
毎日のヘアケアに欠かせないドライヤー。でも、種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない…そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、美容師がドライヤー選びのポイントを詳しく解説します!
価格で選ぶか、機能性で選ぶか、サイズ感で選ぶかなど案内していきますね。
「ドライヤーって種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」
「高いものを買えば、髪ってきれいになるの?」
サロンでお客さまから、本当によく聞かれる質問です。
美容師として20年以上、毎日ドライヤーを使ってきて感じるのは、ドライヤー選びで大事なのは「値段」や「イオンの名前」より、風量・温度・重さの3つだということ。そして、どんなに良いドライヤーでも乾かし方が合っていないと、良さを半分も活かせないということです。
この記事では、よく「大風量がおすすめ」とだけ書かれがちなところを、「何m³/分なら速く乾くのか」「何gまでなら軽いと感じるのか」という数字で、なるべく具体的にお伝えします。
この記事でわかること
- ドライヤー選びで見るべき「風量・温度・重さ」の目安の数字
- 美容師がお客さまからよく聞く、ドライヤー選びの失敗例
- 5,000円以下・1〜2万円台・3万円以上で、何が違うのか
- 髪の量やくせ毛、カラーのダメージなど、悩み別の選び方
- ドライヤーの良さを活かす、美容師の乾かし方とお手入れ

先に結論:美容師がドライヤーを選ぶなら「風量・温度・重さ」を見る
最初に答えをお伝えします。ドライヤーで迷ったら、まずは次の3つを仕様表で確認してみてください。
風量
1.3m³/分 以上
ミディアム以上なら、ここを超えると「速い」と感じやすいです
温度
温度調節・低温モードあり
熱すぎる風を当て続けないことが、パサつき対策の基本です
重さ
本体 500g前後
毎日使うものなので、軽さは続けやすさにつながります
そのうえで、消費電力やモード、イオン機能、使いやすさを見ていくと、自分に合う1台が選びやすくなります。7つのポイントを表にまとめると、こんなイメージです。
| チェック項目 | 目安 | 大事さ |
|---|---|---|
| ① 風量 | 1.3m³/分以上で速め、1.5m³/分以上なら大風量 | |
| ② 温度 | 温度調節や低温モードがある | |
| ③ 重さ | 本体500g前後(600gくらいまで) | |
| ④ 消費電力 | 1200W前後が一般的。ここだけで比べない | |
| ⑤ モード | 温風・冷風の切り替えは必須。低温モードがあると便利 | |
| ⑥ イオン機能 | 仕上がりの好みで。なくても乾かせる | |
| ⑦ 使いやすさ | 音・持ち手の形・コードの長さ(1.7m前後) |
※目安は美容師としての経験と、各メーカーの仕様表の一般的な数値をもとにしています。風量はターボ時の数値で表示されていることが多いです。
の本音
サロンでいつもお伝えしていること
ドライヤーを変えて「髪がまとまるようになった」という方の多くは、実は乾かす時間が短くなって、熱を受ける時間が減ったことが大きいんです。だからこそ、まずは「速く乾くか」「熱すぎないか」を見てほしいと思っています。

ドライヤー選びでよくある3つの失敗
選び方の前に、サロンでお客さまからよく聞く「買ってから気づいた」というお話を3つご紹介します。ここを知っておくだけでも、失敗はぐっと減らせます。
「ワット数が高い=速く乾く」と思って選んでしまう
いちばん多いのがこの思い込みです。ワット(W)はどれだけ電気を使うかを表す数字で、「どれだけ速く乾くか」を直接表すものではありません。
実際、日本の家庭用ドライヤーはほとんどが1200W前後。ワット数では差がつきにくいので、乾くスピードを比べたいときは「風量(m³/分)」を見るほうが確実です。
| 数字 | 表しているもの | 選ぶときの見方 |
|---|---|---|
| 消費電力(W) | 使う電気の量 | 1200W前後が一般的。比べる材料になりにくい |
| 風量(m³/分) | 1分間に出る風の量 | 乾くスピードに直結。まずここを比べる |
重さを気にせず買って、腕が疲れて使わなくなる
「性能が良さそう」と大きめのドライヤーを選んだら、重くて腕がつらい。結局、途中で乾かすのをやめて自然乾燥に……というお話もよく聞きます。
数字にしてみると、1日10分乾かす方は1年で約60時間、ロングヘアで1日15分なら1年で約90時間もドライヤーを持っていることになります。100〜200gの差でも、毎日となると意外と大きいんです。
の声
よく聞くお話
「店頭で持ったときは平気だったのに、家で後ろの髪を乾かすと腕が上がらなくて……」
後頭部を乾かすときは腕を高く上げるので、店頭で持ったときより重く感じやすいです。できれば腕を上げた姿勢で試してみてください。
高いドライヤーを買ったのに、乾かし方がそのまま
3万円以上のドライヤーを買ったのに「思ったほど変わらない」という方に乾かし方を聞いてみると、
- 毛先から先に乾かしている
- 髪に近づけすぎて、同じところに熱を当て続けている
- 根元が生乾きのまま終わっている
というケースがとても多いです。ドライヤーを変えても、乾かし方が同じだと効果は半分。美容師がやっている乾かし方は、後半の正しい乾かし方で詳しくご紹介しますね。

美容師が教えるドライヤーの選び方7つのポイント
ここからは、ドライヤーを選ぶときに見ておきたい7つのポイントを、目安の数字と一緒に解説します。仕様表の見方がわかると、店頭でもネットでも迷いにくくなりますよ。
風量:速く乾くかどうかは「m³/分」で比べる
風量は、1分間にどれくらいの量の風が出るかを表す数字です。乾くスピードにいちばん影響するので、まず最初に見てほしいポイントです。
| 風量 | 乾くスピード | 合いやすい人 |
|---|---|---|
| 1.0m³/分 未満 | ゆっくり | ショートヘア、髪が少なめの方 |
| 1.0〜1.2m³/分 | ふつう | ショート〜ボブ |
| 1.3〜1.4m³/分 | 速め | ボブ〜ミディアム、標準的な毛量の方 |
| 1.5m³/分 以上 | 大風量 | ロングヘア、髪が多い・太い方 |
風量によるロングヘアの乾燥時間の目安
※肩下15cm程度・標準的な毛量で、タオルドライ後に乾かした場合のイメージです。毛量や髪質、タオルドライの具合で大きく変わります。
仕様表を見るときの注意点
風量は「ターボ時(最大)」の数値で書かれていることがほとんどです。また、メーカーによっては風量ではなく「風速(m/秒)」で表示していることもあり、単純に比べられない場合もあります。気になる機種は、各メーカーの公式サイトで測定条件まで確認しておくと安心です。
温度:熱すぎる風はパサつきや色落ちの原因に
髪は、主に「ケラチン」というタンパク質でできています。タンパク質は熱に弱く、濡れた髪は乾いた髪よりも熱の影響を受けやすいといわれています。
一般的なドライヤーの温風は、吹出口の近くでは100℃前後になることもあります。近づけて同じところに当て続けると、パサつきやゴワつき、カラーの色落ちにつながりやすくなります。
髪と熱の関係|温度の目安
※一般的にいわれている目安です。ドライヤーの温度は機種や測定条件、髪との距離によって変わります。
そこで見ておきたいのが、温度調節ができるか、低温モードがあるか。最近は、髪の表面温度に合わせて風の温度を自動で調整してくれる機種もあります。
美容師のひとこと
温度を下げられないドライヤーでも、髪から10〜20cmほど離して、小さく振りながら当てるだけで、熱の当たり方はかなりやさしくなります。
重さ:毎日使うなら本体500g前後がひとつの目安
重さは、毎日続けられるかどうかに関わる大切なポイントです。
| 本体の重さ | 感じ方の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 400g未満 | とても軽い | 腕が疲れやすい方、旅行用にも |
| 400〜550g | 軽い | 毎日使う方の多くにちょうどいい |
| 550〜650g | ふつう | ボブ〜ミディアムで、乾かす時間が短めの方 |
| 650g以上 | 重め | 風量を重視したい方。ロングだと腕が疲れやすい |
※「本体のみ」か「コードを含む」かで数字が変わります。比べるときは同じ条件で見てください。
同じ重さでも、ヘッド側に重さが集まっている形は重く感じやすいです。持ち手の近くに重心がある形のほうが、手首への負担は少なく感じます。
消費電力:1200Wが一般的。ワット数だけで選ばない
日本の家庭用コンセントは、1か所で使える電気が1500Wまで。そのため、家庭用ドライヤーの多くは1200W前後になっています。
| 使い方 | 1回あたり | 1か月(30日) |
|---|---|---|
| 1日5分 | 約3.1円 | 約93円 |
| 1日10分 | 約6.2円 | 約186円 |
| 1日15分 | 約9.3円 | 約279円 |
※電気代の目安単価31円/kWh(税込)で計算。温風を最大で使い続けた場合の数字で、冷風や低温モードを使うともっと下がります。
電子レンジやエアコンと同時に使うとブレーカーが落ちやすいので、洗面所の配線も少し気にしておくと安心です。
モード:温冷の切り替え・低温・スカルプモードの違い
モードの名前はメーカーによってさまざまですが、役割はだいたい次のように分けられます。
| モード | どんな風? | 使いどころ |
|---|---|---|
| 温風(ターボ) | いちばん強く、温かい風 | 根元や、髪の多い部分を一気に乾かす |
| 冷風 | 温度の低い風 | 仕上げに当てて、形を落ち着かせる |
| 温冷切り替え(自動) | 温風と冷風を交互に出す | 髪が熱くなりすぎるのを防ぎながら乾かす |
| 低温モード | 60℃前後など、低めの温度の風 | 毛先やダメージが気になる部分 |
| スカルプモード | 頭皮向けに温度を抑えた風 | 根元や頭皮まわりを、熱すぎない風で乾かす |
※温度や動き方はメーカー・機種によって異なります。くわしくは各メーカーの公式説明をご確認ください。
スカルプモードは、あくまで「頭皮に熱すぎない風で乾かすためのモード」と考えてください。頭皮そのものを変えたり、髪を生やしたりするものではありません。
イオン機能:期待しすぎず「仕上がりの好み」で選ぶ
「マイナスイオン」「ナノイー」「プラズマクラスター」など、イオン機能はメーカーごとに名前も仕組みもちがいます。メーカーは、静電気をおさえる・髪のまとまりを良くする、といった効果を説明しています。
サロンでいろいろな機種を使ってきた感覚としては、「手ざわりやまとまりの感じ方に差がある」という印象です。ただ、感じ方には髪質や個人差があるので、イオン機能は「あったらうれしい仕上がりのプラス」くらいに考えるのがちょうどいいと思います。
ここは誤解しないでくださいね
ダメージで傷んだ髪を、ドライヤーで「修復」することはできません。イオン機能は、今の髪をなるべくいい状態で乾かすためのもの、と考えてください。
使いやすさ:音の大きさ・持ち手の形・コードの長さ
毎日使うものなので、仕様表の数字にあらわれにくい「使い心地」も大切です。
| 項目 | チェックしたいこと |
|---|---|
| 音の大きさ | 夜に使う方や小さなお子さんがいる方は、静かさも大事。高い音は耳につきやすいです |
| 持ち手の形 | 握りやすい太さか、スイッチを親指で押しやすいか |
| コードの長さ | 1.7m前後が一般的。洗面所のコンセントの位置も確認 |
| 折りたたみ | 収納場所が狭いなら、折りたためるタイプが便利 |
| ノズル | ブローで形を整えたい方は、風をしぼれるノズルがあると便利 |

【比較表】価格帯別|ドライヤーでできること・できないこと
「結局、いくらくらいのドライヤーを買えばいいの?」という疑問に答えるために、価格帯ごとの傾向を表にしました。
| 比べるポイント | 5,000円以下 | 1〜2万円台 | 3万円以上 |
|---|---|---|---|
| 風量 | |||
| 温度のコントロール | |||
| 軽さ | |||
| 仕上がりの機能 | |||
| よくある風量 | 1.0〜1.3m³/分 | 1.3〜1.6m³/分 | 1.5m³/分以上が多い |
| こんな人に | ショートヘア、とにかくきちんと乾かしたい | 速さと仕上がりのバランスを取りたい | ロングヘアやダメージ毛で、髪にこだわりたい |
※あくまで価格帯ごとの一般的な傾向です。機種によって例外もあります。
4年使った場合の「1日あたりのコスト」
※本体価格を4年(1,460日)で割ったおおよその数字です。電気代は含んでいません。
5,000円以下:まず「きちんと乾かせる」ことを重視
この価格帯は、「髪をしっかり乾かす」という基本がちゃんとできることが大切です。温風・冷風の切り替えがあって、風量が1.2m³/分くらいあれば、ショート〜ボブの方には十分なことも多いです。
| できること | できないこと・苦手なこと |
|---|---|
| ショート〜ボブを無理なく乾かす 温風と冷風の切り替え シンプルなマイナスイオン機能 | ロングや多い髪を短時間で乾かす 細かい温度調節 髪の温度に合わせた自動コントロール |
安いドライヤーでも、髪から離して、根元から乾かすことを意識すれば、仕上がりはきちんと変わります。
あわせて読みたい ドンキでおすすめのドライヤー14選|コスパ・性能別に美容師がランキング 5,000円前後のコスパ重視モデルから、3万円台の性能重視モデルまで。ドン・キホーテで手に取って選べるドライヤーを、美容師目線で比べています。 記事を読む →1〜2万円台:速く乾いて、仕上がりも良いバランス型
いちばん選ぶ人が多く、「速さ」と「仕上がり」のバランスが取りやすい価格帯です。風量が1.3〜1.6m³/分ほどあるものが増え、温冷切り替えのモードや、メーカー独自のイオン機能がついた機種も選べるようになります。
| できること | できないこと・苦手なこと |
|---|---|
| ミディアム〜ロングを、ほどよい時間で乾かす 温冷を自動で切り替えるモード メーカー独自のイオン機能 | 髪の温度をセンサーで細かく見て調整する とても軽いのに大風量、という両立 |
の本音
「はじめてちょっと良いドライヤーを買いたい」という方に、私がいちばん相談を受けるのがこの価格帯です。ワンランク上の機種にするだけで、「乾くのが速くなって、朝の支度がラクになった」という声をよく聞きます。
3万円以上:高級ドライヤーは何が違う?
高級ドライヤーの違いは、主に「温度のコントロール」「軽さと風量の両立」「独自の機能」の3つです。
- 髪の表面温度を見て、熱くなりすぎないように風の温度を調整する
- 小さく軽いモーターで、大風量を出せる
- 髪用と肌用など、目的に合わせたモードやアタッチメントがある
| できること | できないこと |
|---|---|
| 熱をおさえながら、短い時間で乾かす ロングヘアや多い髪でも腕が疲れにくい ツヤやまとまりなど、仕上がりにこだわる | 傷んだ髪を修復する 乾かし方が合っていない分をカバーする 髪質そのものを変える |
高いドライヤーは、「髪を良くするもの」ではなく「髪を傷めにくく、ラクに乾かせるもの」。そう考えると、自分に必要かどうかが判断しやすくなると思います。

髪質・悩み別|あなたに合うドライヤーの選び方
同じドライヤーでも、髪質や悩みによって「合う・合わない」は変わります。まずは表で、自分に近いものをチェックしてみてください。
| 髪質・悩み | いちばん重視 | あるとうれしい機能 |
|---|---|---|
| 髪が多い・ロング | 風量(1.5m³/分以上) | 軽さ、温冷切り替え |
| 細い・やわらかい髪 | 温度(熱すぎないこと) | 風をしぼれるノズル、冷風 |
| くせ毛・うねり・広がり | 風量と風の向き | ノズル、冷風、イオン機能 |
| カラー・ブリーチのダメージ | 温度(低温モード) | 温度の自動調整、温冷切り替え |
| 頭皮や抜け毛が気になる | 温度(頭皮に熱すぎない風) | スカルプモード、低温モード |
髪が多い・ロングヘアの人
髪が多い方やロングヘアの方は、乾かす時間が長くなりがち。風量1.5m³/分以上の大風量モデルを選ぶと、熱を受ける時間も、腕が疲れる時間も短くできます。
- 風量は1.5m³/分以上が目安
- 乾かす時間が長いので、本体の重さは600g以内だとラク
- 温冷切り替えがあると、毛先が熱くなりすぎるのを防げる
細くやわらかい髪で、ボリュームがほしい人
細くやわらかい髪は、熱の影響を受けやすく、ぺたんとしやすいのが悩みどころです。強い熱よりも、ほどよい風量と温度で乾かすのがおすすめです。
- 温度調節ができて、熱くなりすぎないもの
- 根元を立ち上げやすい、風をしぼれるノズルつき
- 冷風で根元の形を落ち着かせると、ふんわり感が残りやすい
美容師のひとこと
ボリュームを出したいときは、根元を髪の流れと反対方向から乾かしてみてください。分け目をいつもと逆にして乾かすだけでも、トップがふんわりしやすくなります。
くせ毛・うねり・広がりが気になる人
くせ毛の方は、生乾きの時間が長いほど、うねりや広がりが出やすいです。大風量で手早く乾かしつつ、上から下へ風を当てるのがポイント。
- 風量はできれば1.4m³/分以上
- 風の向きをコントロールしやすいノズルつき
- 仕上げの冷風で、まとまりをキープしやすくなる
- イオン機能は、静電気による広がりが気になる方なら候補に
カラーやブリーチでダメージがある人
カラーやブリーチをした髪は、熱の影響を受けやすく、高い温度で色落ちしやすいともいわれています。いちばん大切なのは「温度」です。
- 低温モードや、温度の自動調整がある機種
- 温冷切り替えで、毛先に熱をためない
- 毛先はとくに、髪から離してやさしく乾かす
の本音
ブリーチ毛のお客さまには、ドライヤー選びと一緒に「洗い流さないトリートメントをつけてから乾かす」こともお伝えしています。熱や摩擦から髪を守る意味で、ドライヤーとセットで考えてもらえるといいですね。
頭皮や抜け毛が気になる人
頭皮が気になる方は、熱すぎる風を頭皮に当て続けないこと、そして根元を生乾きのままにしないことが大切です。スカルプモードや低温モードがあると、根元を乾かすときに使いやすいですよ。
- 頭皮に熱すぎない風で乾かせる、スカルプモードや低温モード
- 根元をしっかり乾かせる風量
- 頭皮に近づけすぎず、指の腹で髪をかき分けながら乾かす
抜け毛が急に増えたと感じたら
ドライヤーは、頭皮や髪を「治す」ものではありません。抜け毛が急に増えた、地肌のかゆみや赤みが続くなど気になる変化があるときは、自己判断せずに皮膚科など専門の医療機関に相談してくださいね。

高いドライヤーでも台無しに?美容師がやっている正しい乾かし方
ここまでドライヤーの選び方をお伝えしてきましたが、同じくらい大切なのが乾かし方です。まずは、よくある乾かし方と美容師のやり方を比べてみましょう。
| タイミング | よくある乾かし方 | 美容師の乾かし方 |
|---|---|---|
| タオルドライ | ゴシゴシこする | タオルではさんで押さえる |
| 乾かす順番 | 目についた毛先から | 根元 → 中間 → 毛先 |
| ドライヤーとの距離 | 近づけて同じところに当てる | 10〜20cm離して、小さく振る |
| 風の向き | 下から上へ | 上から下へ(髪の流れにそって) |
| 仕上げ | 温風のまま終わる | 最後に冷風を当てる |
タオルドライは「こすらず押さえる」
濡れた髪は、乾いているときよりも摩擦に弱い状態です。タオルでゴシゴシこするのではなく、やさしく押さえて水分を吸わせるようにしましょう。
- 頭皮の水分をとるタオルを頭にかぶせて、指の腹で頭皮をやさしく押すように水分をとります。
- 毛先ははさんで押さえる毛先はタオルではさんで、ポンポンと押さえます。こすり合わせないのがポイントです。
- 水がしたたらない状態に髪から水がポタポタ落ちなくなるまで。ここをていねいにすると、乾かす時間が短くなります。
根元 → 中間 → 毛先の順に乾かす
毛先は細くて水分が少ないので、先に乾きやすい部分です。毛先から乾かすと、根元が乾くころには毛先ばかりに熱が当たり、パサつきやすくなってしまいます。
- 根元から乾かす指の腹で髪をかき分けながら、根元に風を送ります。後頭部やえりあしなど、乾きにくいところから始めるとスムーズです。
- 中間を乾かす根元が乾いてきたら、手ぐしを通しながら中間へ。風は上から下へ当てると、髪の流れが整いやすくなります。
- 毛先は8割乾いたら弱めに全体が8割くらい乾いたら、温度や風量を下げて毛先を仕上げます。毛先は乾きすぎに注意です。
最後に冷風を当てると、まとまりやすい
髪は、温まるとやわらかくなり、冷えるとその形で落ち着く性質があります。仕上げに冷風を当てると、乾かしながら整えた形が落ち着いて、まとまりやすくなります。
冷風のコツ
上から下へ、手ぐしで髪の流れを整えながら1〜2分ほど。髪の熱がとれて、手でさわってひんやりしたら終わりの合図です。
の本音
サロンでこの乾かし方をお伝えして、次に来てくださったときに「家でもまとまるようになりました」と言っていただけることがよくあります。ドライヤーを買い替える前に、まず乾かし方から試してみるのもおすすめですよ。
ドライヤーを長持ちさせるお手入れと買い替えの目安
せっかく選んだドライヤーも、お手入れをしないと本来の性能が出にくくなります。むずかしいことはないので、ぜひ習慣にしてみてください。
吸込口のフィルターは月1回お掃除
ドライヤーの後ろ側にある吸込口には、ホコリや髪の毛がたまりやすいです。ここがつまると、風量が落ちたり、本体が熱くなりやすくなったりします。安全装置が働いて、途中で止まってしまうこともあります。
- 電源プラグを抜くお掃除の前には必ずプラグを抜いて、本体が冷めてから始めます。
- ホコリをとるやわらかい歯ブラシや綿棒でホコリをかき出します。掃除機で吸うのも手軽です。
- 取扱説明書も確認フィルターが外せる機種もあります。お手入れの方法はメーカーの説明にしたがってください。
こんなサインが出たら買い替えを考える
ドライヤーの寿命は、使い方にもよりますが一般的に3〜5年ほどがひとつの目安といわれています。次のようなサインがあったら、買い替えを考えてみてください。
| サイン | 考えられること | 対応 |
|---|---|---|
| 焦げたようなにおいがする | 内部の部品の劣化など | すぐに使用をやめる |
| コードの根元が熱い・折れ曲がりがある | コードの内部で断線しかけている | すぐに使用をやめる |
| カラカラなど異音がする | モーターやファンの劣化 | 使用をやめて買い替えを検討 |
| 使っている途中で止まる | フィルターのつまり、または故障 | 掃除しても直らなければ買い替え |
| 前より風が弱い・乾きにくい | フィルターのつまり、モーターの劣化 | 掃除しても変わらなければ検討 |
コードの扱いに気をつけて
ドライヤーのコードを本体に巻きつけて片づけると、根元に負担がかかりやすくなります。NITE(製品評価技術基盤機構)も、ドライヤーの電源コードの断線による事故について注意を呼びかけています。コードはゆるくまとめて保管しましょう。
よくある質問
高いドライヤーは本当に髪がきれいになる?
高いドライヤーは、温度のコントロールや大風量によって「熱をおさえながら短時間で乾かせる」ことが強みです。そのぶん髪が傷みにくく、まとまりやすいと感じる方は多いです。ただ、傷んだ髪を修復するものではありません。乾かし方とセットで考えるのがおすすめです。
自然乾燥のほうが髪にやさしい?
美容師としては、自然乾燥はおすすめしていません。濡れた髪は摩擦に弱く、長く濡れたままだと枕とこすれて傷みやすくなります。頭皮も湿ったままになりやすく、においやうねりの原因にも。ドライヤーを髪から離して、なるべく早く乾かすほうが髪にやさしいです。
風量が強いと髪が傷む?
風量そのものより、「熱」と「熱を当てる時間」のほうが影響は大きいです。風量が強いと乾かす時間が短くなるので、熱を受ける時間は減らせます。ただ、強い風で髪がからまることもあるので、手ぐしで整えながら、上から下へ風を当ててください。
ドライヤーの寿命はどのくらい?
使う頻度にもよりますが、一般的に3〜5年ほどがひとつの目安といわれています。焦げたにおい、異音、途中で止まる、コードの根元が熱いなどのサインがあれば、年数に関係なく使用をやめて買い替えを考えてください。
海外でも使える?
「海外対応」や「100-240V」と書かれた機種なら、現地の電圧で使えます(電圧を手動で切り替えるタイプもあります)。コンセントの形は国によってちがうので、変換プラグも用意しましょう。日本国内専用のドライヤーを変換プラグだけで使うと、故障や発火の危険があるので避けてください。
まとめ
ドライヤーは、毎日使うからこそ「自分に合っているか」がとても大切です。最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。
高いドライヤーを選ぶことがゴールではなく、自分の髪の長さや悩みに合った1台を、正しい乾かし方で使うことがいちばんの近道です。
「どれにしようかな」と迷ったときは、まず仕様表の風量・温度・重さを見てみてください。それだけで、選ぶ基準がすっきりすると思います。
具体的な機種を比べたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
お店で選ぶなら ドンキでおすすめのドライヤー14選|コスパ・性能別に美容師がランキング 手ごろな価格のモデルから高級ドライヤーまで、ドン・キホーテで選べる14台を比べています。 記事を読む → パナソニックで選ぶなら パナソニックドライヤーおすすめ12選!コスパ&性能別に美容師が解説 ナノケア・イオニティ12機種の比較表と、30秒の診断ツールつき。自分に合う1台が見つかります。 記事を読む →毎日のドライヤーの時間が、少しでもラクで心地よいものになりますように。
結論で言いますと、価格が少し上がってしまっても遠赤外線やマイナスイオンの効果があるものを選ぶ


