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「仕事中はずっとポニーテール」「毎日同じ位置できつく結んでいる」——そんな方から、「このままだとハゲますか?」と聞かれることがあります。
結論からいうと、ポニーテールという髪型そのものが悪いわけではありません。問題になるのは、きつく・長時間・毎日同じ位置で髪を引っぱり続けること。この記事では、美容師の私が、髪を引っぱることで起こる牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)のしくみと初期サイン、負担をかけない結び方を解説します。
結論|ポニーテール自体ではなく「引っぱり続けること」が問題
- ポニーテールでも、ゆるく・短時間・位置を変えて結べば心配しすぎなくてOK
- きつく・長時間・毎日同じ位置で結び続けると、生えぎわや分け目の髪が抜けやすくなる(牽引性脱毛症)
- 初期サインは、結んだあとの頭皮の痛み・赤み、生えぎわ・分け目の地肌が目立つこと
- 早めに結び方を見直せば、負担を減らせる。長年続けると戻りにくくなることもある
- 急に薄くなった・赤みやかゆみが続くときは、皮膚科に相談
牽引性脱毛症とは?
牽引性脱毛症は、髪が長い時間、強く引っぱられ続けることで、毛根やまわりの頭皮に負担がかかり、髪が抜けたり細くなったりする状態です。年齢や体質よりも、髪型や習慣が原因になるのが特徴です。
| 牽引性脱毛症 | そのほかの薄毛(AGA・FAGAなど) | |
|---|---|---|
| 主な原因 | 髪を引っぱる髪型・習慣 | ホルモン・遺伝・年齢など |
| 薄くなる場所 | 引っぱられている部分(生えぎわ・こめかみ・分け目・結び目のまわり) | 頭頂部・生えぎわ・全体など |
| 性別 | 女性に多いが、髪を結ぶ男性も | 男女とも |
| 見直しで変わるか | 早い段階で引っぱる習慣をやめれば、負担を減らせる | セルフケアだけでは難しいことも。医療機関に相談 |
※見た目だけで原因を判断するのは難しいため、気になる場合は皮膚科で診てもらいましょう。
なりやすい髪型・なりやすい人
引っぱる力がかかりやすい髪型
| 髪型 | 負担がかかりやすい場所 |
|---|---|
| 高い位置のきついポニーテール | 生えぎわ・こめかみ・えり足 |
| ひっつめのおだんご・夜会巻き | 生えぎわ全体・結び目のまわり |
| きつい編み込み・コーンロウ | 編み目の根元・分け目 |
| ツインテール・ハーフアップを毎日同じ位置で | 分け目・結び目のまわり |
| 前髪を毎日同じ場所でピン留め | 前髪の生えぎわ |
| エクステ・ウィッグの留め具 | 留めている部分の根元 |
こんな方は注意
- 仕事や部活で、毎日長時間髪をまとめている(飲食・医療・介護・スポーツなど)
- 崩れないように、いつもきつめに結んでいる
- 同じ位置・同じ分け目で何年も結んでいる
- 寝るときも髪を結んだまま
- 髪が長く重い(毛先の重さでさらに引っぱられる)
- 濡れた髪のまま結ぶことが多い
初期サインのセルフチェック
- 髪をほどくと、頭皮がじんじん痛い・ほっとする
- 結び目や生えぎわの頭皮に赤み・かゆみ・小さなぶつぶつがある
- こめかみ・生えぎわのラインが後ろに下がってきた
- 分け目の地肌が前より広く見える
- 生えぎわに、細く短い毛が増えた
- 結んだときに、地肌が透けて見える部分がある
1つでも当てはまるなら、引っぱる負担がかかっているサインかもしれません。早めに結び方を変えるのがおすすめです。前髪や分け目の薄さが気になる方は前髪が薄くなった?原因6つと対策・分け目が薄い女性へ|原因5つと対策もあわせてどうぞ。
生えぎわに負担をかけない結び方
- 髪はしっかり乾かしてから結ぶ(濡れた髪は伸びやすく、引っぱられやすい)
- ブラシでとかして、からまりをほどいておく
- 手ぐしでふんわりまとめ、根元が引っぱられない程度のゆるさで結ぶ
- 結ぶ高さを日によって変える(高め・低め・サイド)
- ときどきほどいて、頭皮を休ませる。家では結ばない時間をつくる
- 寝るときは結ばない。結ぶならシュシュでゆるく
まとめ髪がくずれるのが心配な方は、きつく結ぶ代わりに、まとめ髪用のスティックやウォーターで表面のおくれ毛を整えるのがおすすめです。使い方はマトメージュ全種類一覧と選び方で解説しています。
ヘアゴム・ヘアアクセの選び方
| アイテム | おすすめ度 | ポイント |
|---|---|---|
| シュシュ・太めの布ゴム | ◎ | 力が分散して、髪や頭皮にやさしい |
| スパイラルゴム(電話コード型) | ◎ | 少ない力でとまり、跡がつきにくい |
| バンスクリップ・バレッタ | ○ | 結ばずにまとめられる。重い髪は落ちにくいサイズを |
| 細くて強いゴム | △ | きつく締まりやすく、切れ毛の原因にも |
| 金具つきゴム | × | 髪がからまり、切れやすい |
薄くなってきたと感じたら
- まずは結ぶ習慣を見直すのがいちばん大切
- 頭皮をこすらず、指の腹でやさしく洗う(シャンプーの正しい洗い方は?)
- 生えぎわは紫外線を受けやすいので、帽子や日傘で守る
- 地肌を目立ちにくくするなら、分け目をずらす・前髪をつくる
- 全体のボリュームも気になる方は、女性用の育毛剤(医薬部外品)を毎日のケアに
育毛剤は、頭皮環境を整えて抜け毛を防ぐためのものです。選び方は美容師が選ぶ女性用育毛剤10選|分け目・つむじに、つけ方は女性用育毛剤の正しい使い方|分け目・つむじへのつけ方で解説しています。女性の抜け毛のほかの原因は女性の抜け毛の原因と対策にまとめました。
皮膚科に相談したいサイン
- 結ぶのをやめても、数か月たっても変化がない・進んでいる
- 生えぎわや分け目が急に薄くなった
- 頭皮の赤み・かゆみ・痛み・ただれが続く
- 円形に抜けている部分がある
長年強く引っぱり続けた場合は、毛根がダメージを受けて戻りにくくなることもあります。また、牽引性脱毛症だと思っていたら、ほかの薄毛や頭皮の病気だったということも。気になるときは皮膚科や薄毛の専門クリニックで診てもらいましょう(薄毛が気になったら、まずどこへ?市販ケア・サロン・クリニックの違い)。
よくある質問
- Q. ポニーテールは毎日しないほうがいい?
- A. 毎日でも、ゆるく結び、高さや位置を変え、家ではほどくなど工夫すれば大きな心配はいりません。きつく・長時間・同じ位置が続くのがよくありません。
- Q. 男性のロン毛やマンバンでもなる?
- A. なります。結ぶ位置がいつも同じで、きつく結んでいると、男性でもこめかみや生えぎわに負担がかかります。
- Q. 牽引性脱毛症は治る?
- A. 早い段階で引っぱる習慣をやめれば、負担がなくなって落ち着くことが多いといわれています。長年続けて毛根がダメージを受けていると戻りにくいこともあるので、気になったら早めに皮膚科へ。
- Q. 寝るときは髪を結んだほうがいい?
- A. きつく結ぶのはおすすめしません。ロングヘアで絡まるのが気になる方は、シュシュでゆるく、低い位置で結ぶ程度にしましょう。
- Q. ポニーテールで頭が痛くなるのはなぜ?
- A. 髪が強く引っぱられて、頭皮や首まわりに負担がかかっているサインです。結ぶ力をゆるめる、位置を下げる、早めにほどくなどして頭皮を休ませてください。
- Q. 短く切ったほうがいい?
- A. 髪が長く重いほど、結んだときに引っぱる力は大きくなります。ただ、短髪にすれば薄毛にならないわけではありません。くわしくはボウズ(短髪)だとハゲにくいって本当?で解説しています。
まとめ|ゆるく・短時間・位置を変えて結ぼう
- ポニーテール自体ではなく、きつく・長時間・同じ位置で引っぱり続けるのが問題
- 生えぎわ・こめかみ・分け目の地肌が目立つ、結んだあと頭皮が痛いのは要注意
- 髪は乾かしてからゆるく結び、高さを変え、家ではほどく
- シュシュやスパイラルゴムなど、髪にやさしいゴムを
- 急な変化や頭皮の赤み・かゆみが続くなら皮膚科へ
この記事について
この記事は、美容師歴20年以上、サロンでの経験と、サロンで生えぎわや分け目の悩みを多く聞いてきた経験と、1000人以上の頭皮を見てきた経験をもとに書いています。美容の専門家と一緒に検証しています。製品の情報は2026年10月時点の公式サイトなどをもとにしています。使用感には個人差があります。頭皮や肌に合わない場合は使用を中止してください。



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