
アウトバスではオイルがずっと人気だよね。その中でもトラックオイルは長く人気をほこっているよね。
その人気のトラックオイルの使い方について解説していくよ。

「トラックオイルを買ってみたけど、なんだかベタつく」
「何プッシュが正解なのかわからない」
「そもそもオイルが出てこない…」
サロンでもお客様からよく聞かれるのが、トラックオイルの使い方のお話です。人気のオイルですが、実は付ける量とタイミングで仕上がりの印象が大きく変わるアイテムなんですよね。
この記事では、美容師としてスタイリングに使っている立場から、量・タイミング・付け方のコツを、失敗しやすいポイントも含めて正直にまとめました。良いところだけでなく「こういう髪には合いにくいかも」ということも書いているので、ご自身の髪と照らし合わせながら読んでみてくださいね。
先に結論|トラックオイルの使い方
- 基本は乾いた髪に使う「スタイリング寄り」のオイル
- 手のひら・指の間まで透明になるくらい伸ばしてからつける
- つける順番は中間〜毛先 → 最後に表面・前髪。根元は避ける
- 量の目安はショート1〜2/ミディアム2〜3/ロング3〜4プッシュ
- 乾かす前のケアとして使うなら目安の半量くらいから
この記事の前提
トラックオイルは2025年2月27日に、スポイトタイプからプッシュタイプへリニューアルされています(公式サイトより)。この記事は現行のプッシュタイプを基準にしつつ、旧タイプをお持ちの方向けに、スポイト・キャップの使い方もあわせて解説しています。
01 ─ ABOUT
トラックオイルとは?美容師から見た特徴
トラックオイル(track Oil)は、JoelRoty(ジョエルロティ)が展開するナチュラルケアブランド「track(トラック)」のマルチオイルです。香りで気分を、インテリアになじむボトルで空間を、環境に配慮したアイテムで毎日の習慣を“デザインする”というコンセプトで、性別を問わず使えるブランドとして展開されています。
| 容量 | 90ml |
|---|---|
| 価格(公式) | 4,620円(税込) |
| 容器 | プッシュタイプ(2025年2月〜) |
| 使える部位 | 髪・顔・身体 |
| 香り | No.1 フレッシュシトラス/No.2 シトラスハーブ/No.3 シトラスフローラル |
美容師から見たいちばんの特徴は、「洗い流さないトリートメント」と「スタイリング剤」のちょうど中間にあるところです。一般的なヘアオイルよりも、髪にまとまりや束感が残りやすい。そのぶん、量やつけ方の影響が仕上がりに出やすいオイルだと感じています。
「なんだか合わなかった」という声の多くは、オイルそのものより量とつけ方が合っていないケースがほとんど。このあと、そのあたりを順番に解説していきますね。
天然由来成分で髪にも肌にも使える
トラックオイルは天然由来成分の割合が高く、髪だけでなく顔や身体にも使えるように作られています。主なオイルと精油は次のとおりです。
| 種類 | 天然由来成分 | 主なオイル・精油(成分表示より抜粋) |
|---|---|---|
| No.1 | 100% | ホホバ種子油、ブロッコリー種子油、レモン果皮油、オレンジ果皮油、ライム油 など |
| No.2 | 99.2% | ホホバ種子油、ブロッコリー種子油、ヒポファエラムノイデス果実油、ラベンダー油、ユーカリ葉油 など |
| No.3 | 99.19% | ブロッコリー種子油、ヒポファエラムノイデス果実油、ラベンダー油、レモン果皮油、ユーカリ葉油 など |
ベースになっているブロッコリー種子油は、さらっとしたなめらかなツヤが出やすく、「天然のシリコーン」と表現されることもあるオイル。ホホバ種子油は肌なじみのよさで知られていて、ボディやハンドにも使いやすい理由のひとつです。
美容師として伝えたいこと
「天然由来だから誰の肌にもやさしい」とは限りません。精油は香りのもとになる成分なので、敏感な方には刺激になることもあります。顔や身体に使うときは、はじめに腕の内側などで少量試してからにしてくださいね。
香りで選べる3種類のラインナップ
定番は、柑橘をベースにした3つの香り。どれも甘すぎず、髪を動かしたときにふわっと香る程度のやさしい香り立ちです。
No.1
フレッシュシトラス
酸味のある果実をまとめた、爽やかでみずみずしい香り。
No.2
シトラスハーブ
シトラスに清々しいグリーンを重ねた、落ち着きのあるハーバル系。
No.3
シトラスフローラル
ラベンダーにレモン・ユーカリを合わせた、金木犀を思わせる華やかな香り。
最近は定番の3種類に加えて、新しい香りのシリーズも出ています。全6種類の違いは、こちらの記事で詳しく比べています。
RELATED トラックオイルはどれがいい?美容師が全6種類の選び方を解説 髪質×なりたい仕上がり×香りで、自分に合う1本がわかります02 ─ BASICS
まず知っておきたい:ヘアケア用?スタイリング用?
トラックオイルの使い方が迷いやすいのは、洗い流さないトリートメントとしても、スタイリング剤としても使えるからなんです。
ただ、このふたつはつけるタイミングも量も、つける場所も違います。ここを決めずに「なんとなく」使ってしまうと、ベタついたり物足りなかったりしやすいので、最初に整理しておきましょう。
| ヘアケアとして使う | スタイリングとして使う | |
|---|---|---|
| タイミング | タオルドライ後、ドライヤーの前 | 髪を乾かした後・巻いた後 |
| 髪の状態 | 濡れている(水気はしっかりオフ) | 乾いている |
| 量の目安 | 長さ別の目安の半量くらいから | 長さ別の目安どおり |
| つける場所 | 中間〜毛先のみ | 中間〜毛先 + 表面・前髪 |
| 仕上がり | 手ざわりが整い、乾かした後にまとまりやすい | ツヤ・束感・ほどよい濡れ感 |
| こんな人に | 広がり・パサつきが気になる | 今っぽい質感を作りたい |
もともとトラックオイルは、美容室でもスタイリングの仕上げに使うオイルとして紹介されることが多いアイテム。乾いた髪につけたときに、いちばん“らしさ”が出やすいと感じています。
美容師メモ|迷ったらこう使う
- はじめて使うなら、まずは乾かした後にスタイリングとして使ってみる
- 髪が細い・ベタつきやすい方は、乾かす前は控えめにするか別のアウトバスを使い、トラックは仕上げに回す
- 広がりやすい髪は「乾かす前に少量+仕上げに少量」のW使いもおすすめ(応用テクで解説します)




03 ─ HOW TO USE
トラックオイルの基本の使い方【3ステップ】
使い方そのものはとてもシンプル。ただ、仕上がりに差が出るのは「手のひらでの伸ばし方」と「つける順番」です。
適量を取る
しっかり伸ばす
表面・前髪へ
STEP1|タオルドライ後、乾いた手に適量を取る
ヘアケアとして使う日はタオルドライの後に、スタイリングの日は髪を乾かした後に使います。どちらも大切なのは、手が乾いた状態でオイルを取ること。
手が濡れていると、オイルが水にはじかれて手のひらにうまく広がりません。そのまま髪に触れると、つけムラやベタつきの原因になってしまいます。
タオルドライは、髪をこすらずにタオルで挟んでポンポンと押さえるのが基本。水がしたたるほど濡れていると、オイルが薄まって毛先まで届きにくくなります。
美容師メモ
量は、目安のうち少ないほうから始めてくださいね。足すのはすぐできますが、つけすぎたオイルを取るのはシャンプーしない限り難しいので。
STEP2|手のひら全体と指の間までしっかり伸ばす
ここがいちばん大事なステップです。オイルを出したら両手をすり合わせて、手のひら全体 → 指の間 → 指先まで広げます。
目安は、手のひら全体がうっすらツヤっとして、オイルのたまりが見えない状態。手のひらの真ん中にオイルが残ったまま髪を触ると、最初に触れた部分にだけベタっとついてしまうんです。
指の間まで伸ばしておくと、手ぐしを通したときに内側の髪にも均一にオイルが行き渡ります。サロンでスタイリストが指を広げて髪に通しているのは、これが理由なんですよ。
STEP3|中間〜毛先からなじませ、余りを前髪や表面に
- 髪の内側(えり足のあたり)から手ぐしを入れる
- 中間〜毛先を両手で包み、軽く握るようになじませる
- 手に残ったわずかな分で、表面をなでる・前髪を指先でつまむ
毛先はダメージを受けやすく乾燥しやすい部分。いっぽう根元付近は皮脂があるので、オイルがつくとぺたんとしやすくなります。いちばんベタつきが目立つ表面と前髪は、最後の「残り」くらいで十分です。
根元・頭皮にはつけないで
根元につけるとボリュームが出にくくなるだけでなく、頭皮にオイルが残ってベタつきやかゆみにつながることもあります。つけるのは「耳より下」を意識すると失敗しにくいですよ。
04 ─ AMOUNT
髪の長さ別|使用量の目安
公式サイトで案内されている量の目安はこちらです。スタイリングとして、乾いた髪に使うときの量と考えてくださいね。
| 髪の長さ | 長さの目安 | プッシュ数 | 美容師のひとこと |
|---|---|---|---|
| ショート | えり足〜あご上 | 1〜2プッシュ | まずは1プッシュから。前髪は手に残った分で |
| ミディアム | あご〜肩下 | 2〜3プッシュ | 毛先の乾燥が気になる日は3プッシュ |
| ロング | 胸あたり〜それ以上 | 3〜4プッシュ | 一度に出さず、2回に分けてなじませる |
長さ別プッシュ数の目安(最大6プッシュ)
濃い部分=まず試したい量/薄い部分=毛量が多い日・しっかり質感を出したい日の上限
ただ、同じ長さでも毛量や髪の太さによって「ちょうどいい量」は変わります。サロンでは、次のように調整するのがおすすめです。
| こんな髪・こんな使い方なら | 量の調整 |
|---|---|
| 細い・やわらかい・毛量が少ない | 目安より1プッシュ少なめ |
| 太い・硬い・毛量が多い | 目安より1プッシュ多め |
| 乾かす前のケアとして使う | 目安の半量くらい |
| 湿気の多い日・乾燥する季節 | 仕上げに表面へ少量足す |
美容師メモ|量を安定させるコツ
1プッシュの量は、押し込み方で意外と変わります。ポンプは途中で止めずに最後まで押し切ると、毎回の量がそろって仕上がりも安定しますよ。

05 ─ LINEUP
No.1・No.2・No.3の違いと選び方
3種類の違いは香りだけと思われがちですが、実際に使ってみると質感(軽さ・ツヤ・まとまり)もはっきり違います。まずは全体のイメージからどうぞ。
質感のイメージ(軽い ← → しっとり)
公式サイトの質感説明と、筆者がサロンで使った印象をもとにしたイメージです。
No.1|軽めの質感・フレッシュシトラスの香り
公式では「軽いテクスチャーで、ベタつきがなくナチュラルな印象のスタイルに仕上げる」と説明されているNo.1。3種類の中で唯一、天然由来成分100%です。
使ってみた印象は、ツヤや束感はひかえめで、“オイルをつけている感じ”が出にくいこと。猫っ毛や細い髪、ぺたんとしやすいショートの方、ふんわり自然に仕上げたい方にはとても使いやすいと思います。
反対に、ダメージで広がりやすい髪やロングの毛先には、少しもの足りなく感じるかもしれません。
\ 軽く自然に仕上げたい方に /
No.2|中間の質感・シトラスハーブの香り(迷ったらこれ)
No.2は、公式でも「まとまりと軽さのバランスが秀逸な万能オイル」と紹介されているタイプ。しなやかにまとまるのに、髪を動かすと軽い、ちょうど真ん中の質感です。
香りは甘さ控えめのハーバル系で、男女問わず取り入れやすいのもポイント。髪質がふつう〜やや硬めで、どれにするか決めきれない方は、まずNo.2から試してみると大きく外しにくいと思います。
\ 軽さとまとまりのバランス派に /
No.3|重めの質感・金木犀を思わせるシトラスフローラル
No.3は、公式で「毛先にいきいきとした自然なツヤを与え、しっとりとまとまりのある表情に」と説明されているタイプ。3種類の中でいちばんしっとり感とツヤが出やすく、ウェットな束感も作りやすいです。
サロンでもいちばん人気のタイプで、美容室のブログでは「売上の8割以上がNo.3」と紹介されていたこともあるほど。硬い・太い・毛量が多い髪や、毛先がパサついて広がりやすい髪とは相性がいいと感じています。
ただ、細くやわらかい髪にたっぷりつけると重くなりやすいので、人気だからと選ぶより、髪質で選ぶのがおすすめ。金木犀を思わせる華やかな香りは、好みが分かれやすいところでもあります。
\ ツヤと束感をしっかり出したい方に /
髪質・なりたい質感から選ぶ早見表
| 髪質・お悩み | なりたい質感 | おすすめ |
|---|---|---|
| 細い・やわらかい・ぺたんとしやすい | ふんわり自然に | No.1 |
| ふつう〜やや硬い | 軽さもまとまりもほしい | No.2 |
| 硬い・太い・毛量が多い | しっかりまとめたい | No.3 |
| 毛先がパサついて広がる | ツヤ・しっとり感 | No.3(量は控えめから) |
| ショート・メンズ | ナチュラルな束感 | No.1 / No.2 |
| ウェットヘアにしたい | 濡れツヤ・束感 | No.3 |
美容師メモ|選ぶ基準は「ダメージ」より「髪の硬さ」
「傷んでいるから重いNo.3」と選ぶと、細い髪の方はぺたんとしやすいんです。まずは髪の太さ・硬さで候補を絞り、そのうえで香りの好みで選ぶと失敗しにくいですよ。
06 ─ BOTTLE
スポイト(付属キャップ)の使い方でつまずく人が多い
「オイルが出てこない」「もしかして不良品?」というご相談は、実はとても多いんです。旧タイプの容器は仕組みが少し独特で、振ったりキャップを折り曲げたりしても出てこないため、戸惑う方が多かったんですよね。
2025年2月からはプッシュタイプになり使いやすくなりましたが、手元のボトルがどのタイプかによって出し方が違うので、確認してみてください。
| 容器のタイプ | 正しい出し方 | やりがちなNG |
|---|---|---|
| 旧タイプ (キャップ) | 親指と人差し指でキャップをつまむようにプッシュし、量を調整しながら出す | ボトルを振る/キャップを折り曲げる(どちらも出てきません) |
| 旧タイプ (スポイト) | スポイトの頭をつまんでオイルを吸い上げ、手のひらに落とす | スポイトを差したまま勢いよく倒す(口に密着してフタ代わりになりますが、倒れるとこぼれることも) |
| 現行 (プッシュ) | 蓋をまっすぐ上に引き上げて外し、ポンプを最後まで押し切る | 蓋をひねる/斜めに引っ張る |
旧キャップタイプの出し方
- ボトルを手のひらの上で逆さまにする
- キャップ部分を親指と人差し指でつまむ
- そのままキュッと押して、少しずつオイルを出す
現行プッシュタイプの出し方
- 蓋をまっすぐ上に引き上げるように外す
- 使い始めは、オイルが上がってくるまで数回空押しする
- 手のひらのくぼみに向けて、ポンプを最後まで押し切る
それでも出にくいときのチェックリスト
- 寒い時期:植物オイルは、低温でとろみが増したり白っぽくなったりすることがあります。暖かい部屋にしばらく置いてみて(直火や電子レンジでの加熱はNG)
- 残りが少ない:中のチューブが液面に届いていないことも。ボトルを少し傾けてから押してみて
- ノズルの先:オイルが固まって詰まっていたら、ティッシュでやさしく拭き取る
- それでも出ない場合は、無理にこじ開けず購入店や公式に問い合わせを

07 ─ TECHNIQUE
美容師が教える、仕上がりが変わる応用テク
基本の使い方に慣れてきたら、なりたい雰囲気に合わせて少しだけアレンジしてみてください。同じオイルでも、つけ方を変えるだけで仕上がりの印象が変わります。
ウェットな束感を作りたいとき
- 髪は根元から毛先までしっかり乾かす
- No.3(またはNo.2)を、目安より0.5〜1プッシュ多めに手に取る
- 手のひらで伸ばしたら、中間〜毛先を握るようになじませる
- 指先で毛束を細くつまむ・軽くねじる
- 最後に、手のひらに残った分で表面をなでて濡れツヤを足す
半乾きの髪につけると、毛束が分かれにくく、時間がたつとぺたっとしやすくなります。しっかり乾いた髪のほうが、束がきれいに分かれて長持ちしますよ。顔まわりは、指先に残ったオイルだけで十分です。
広がりを抑えてまとめたいとき
広がりやすい髪、湿気でふくらみやすい髪には、乾かす前と乾かした後の「W使い」がおすすめです。
| タイミング | 量 | ポイント |
|---|---|---|
| ① 乾かす前 | 目安の半量 | 中間〜毛先だけにつけ、手ぐしでとかす |
| ② ドライ | ― | 根元から乾かし、風は上から下へ当ててキューティクルの流れを整える |
| ③ 乾かした後 | 0.5〜1プッシュ | 表面の浮き毛を手のひらでなでるように押さえる |
乾かす最後に冷風を当てると、形が落ち着いてまとまりが続きやすくなります。湿気の多い日は、出かける前に表面へほんの少しオイルを足すのもおすすめです。
巻き髪の前に使うか、後に使うか
結論からいうと、基本は「巻いた後」です。
| 巻く前につける | 巻いた後につける | |
|---|---|---|
| おすすめ度 | △(使うなら乾かす前に少量) | ◎ 基本はこちら |
| 理由 | オイルがたっぷりついた髪に高温のコテを当てると、髪に負担がかかりやすく、カールもだれやすいと言われています | カールの形を残したまま、ツヤと動きを足せる |
| つけ方 | 乾かす前のケアとして使い、完全に乾かしてから巻く | 手のひらに広げ、カールを下から握るようになじませる |
巻いた直後の熱いうちに触るとカールがゆるみやすいので、少し冷めてからオイルをなじませるのがコツ。指を通すのではなく、握ってほぐすイメージです。
メンズのスタイリングに使う場合
トラックは性別を問わず使えるブランドなので、メンズのお客様にもよく使っています。ただ、短い髪ほど量の影響が大きく出るので、少しだけ工夫を。
- 短髪は1プッシュでも多いことがあるので、半押しから始める
- ワックスやバームと手のひらで混ぜてからつけると、束感とツヤのバランスが取りやすい
- センターパートやマッシュのウェット感ならNo.3、ナチュラルに仕上げるならNo.1・No.2
- 前髪やトップから触らず、サイド・えり足 → 最後に前髪の順で
香りは、甘さ控えめのNo.2がいちばん取り入れやすいという声が多い印象です。

08 ─ TROUBLESHOOTING
よくある失敗と対処法
「トラックオイルが合わなかった」という方も、原因をたどると量・つける場所・髪質との組み合わせのどれかであることがほとんどです。まずは全体を見てみましょう。
| よくある失敗 | 主な原因 | すぐできる対処 |
|---|---|---|
| ベタベタ・重い | 量が多い/手で伸ばしきれていない/根元や前髪から触った | 半量から始める/手のひらでしっかり伸ばす |
| パサつく | 量が少ない/乾かし方/髪の乾燥に対して質感が軽すぎる | 毛先に少量足す/乾かす前のケアを見直す |
| 頭皮がかゆい | 根元・頭皮についた/肌に合わない成分の可能性 | 使用を中止し、続く場合は皮膚科へ |
ベタベタする・重くなる
いちばん多い失敗です。原因の多くは、量が多いか、手のひらで伸ばしきれないまま髪に触れていること。とくに、最初に前髪や表面を触ると、いちばん目立つところにオイルが集中してしまいます。
その日のうちにできることは、乾いたタオルやティッシュで毛先を軽く押さえ、余分なオイルを吸わせること。根元付近は、指を入れて空気を含ませるようにほぐすと少し軽くなります。
次回からは、1プッシュ減らしてみてください。それでも重いと感じる場合は、髪質に対して質感がしっとりしすぎているのかもしれません。細い髪の方なら、No.3からNo.1・No.2に変えると印象が変わることもあります。
美容師メモ
「朝はちょうどよかったのに、夕方ぺたんとする」のは、朝の量が少し多いサイン。夕方の状態を基準に量を決めると失敗しにくいですよ。
つけたのにパサつく
オイルは、髪の表面を包んでツヤを与え、乾燥から守ってくれるもの。ただ、髪の内側がすでに乾燥していると、オイルだけでは手ざわりが戻りにくいんです。
- 乾かす前に、ミルクやクリームタイプの洗い流さないトリートメントでうるおいを補い、仕上げにトラックを重ねる
- ドライヤーは同じところに当て続けず、8割乾いたら温風を弱めて、最後は冷風で仕上げる
- No.1で物足りない場合は、No.2・No.3に変えてみる
- 量が少なすぎないか、毛先に少しだけ足して様子を見る
カラーやブリーチを繰り返した髪は、ホームケアだけで手ざわりを整えるのが難しいこともあります。気になる場合は、サロンで髪の状態を見てもらうのもひとつの方法です。
根元につけて頭皮がかゆくなった
オイルが根元や頭皮につくと、毛穴のまわりに残りやすくなり、ベタつきやかゆみにつながることがあります。また、精油などの成分が肌に合わない可能性もあります。
かゆみや赤みが出たときは
- まずは使用を中止する
- ぬるま湯でていねいに予洗いし、シャンプーでオイルを落とす
- かゆみ・赤み・湿疹などが続く場合は、自己判断せず皮膚科を受診する
症状が落ち着いてから使いたい場合も、いきなり髪に使わず、腕の内側などで少量試してからにしてくださいね。

09 ─ OTHER USE
髪以外の使い方
トラックオイルは、公式でも髪だけでなく顔・身体にも使えると案内されています。1本で何役にも使えるのは、うれしいところですよね。
ボディ・ハンドオイルとして
| 使い方 | タイミング | 量の目安 | コツ |
|---|---|---|---|
| ボディ | お風呂上がり、肌が少ししっとりしているうち | ひじ・ひざ・かかとなどに1〜2プッシュ | 手のひらで温めてから、押さえるようになじませる |
| ハンド | 髪につけた後 | 手に残った分でOK | 指先や爪のまわりまでなじませる |
| 香りづけ | お出かけ前 | ごく少量 | 手首や毛先に。つけすぎに注意 |
わたしがいちばんよくやるのは、スタイリングの後に手に残ったオイルを、そのままハンドケアに使う方法。手を洗わずに済むので、忙しい朝でもムダがありません。
肌に使うときの注意
- はじめて顔や身体に使うときは、腕の内側で少量試してから
- 目のまわりや、傷・湿疹のあるところには使わない
- レモンなどの柑橘系精油には、紫外線に反応しやすい成分を含むものがあると言われています。日中、日の当たる広い範囲に使うときは念のため気をつけて、気になる方は夜のケアに
- なじむ前に服を着るとオイルが移ることがあるので、少し時間をおいてから
空き瓶をディフューザーに再利用する
インテリアになじむボトルなので、使い終わった後にリードディフューザーとして再利用する方も多いんです。
- ポンプを外せる場合は外し、中に残ったオイルをキッチンペーパーで拭き取る
- 中性洗剤とぬるま湯で洗い、よくすすぐ
- 口を下にして、数日かけて完全に乾かす(水分が残ると液が濁る原因に)
- 市販のリードディフューザー用リフィルを入れ、スティックを挿す
安全に楽しむために
- 火気のそばには置かない
- 小さなお子さまやペットの手が届かない場所に
- ディフューザー液は、家具や床につくと変色することがあるので、トレーの上に置くと安心
10 ─ FAQ
よくある質問
トラックオイルは毎日使っても大丈夫?
量を守れば、毎日使って大丈夫です。ただ、スタイリング剤と同じようにその日のうちにシャンプーで落とすのが基本。オイルが残っていると泡立ちにくいので、シャンプー前にぬるま湯で1〜2分ていねいに予洗いすると落ちやすくなります。
いつ使うのがベスト?乾かす前と後、どっち?
ツヤや束感など仕上がりを重視するなら「乾かした後」、手ざわりやまとまりを重視するなら「乾かす前」です。はじめての方は、まず乾かした後にスタイリングとして使ってみるのがおすすめです。
夜のお風呂上がりに使ってもいい?
乾かす前のケアとして少量なら大丈夫です。寝る前にたっぷりつけると、枕にオイルや香りが移りやすいので、夜は控えめにしておくと安心です。
コテやアイロンの前につけてもいい?
基本は巻いた後がおすすめです。巻く前に使う場合は、乾かす前に少量つけて、完全に乾かしてから巻いてくださいね。詳しくは巻き髪の前に使うか、後に使うかで解説しています。
顔にも使える?
公式では、髪だけでなく顔・身体にも使えると案内されています。はじめて使うときは腕の内側などで少量試し、肌が敏感な時期は無理に使わないようにしてください。
オイルが出てこないのは不良品?
容器のタイプによって出し方が違うため、不良品ではないことがほとんどです。旧キャップタイプは振っても出ず、つまんでプッシュするのが正解。容器タイプ別の出し方を確認してみてください。
どこで買える?正規品の見分け方は?
公式オンラインショップ、正規取扱のサロン、Amazon・楽天などの公式ストアや正規取扱店で購入できます。安心して買うためのポイントはこちら。
- 販売元が公式・正規取扱店かどうか
- 定価より極端に安すぎないか
- 現行はプッシュタイプ。旧タイプの在庫品が販売されていることもあるので、容器のタイプもチェック
取扱店ごとの特徴は、こちらの記事でくわしくまとめています。
使用期限はある?
期限の目安は、パッケージや公式の案内を確認してください。一般的に、化粧品は開封後なるべく早めに使い切るのが安心です。直射日光や高温になる場所を避けて保管し、香りや色がいつもと違うと感じたら使用を控えましょう。
No.1〜No.3を混ぜて使ってもいい?
手のひらで混ぜて質感を調整するのはアリです。たとえば「No.3だと重いけど、No.1だと物足りない」ときに少しずつ混ぜると、ちょうどいい質感になることも。香りも混ざるので、好みで試してみてくださいね。
11 ─ SUMMARY
まとめ
トラックオイルは、「合う・合わない」よりも「量とつけ方が合っているか」で印象が変わるオイルです。最後に、大切なポイントをおさらいしておきますね。
| ポイント | 押さえておきたいこと |
|---|---|
| タイミング | スタイリングなら乾かした後、ケアなら乾かす前に半量 |
| 量 | ショート1〜2/ミディアム2〜3/ロング3〜4プッシュ(少ないほうから) |
| つけ方 | 手のひら・指の間まで伸ばす → 中間〜毛先 → 残りを表面・前髪 |
| 避けたいこと | 根元・頭皮につける/一度にたくさん出す |
| 選び方 | 軽さならNo.1、バランスならNo.2、しっとり・束感ならNo.3 |
もし「ベタついて使わなくなった」トラックオイルが手元にあるなら、量を1プッシュ減らす、手のひらでしっかり伸ばす。それだけで、見違えるように使いやすくなることもあります。
全部そろえる必要はまったくないので、ご自身の髪質に合いそうな1本を、ゆっくり選んでみてくださいね。
No.1|細い髪・ふんわり自然に仕上げたい方に
No.2|迷ったら。軽さとまとまりのバランス派に
No.3|硬い髪・ツヤと束感をしっかり出したい方に



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