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「メラニン」と聞くと、シミの原因のような、あまりいいイメージがないかもしれません。でも髪にとっては、色をつくり、紫外線から守ってくれる大切な存在です。
この記事では、美容師が、メラニン色素の種類と髪の色のしくみ、紫外線から守る役割、そして白髪やブリーチとの関係を解説します。

結論|メラニンは髪の色を決め、紫外線から守っている
- メラニンにはユーメラニン(黒・茶)とフェオメラニン(黄・赤)の2種類がある
- 日本人の黒髪はユーメラニンが多く、メラニンの量が多い
- メラニンは紫外線を吸収して、髪や頭皮を守るはたらきがある
- メラニンをつくる細胞がはたらかなくなると白髪に、ブリーチで壊すと明るくなる
メラニン色素とは?
メラニン色素は、肌や髪、目などに含まれる色素です。髪の毛では、毛根にある色素細胞(メラノサイト)が、アミノ酸の一種チロシンを原料に、酵素のはたらきでメラニンをつくり、伸びてくる髪に渡しています。
髪にふくまれるメラニンは、全体のほんの数%ほど。それでも、その量と種類によって、髪は黒にも茶色にも金色にも見えます。メラニンが多いほど、髪は黒く見えます。
2種類のメラニンと髪の色
| 種類 | 色 | 多い髪 |
|---|---|---|
| ユーメラニン(真メラニン) | 黒・こげ茶 | 日本人などの黒髪・ダークブラウン |
| フェオメラニン(亜メラニン) | 黄・赤 | 赤毛や、明るい髪色の人に多い |

髪の色は、この2種類のメラニンの量とバランスで決まります。日本人のような黒髪は、黒いユーメラニンが多く、メラニンの量そのものも多い髪です。日本人の髪の特徴は日本人の髪質とカラー・パーマの時間でも解説しています。
メラニンの役割|紫外線から髪と頭皮を守る

太陽の光には、目に見える可視光線(虹の7色)と、目に見えない紫外線などがあります。紫外線は可視光線より波長が短く、エネルギーが強いので、肌や髪にさまざまなダメージを与えます。メラニンには、この紫外線を吸収して、体を守るはたらきがあります。
| 紫外線の種類 | 波長 | 髪への影響 |
|---|---|---|
| UV-C | 100〜280nm | オゾン層で吸収され、地上にはほとんど届かない |
| UV-B | 280〜315nm | エネルギーが強い。髪の表面(キューティクル)で吸収・散乱されやすい |
| UV-A | 315〜400nm | 髪の内側(コルテックス)まで届き、色素や内部の成分にダメージを与えやすい |
紫外線を浴び続けると、メラニンが分解されて髪の色が明るくなったり、パサついたり、ツヤがなくなったりします。黒髪はメラニンが多いぶん、紫外線に強い髪ともいえます。髪の紫外線対策は髪の紫外線対策は必要?でくわしく紹介しています。

メラニンと白髪の関係

白髪は、メラニンをつくる色素細胞や、そのもとになる細胞がはたらかなくなり、メラニンが髪に渡されなくなることで起こると考えられています。年齢のほか、体質やストレスなども関係するといわれます。
白髪の原因は白髪の原因はなんですか?、抜いてもいいかどうかは白髪を抜くと増えるって本当?で解説しています。急に白髪が増えた、まとまって抜けるなど気になる変化があるときは、皮膚科などの医療機関に相談してください。
メラニンとブリーチ・カラーの関係
| 施術 | メラニンへのはたらき | 髪の色の変化 |
|---|---|---|
| ブリーチ | メラニンを分解して色を抜く | 黒→赤み→オレンジ→黄色→白っぽいブロンド |
| おしゃれ染め(アルカリカラー) | メラニンを少し分解しながら、色を入れる | 明るくしながら色味をつける |
| 白髪染め | 色を入れることが中心 | 白い部分を染める |
黒いユーメラニンは比較的こわれやすく、黄・赤のフェオメラニンは残りやすいため、ブリーチを重ねるごとに赤み→オレンジ→黄色と変わっていきます。1〜2回のブリーチでオレンジや黄色っぽいのは、まだメラニンが残っているサインです。ブリーチについてはブリーチの疑問に美容師が答えます、色落ちのしくみはヘアカラーの色落ちの原因と対策もどうぞ。
よくある質問
- Q. 黒髪のほうが紫外線に強いって本当?
- A. メラニンが多い黒髪は、紫外線を吸収しやすく、明るい髪より紫外線の影響を受けにくいといわれます。ただ、黒髪でも乾燥やパサつきは起こるので、紫外線対策はしておきましょう。
- Q. メラニンを増やせば白髪は黒くなる?
- A. 一度白くなった髪が、ヘアケアで黒く戻ることはありません。白髪が気になる場合は、白髪染めやカラーで楽しむのがおすすめです。
- Q. ブリーチで完全に白くなる?
- A. 何度もブリーチを重ねると白に近づきますが、髪へのダメージがとても大きくなります。美容師と相談しながら進めてください。
まとめ|メラニンは、髪の色と健康を守る大切な存在
- メラニンにはユーメラニン(黒・茶)とフェオメラニン(黄・赤)がある
- 日本人の黒髪はメラニンが多く、紫外線に強い
- メラニンは紫外線を吸収して、髪や頭皮を守っている
- 白髪はメラニンが渡されなくなること、ブリーチはメラニンを分解すること
この記事について
この記事は、美容師歴20年以上、サロンでの経験と、サロンでカラーやブリーチの施術をしてきた経験をもとに書いています。美容の専門家と一緒に検証しています。製品の情報は2026年10月時点の公式サイトなどをもとにしています。使用感には個人差があります。頭皮や肌に合わない場合は使用を中止してください。



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