美容師の給料がなぜ安いか。
その基準その推移について案内していくよ。
世の中の物価はがあっていっていっているのに、美容室のカット料金と言うのはほぼ上がっていないんだ。
美容師の給料を知る上で歴史というのがとても大事になってくるので、まず髪結からパーマ屋美容室の移りかわりについて案内して行くよ。
美容師の歴史
美容師の年収、給料が低いのは、美容室の歴史を見ていくとよくわかってきます。
いまの美容室=髪結という時代
日本に美容室カットと言う技術は昔ありませんでした。
1963年ヴィダルサスーンカットという技術イギリスで生まれました。
ヴィダルサスーンと言う人が髪の毛を、ブロッキングして引き出して、人差し指と中指で挟んで髪の毛をハサミでカットするボブスタイルを作ると言う技術を発明したのです。
このヴィダルサスーンのカット技術【ヘアスタイルを作るための設計図のようなもの】を真似すれば誰でもきれいなボブスタイルを作れるというものです。
それまで髪の毛をカットすると言う技術は日本にはありませんでした。ハサミで髪を切るということが、革新的でした。
レザーと言う髪の毛を切るカッターナイフのようなもので髪の毛をそいで、髪の毛を束ねるというスタイルでした。
つまり髪結と言うお店ばかりだったのです。
もっとわかりやすく言うと時代劇のヘアスタイルで日本髪などアップをしてスタイルを作るというお店でした。
アップをするというスタイルが主流でした。
自分でヘアスタイルを作ることができませんでした。そのため余り洗髪はせず、アップした状態のものを維持していました。
美容室に頻繁に来店し、ドライの状態で髪を削いで髪をを結ってもらう。というものでした。当時の髪結と言う美容室は、カットの為に来店されず、ヘアスタイル作りの為にお客様が来店されてので、来店頻度が多かったです。
そのため当時の髪結は儲かったといいます。
髪結からパーマ
その後パーマ技術が発展しパーマのヘアスタイルが流行しました。
女性の方はパーマをかけるために朝から行列を並んでいたといいます。
昔のドラマや雑誌等を見るとパーマ歳の女性ばかりですよね。
3ヶ月に1度ほどパーマをかけそのスタイル維持のために美容室へ来店しておりました。さらに時と場合によって髪結のアップスタイルをしていました。
この頃のバブル時代のパーマ屋さんと言うのは、パーマをかけると言うのと来店サイクルも頻繁にでありとても儲かったといいます。
パーマをかけるのに、単価も高く行列ができる位なので、とても忙しかったです。
パーマの歴史についてはこちら
髪結→パーマ屋→カットハウス
そのため給料が安いとか、低賃金というわけではなかったといいます。
話は戻りヴィダルサスーンカットの登場
1963年ヴィダルサスーンカットという技術イギリスで生まれました。
この前下がりボブスタイルを作れると言う画期的な技術を初めに日本に持ち込んだのは、萩原壮と言う美容師です。
サスーンからも日本人はじめての1番弟子と言うことでお墨付きをもらっていたそうです!
日本人と言うのはこういった手先を使う細かい技術と言うのは得意と言われるので萩原壮も手先が器用だったと言われています。
萩原壮は、日本にその技術を持ち帰ってカットパーマカットカラーなどの技術を進化していったといいます。
そしてこだわったのがシャンプーと言うことです。カットに入る前に髪の毛を濡らし、きれいな状態にしてから髪をカットすることで髪の毛がきれいにカットできると言うことでこだわりました。
そのため美容師が元に覚える第一技術はシャンプーと言う事が根付いて言ったのです。
ヴィダルサスーンカットの流行
ヴィダルサスーンの代表のカットスタイルである前下がりボブスタイルが大流行しました!
そこで一部の美容師たちはイギリスへヴィダルサスーンカットを勉強しに行くのです!
当時は1ドル360円と言う事態でしたので勉強しに行った美容師はたくさんのリスクを抱え借金をして勉強しに行きます。
技術を習得し帰ってきた、美容師たちがオープンした今までのパーマ屋さんとは違うカットハウス○○と言う美容室は大流行しました!
カットハウスと言うことでハサミで髪を切りヴィダルサスーンの前下がりボブスタイルが出来る言うことで認識されました。
ヴィダルサスーンカット技術持っていることは貴重だった
1ドル360円の時代にイギリスまで借金をしてヴィダルサスーンかと思ってきた美容師。
そう安く簡単にヴィダルサスーンカットを教えると言う事はしませんでした。
アシスタントは、カットができず売上を作れないのだから、安い給料でいいだろう。カットを教えてあげているのだから安い給料でいいだろう。アシスタントの時代が5~10年だった時代です。
今では考えられないですが、すべての技術を師匠がうまい!と思うまでカットをさせなかったんですね。
と言う師匠と弟子と言う関係が強く根付いていきました。
1年目2年目のアシスタントは住み込みで給料もさほどなく家政婦のような家の手伝いや子供の面倒、犬の散歩のような手伝いもさせられたといいます。
この高いリスクをとって習得した技術を安売りしなく弟子と師匠と言う関係で技術をつなげていった。
そのため美容師のアシスタントの給料は安い。美容師は仕事が終わってから練習をたくさんするのがあたりまえ。
カットができるまでは修行なのだから終電まで練習して帰れ休みの日も練習しろという、美容師は厳しいのが当たり前というのが根付いていたといいます。
次回にホットペッパーの進出と今の美容師の給料が上がらない分けについて解説していきます。
現在の1.2年めアシスタントの年収、給料
年収250万程度
16万から22万程度
スタイリストの年収、給料
年収300万から350万程度
25万から28万程度
店長幹部クラスの給料
年収400万から700万程度
30万から60万程度
なぜ一般的な会社などより少し低いこのような給料になっているか詳しく案内していきます。
プロフィール
美容師歴20年以上のうさりです。
父、母、兄弟全員美容師の美容一家です。
5歳から美容師になろうと思い、高校在学中に通信の美容学校入学。高校卒業後に美容室に就職。
気が付けば美容師歴美20年以上となり、様々なシャンプー、トリートメント、アウトバストリートメントを使用してきました。
沢山の商品を使った知識をお届け致します。
忖度なしに、人気のシャンプー、トリートメント、アウトバス、スタイリング剤、ヘアケア用品などのオススメ、成分分析、総評、ヘアケアの疑問、髪質改善についてなどを皆様にお届けできればと思います。
また、ご自宅で簡単にお金をかけずに出来るケア方法などお届けしていきます。
旦那のうさにも、10年以上美容関係で従事しており、その知識を活かし一緒に総評しております。
他にも髪質改善と髪の悩みや疑問について載せているので、よろしければご覧になってください!
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