別の設計なんです。遠慮なく伝えてくださいね。

かけ直しは2〜3ヶ月あけるのが目安

かけ直しの目安は2〜3ヶ月。それより短い間隔で繰り返すと、髪への負担が重なりやすくなります。

とくにカラーとの兼ね合いは要注意です。同じ日に両方を行う場合や、短期間で繰り返す場合は、髪の状態によっては仕上がりに影響が出ることも。施術履歴は必ず担当者に伝えてください。「1ヶ月前にブリーチしました」の一言が、仕上がりを守ります。

かけ直し前のチェックリスト

□ 前回の施術から2ヶ月以上経っている
□ 直近のカラー・ブリーチ履歴を伝えられる
□ 毛先の傷みが気になる場合は、先にカットで整えられている
□ ここ数日、頭皮にかゆみ・赤み・傷などの異常がない

※頭皮にかゆみ・赤み・湿疹・傷などがある場合は、施術をお控えいただくことがあります。症状が続くときは自己判断せず、皮膚科などの医療機関にご相談ください。

メンズパーマのよくある質問(FAQ)

パーマ当日にお風呂は入っていい?
入浴そのものは問題ありません。「頭を濡らさない」ことだけ守っていただければ大丈夫です。首から下はいつもどおりで構いません。湯気で多少湿る程度は影響ありませんが、シャワーを頭からかぶるのは避けてください。どうしても汗が気になる場合は、タオルで頭皮を押さえて水分を吸わせる程度にとどめましょう。
毎日シャンプーしても大丈夫?
施術から2日経っていれば、毎日洗って問題ありません。むしろ頭皮を清潔に保つことは大切です。ポイントは回数より洗い方と洗浄力。頭皮を指の腹で洗い、毛先は泡を通すだけ。マイルドなシャンプーに替えれば、毎日でも髪への負担は抑えられます。ただし朝と夜の1日2回は避けたいところ。朝はお湯で流すだけで十分です。
パーマ用シャンプーは必要?
必須ではありません。「パーマ用」という表示より、洗浄成分がマイルドかどうかのほうが実際には重要です。アミノ酸系やベタイン系をベースにしたものであれば、専用品でなくても十分に対応できます。今お使いのシャンプーで洗ったあとに強いきしみを感じるようなら、切り替えを検討してみてください。
帽子をかぶってもいい?
施術から2〜3日経っていればかぶって構いません。ただし汗で濡れた状態で長時間かぶり続けるのは避けてください。その形のまま乾いて固定されてしまいます。バイクや作業でヘルメットが避けられない方は、外したあとに指を根元に入れて左右に軽く揺らすだけでも、トップのつぶれはかなり戻せます。
ワックスとジェル、どっちがいい?
なりたい質感で選んでください。ツヤ・濡れ感・強い束感を出したいならジェルマットで自然な動きを出したいならワックスが向いています。ツイストスパイラルやスパイラルなどカールがはっきりしたパーマはジェル、ニュアンスパーマやマッシュにはバームや軽めのワックスが合わせやすいです。迷ったらジェル+仕上げに少量のバームが失敗しにくい組み合わせです。
かけ直しは何ヶ月後から?
目安は2〜3ヶ月です。それより早い段階で「決まらない」と感じる場合は、パーマが取れたのではなく伸びて重くなっているだけのことが多いので、まずはカットで軽さを戻すことをおすすめします。カラーやブリーチと併用されている方は、髪の状態によって適切な間隔が変わりますので、担当美容師にご相談ください。
朝、どうしても時間がないときは?
洗面台で全体をお湯で流すのが理想ですが、難しい日は霧吹きで根元を中心にしっかり湿らせるだけでも違います。表面だけ軽く湿らせるのは逆効果なので、やるなら思い切って。そのあとドライヤーで8割乾かし、スタイリング剤を下から握り込む——ここまでで3分ほどです。

まとめ|メンズパーマは「最初の2日」と「朝の3分」で決まる

長くなりましたので、最後に要点を整理します。

この記事の要点

  1. 施術後48時間はシャンプーを控える——結合が落ち着くまでそっとしておく
  2. 濡れたまま寝ない——握りながら8〜9割乾かし、冷風で締める
  3. 朝は必ず一度濡らしてからセット——カールは取れていない、出せていないだけ
  4. 8割乾きでスタイリング剤を、下から握り込む——塗らずに、持ち上げて5秒
  5. 洗浄力のマイルドなシャンプーに替える——「パーマ用」より成分で選ぶ
  6. 1〜1.5ヶ月はカット、2〜3ヶ月でかけ直し——重さが原因のことも多い

パーマは「かけて終わり」の技術ではなく、かけたあとの毎日と一緒に育てていくものだと私は思っています。とくにメンズは髪が短いぶん、セットひとつで印象が驚くほど変わります。

今日ご紹介したなかで、まずは「朝、一度濡らす」だけでも試してみてください。明日の朝、鏡の前で「あれ、まだ残ってた」と感じていただけたら、この記事を書いた甲斐があります。

それでもうまく決まらないときは、遠慮なく担当の美容師さんに「セットのやり方を教えてください」と聞いてみてください。私たちにとっても、お客さまがご自宅でスタイルを再現できることが、いちばん嬉しいことなんです。

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※本記事は、美容師としてのサロンワーク経験にもとづく一般的な情報をまとめたものです。髪質や頭皮の状態には個人差があり、記載の期間や効果を保証するものではありません。頭皮にかゆみ・赤み・湿疹などの症状がある場合は、自己判断せず皮膚科等の医療機関にご相談ください。

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