シャンプーの界面活性剤の種類と選び方|アミノ酸系・ベタイン系・タウリン系・硫酸系の違いと成分表示の見方を美容師が解説

髪質改善とヘアの疑問

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

シャンプーの成分表示を見ると、最初のほうに「〇〇酸Na」「〇〇ベタイン」といった、むずかしい名前が並んでいますよね。これが界面活性剤(洗浄成分)です。

シャンプーの中身の多くは、水と界面活性剤。つまり、どの界面活性剤を使っているかで、洗い上がりや頭皮へのやさしさがほぼ決まるといっても言いすぎではありません。この記事では、美容師の私が、種類ごとの特徴と選び方を解説します。

シャンプーのボトル
シャンプー選びは、洗浄成分のチェックから
6系統シャンプーの主な洗浄成分
4つ美容師のおすすめ系統
2〜4番目洗浄成分が書かれる位置の目安
1つまず見るのは最初の洗浄成分

結論|おすすめは4つ。髪と頭皮の状態で選ぶ

美容師のおすすめ
  • 敏感肌・乾燥が気になる方 → ベタイン系(両性)
  • 髪のダメージ・しっとり重視 → アミノ酸系
  • 敏感肌だけど、べたつきも気になる → カルボン酸系
  • べたつき・ぺたんこ・さらさら希望 → タウリン系
  • 洗浄力が強い硫酸系は、毎日使い続けるのはあまりおすすめしない

界面活性剤とは?

水の中の泡
界面活性剤は、水と油をなじませるはたらきがある

水と油は、そのままでは混ざりません。界面活性剤は、1つの分子の中に水になじむ部分と油になじむ部分をもっていて、頭皮の皮脂や整髪料などの油汚れを包みこみ、水で流せるようにしてくれます。泡立ちも、この界面活性剤のはたらきです。

シャンプーには、ふつう2〜4種類の界面活性剤がブレンドされています。メインの洗浄成分に、泡立ちを助けたり、刺激をやわらげたりする成分を組み合わせているのです。

洗浄力と刺激の強さをくらべてみよう

洗浄力の強さ(美容師の目安)

硫酸系とても強い
石けん系強い
タウリン系ややしっかり
カルボン酸系ほどよい
アミノ酸系おだやか
ベタイン系とてもおだやか

※同じ系統でも、成分や配合量、ほかの成分との組み合わせで変わります。目安としてご覧ください。

系統洗浄力刺激仕上がり美容師のおすすめ度
ベタイン系(両性)弱とても少ないしっとり5.0
アミノ酸系弱〜中少ないしっとり・やわらか5.0
タウリン系中少ないさっぱり・さらさら4.0
カルボン酸系中少ないさっぱり〜しっとり4.0
石けん系強中きしみやすい(アルカリ性)2.0
硫酸系(高級アルコール系)とても強多めさっぱり・乾燥しやすい2.0

美容師がおすすめする4つの界面活性剤

① ベタイン系(両性イオン系)|敏感肌・乾燥に

いちばんの特徴は、肌にとてもマイルドなこと。ベビーシャンプーにも使われます。水に溶けやすく、ほかの界面活性剤と組み合わせると刺激をやわらげたり泡を安定させたりするので、多くのシャンプーで脇役として活躍しています。洗浄力はおだやかなので、アミノ酸系などとブレンドされていることが多いです。

② アミノ酸系|髪のダメージ・しっとり重視に

手のひらの泡
アミノ酸系は、やさしい洗い上がり

髪や肌と同じアミノ酸からつくられた洗浄成分で、低刺激で、必要な皮脂まで取りすぎません。カラーやパーマの色もち・もちをよくしたい方にもおすすめです。原料が高価なので、アミノ酸系メインのシャンプーは価格が少し高め。泡立ちがおだやかなものもありますが、配合を工夫して泡立ちをよくしているものも多いです。くわしくはシャンプーはアミノ酸系を選ぶべき?で解説しています。

③ カルボン酸系|敏感肌だけど、べたつきも気になる方に

ヤシ油などからつくられる成分で、ほどよい洗浄力と低刺激をかね備えています。代表的なのはエーテルカルボン酸系。肌と同じ弱酸性で洗えるものが多く、敏感肌だけど、アミノ酸系だと物足りない方にちょうどいいバランスです。

④ タウリン系|べたつき・ぺたんこ・さらさら希望に

アミノ酸系の仲間で、低刺激なのに洗浄力がしっかりしているのが特徴です。きめ細かい泡で泡切れもよく、さっぱりさらさらに仕上がります。4つの中ではいちばん皮脂を落とす力がありますが、取りすぎることはありません。頭皮がべたつく・髪がぺたっとしやすい方におすすめです。

成分表示での見分け方|名前の一覧

手のひらに泡をのせる
成分表示の最初のほうに書かれている洗浄成分をチェック
系統成分表示での名前の例
ベタイン系(両性)コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ラウロアンホ酢酸Na
アミノ酸系ココイルグルタミン酸Na(TEA)、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグリシンK、ラウロイルサルコシンTEA
タウリン系ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルタウリンNa
カルボン酸系ラウレス-4カルボン酸Na、ラウレス-6酢酸Na
石けん系ラウリン酸K、オレイン酸K、石ケン素地
硫酸系ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸アンモニウム
その他(スルホン酸系など)オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、ラウレス-2スルホコハク酸2Na
見るときのポイント
  • 成分は配合量の多い順に書かれている(1%以下は順不同)
  • 多くは「水」の次の2〜4番目にメインの洗浄成分がある
  • 最初の洗浄成分が硫酸系なら洗浄力が強め、アミノ酸系・ベタイン系ならマイルド
  • 「アミノ酸シャンプー」とうたっていても、メインが硫酸系のこともある

成分表示の読み方はシャンプーの成分の見方|界面活性剤4種類の違いでも、ほかの成分を含めてくわしく解説しています。

硫酸系・石けん系はダメなの?

硫酸系は原料が安く、泡立ちと洗浄力がとても強いので、低価格のシャンプーによく使われます。整髪料をしっかり落としたい日にはいいのですが、毎日使い続けると、必要な皮脂まで落ちて乾燥やかゆみが出たり、カラーの色落ちが早くなったりすることがあります。

石けん系もさっぱり洗えますが、アルカリ性なので髪がきしみやすいのが弱点です。「絶対にダメ」ではなく、毎日のシャンプーには、もっとマイルドなものがおすすめ、というのが美容師の考えです。

△ 泡立ちがいいシャンプーほど、よく洗えていい

◎ 泡立ちのよさは、洗浄力の強さであることも。マイルドなシャンプーは、予洗いをしっかりすれば十分泡立ちます。シャンプーの正しい洗い方は?もどうぞ。

髪質・頭皮タイプ別の選び方

あなたの髪・頭皮おすすめの洗浄成分
頭皮が敏感・赤みがある・乾燥するベタイン系+アミノ酸系
カラー・パーマをしている・ダメージ毛アミノ酸系
頭皮がべたつく・においが気になるタウリン系・カルボン酸系
髪が細く、ぺたんこになりやすいタウリン系
整髪料をしっかりつける日が多いタウリン系(週1回は炭酸シャンプーも)
フケ・かゆみが気になるマイルドな洗浄成分+医薬部外品の有効成分

医薬部外品のシャンプーを選ぶときのポイントはシャンプーは医薬部外品の方が効果的?、ノンシリコンかどうかはノンシリコンシャンプーって良いの?をどうぞ。

アミノ酸系のシャンプーを試したい方には、成分にこだわったSARABiO BEPもおすすめです。くわしくはSARABiO BEP(ベプ)シャンプー&トリートメントを美容師が解説で解説しています。


よくある質問

Q. 「石油系」の界面活性剤は悪いの?
A. 原料が石油かどうかより、洗浄力と刺激の強さで考えるのがおすすめです。硫酸系は洗浄力が強いので、毎日使うなら、よりマイルドな成分のシャンプーを選ぶと安心です。
Q. アミノ酸シャンプーは泡立たない?
A. 泡立ちがおだやかなものもありますが、予洗いをしっかりすれば十分泡立ちます。泡立たないときはシャンプーは2回が正解?1回でいい人・2回洗うべき人もどうぞ。
Q. 男性もアミノ酸系でいい?
A. 皮脂が多い方は、タウリン系やカルボン酸系のほうがすっきり感じることもあります。頭皮の状態で選んでください。
Q. 市販のシャンプーでマイルドなものはある?
A. あります。ドラッグストアでは1,500円前後の価格帯に多いです。ドラッグストアで買えるおすすめシャンプー6選で紹介しています。

まとめ|洗浄成分を見れば、シャンプーの性格がわかる

シャボン玉
自分の髪と頭皮に合う洗浄成分を選ぼう
この記事のポイント
  • シャンプーの洗い上がりは、界面活性剤(洗浄成分)でほぼ決まる
  • おすすめはベタイン系・アミノ酸系・カルボン酸系・タウリン系
  • 硫酸系は洗浄力が強い。毎日使うならマイルドなものを
  • 成分表示の2〜4番目にある、最初の洗浄成分をチェック

この記事について
この記事は、美容師歴20年以上、サロンでの経験と、サロンでシャンプーを選び、お客様の頭皮を見てきた経験をもとに書いています。美容の専門家と一緒に検証しています。製品の情報は2026年10月時点の公式サイトなどをもとにしています。使用感には個人差があります。頭皮や肌に合わない場合は使用を中止してください。

▶ 執筆者・監修について

コメント

タイトルとURLをコピーしました