日本人の髪質とカラー・パーマの時間|髪の太さやキューティクルの枚数で、薬剤の時間が変わる理由を美容師が解説

髪質改善とヘアの疑問

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同じカラー剤を使っても、すぐに明るくなる人と、なかなか明るくならない人がいます。パーマも同じで、かかりやすい髪とかかりにくい髪があります。

この違いを生むのが髪質です。美容師は、髪の太さや硬さ、キューティクルの状態を見て、薬剤の強さや放置時間を決めています。この記事では、日本人の髪の特徴と、髪質によってカラー・パーマの時間が変わる理由を解説します。

ツヤのある長い黒髪の女性
日本人の髪は、黒く、太めで、まっすぐな方が多い
4〜6枚一般的なキューティクルの重なり
7〜10枚太く硬い髪の目安
2〜3枚細い髪・ダメージ毛の目安
20〜30分カラーの放置時間の目安

※キューティクルの枚数・放置時間は、一般的に言われている目安です。薬剤や髪の状態で変わります。

結論|施術の時間は「髪質しだい」。細い髪は短く、太く硬い髪は長めに

美容師のまとめ
  • キューティクルの重なりが多い太く硬い髪は、薬剤が入りにくく時間がかかりやすい
  • 細くやわらかい髪・ダメージ毛は、薬剤が早く入るので短めに調整する
  • カラー・パーマがかかりにくいのは、健康でしっかりした髪の証拠でもある
  • 年齢とともに髪は細くなりやすいので、同じ施術でも時間が変わることがある

日本人の髪の特徴

特徴日本人の髪に多い傾向施術への影響
色黒〜こげ茶。メラニン色素が多い明るくするには時間や薬剤の力が必要。赤みやオレンジみが出やすい
太さ太め〜ふつうが多い薬剤が入るまでに時間がかかりやすい
形断面が丸く、まっすぐな直毛が多いパーマのカールが落ちやすい方も。うねりのある方もいる
キューティクル重なりがしっかりしている方が多い健康なうちは薬剤が入りにくい

※あくまで一般的な傾向です。同じ日本人でも、髪質は一人ひとり大きく違います。

美容師の実感

昔は、太くてしっかりした真っ黒な髪、いわゆる「剛毛」の方がたくさんいました。今は、サロンで細くてやわらかい髪の方が増えたと感じます。そのぶん、カラーやパーマの放置時間を短めに設定することが多くなりました。

キューティクルの枚数で、薬剤の効き方が変わる

キューティクルの構造の図
キューティクルは、うろこのように何枚も重なって髪の内側を守っている

髪のいちばん外側のキューティクルは、うろこのように何枚も重なっています。カラーやパーマの薬剤は、このキューティクルを開いて内側(コルテックス)に入り、はたらきます。重なりが多いほど開きにくく、薬剤が入るまでに時間がかかるというわけです。

髪のタイプキューティクルの重なり(目安)カラー・パーマのかかり方美容師の調整
太く硬い髪7〜10枚かかりにくい・明るくなりにくい放置時間を長めに、薬剤の力を少し強めに
一般的な健康毛4〜6枚ふつう標準の時間で
細くやわらかい髪2〜3枚かかりやすい・色が入りやすい放置時間を短めに、やさしい薬剤で
ダメージ毛2〜3枚(はがれている)早く入るが、色が抜けやすくカールも不安定前処理をして、時間を短めに
ハイダメージ毛ほとんどない色もカールも安定しない薬剤をひかえる。カットも検討

カラー・パーマのかかりやすさ(目安)

ダメージ毛とても早い
細くやわらかい髪早い
一般的な健康毛ふつう
太く硬い髪かかりにくい
かかりにくいかかりやすい

※美容師がサロンで施術してきた実感にもとづく目安です。

健康なキューティクルとダメージのあるキューティクルの図
ダメージでキューティクルがはがれると、薬剤が入りやすく、抜けやすくなる

キューティクルがはがれる原因は、カラーやパーマのくり返しだけではありません。紫外線、海やプール、泡立てずにゴシゴシ洗うシャンプーでも少しずつはがれていきます。自分の髪の傷み具合は髪のダメージの見分け方でチェックできます。

髪質別|カラー・パーマのかかりやすさ早見表

髪質のちがいパーマのかかりやすさカラーの染まりやすさダメージのしやすさ水分を保つ力
直毛 / くせ毛くせ毛のほうがかかりやすいくせ毛のほうが染まりやすい差はほとんどない差はほとんどない
硬い / やわらかいやわらかいほうがかかりやすいやわらかいほうが染まりやすいやわらかいほうが傷みやすい硬いほうが保ちやすい
太い / 細い細いほうがかかりやすい細いほうが染まりやすい細いほうが傷みやすい太いほうが保ちやすい
撥水毛 / 吸水毛吸水毛のほうがかかりやすい吸水毛のほうが染まりやすい吸水毛のほうが傷みやすい撥水毛のほうが保ちやすい

※撥水毛は水をはじきやすい健康な髪、吸水毛はダメージなどで水を吸いやすい髪のこと。一般的な傾向で、細くやわらかいのに染まりにくい方もいます。

自分の髪質は、自分ではわかりにくい

サロンで「ご自分の髪質はどうですか?」と聞くと、硬い髪なのに「やわらかい」、太い髪なのに「細い」と答える方がとても多いんです。ほかの人の髪にさわる機会が少ないので、無理もありません。美容師は毎日たくさんの髪にふれているので、さわるだけで「カラーが入りにくそう」「パーマがかかりにくそう」がわかってきます。自分の髪質は、ぜひ担当の美容師に聞いてみてください。

メニュー別|美容室での所要時間の目安

メニュー所要時間の目安そのうち薬剤をおく時間
カット約45分〜1時間—
カット+カラー約1時間半〜2時間約20〜30分
カット+パーマ約2時間〜2時間半1剤・2剤あわせて約20〜40分
縮毛矯正(カット込み)約3〜4時間1剤・2剤あわせて約30〜50分+アイロン
ブリーチ+カラー約3時間〜髪の状態と目標の明るさしだい

所要時間の目安

カット約1時間
カット+カラー約1.5〜2時間
カット+パーマ約2〜2.5時間
ブリーチ+カラー約3時間〜
縮毛矯正約3〜4時間

※一般的な目安です。髪の長さ・量・状態、お店のやり方によって大きく変わります。予約のときに確認してください。

時間が長いからといって、失敗しているわけではありません。太く硬い髪や白髪の多い髪は、しっかり色を入れるために時間をかけることがあります。逆に、細い髪やダメージ毛で短く終わるのは、髪を守るために時間を調整しているからです。

年齢とともに、髪質は変わる

髪をなびかせて笑顔の大人の女性
年齢とともに、髪のハリやコシ、うねり方も変わっていく
変化起こりやすいこと施術・ケアのポイント
髪が細くなるハリ・コシが出にくい、ぺたんとする薬剤の時間を短めに。根元のボリュームはカットやパーマで
うねりが出る表面がうねって広がる縮毛矯正やストレートだけでなく、カットでの調整も相談を
白髪が増える白髪染めで暗めの色が多くなる明るめの白髪ぼかしなども選べる
頭皮がかたくなる乾燥しやすい、しみやすい頭皮ケアと、しみにくい薬剤の相談を

年齢による変化は自然なことです。気になる方は、担当の美容師にときどき頭皮と髪をチェックしてもらうと安心です。頭皮のケアは頭皮のケアのポイントもどうぞ。抜け毛や薄毛が急に気になる場合は、皮膚科などの医療機関で相談してください。

ヘッドスパを受ける女性
髪の土台になる頭皮のケアも大切

よくある質問

Q. カラーがなかなか明るくならないのは?
A. メラニン色素が多い、キューティクルの重なりがしっかりしているなど、健康な髪ほど明るくなりにくい傾向があります。悪いことではありません。
Q. パーマがすぐ取れてしまうのは?
A. 髪の太さや硬さ、ダメージの度合いによって、かかり方や持ちが変わります。パーマやブローでクセがつくしくみも参考にしてください。
Q. 時間を短くしてほしいときは?
A. 予約のときやカウンセリングで伝えてください。メニューの組み方を相談できます。
Q. 自分の髪質を美容師にどう伝えればいい?
A. 「カラーが入りにくいと言われた」「パーマがすぐ取れる」など、これまで言われたことを伝えるのがおすすめです。美容室のカウンセリングで伝えるべきこともどうぞ。

まとめ|自分の髪質を知って、担当の美容師と共有しよう

この記事のポイント
  • 日本人の髪は、黒く太めで、キューティクルがしっかりしている方が多い
  • 太く硬い髪は薬剤が入りにくく、時間がかかりやすい
  • 細い髪・ダメージ毛は早く入るので、時間を短めに調整する
  • 年齢とともに髪質は変わる。担当の美容師にときどきチェックしてもらおう

この記事について
この記事は、美容師歴20年以上、サロンでの経験と、サロンでさまざまな髪質の方にカラー・パーマをしてきた経験をもとに書いています。美容の専門家と一緒に検証しています。製品の情報は2026年10月時点の公式サイトなどをもとにしています。使用感には個人差があります。頭皮や肌に合わない場合は使用を中止してください。

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