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「シャンプーをしっかり出しているのに、ぜんぜん泡立たない」「量を足しても、すぐに泡が消えてしまう」。サロンでもよくいただくお悩みです。
泡立たないのには、ちゃんと理由があります。原因は大きく分けて2つ。どちらなのかがわかれば、対策はとてもシンプルです。この記事では、美容師が毎日シャンプー台で見ている経験をもとに、原因の見分け方と、泡立ちをよくする洗い方を順番に解説します。

※時間・温度は美容師がおすすめする目安です。頭皮や髪の状態によって調整してください。
結論|「ブラッシング→予洗い→手で泡立てて→2度洗い」で泡立ちは変わる
- ブラッシングでほこりや絡まりを落とす
- お湯だけで1〜2分予洗いして、汗や皮脂を流す
- シャンプーは手のひらで広げてから頭皮へ
- 汚れが多い日は2度洗い。2回目は洗浄力がおだやかなものを
- ダメージで水を吸う髪は、サロンの集中トリートメントで表面を整える
泡立ちが悪いと、ついシャンプーを足したくなりますが、量を増やすよりも洗う前の準備のほうが効果的です。順番に見ていきましょう。
シャンプーが泡立たない2つの原因
泡は「水」「油(汚れ)」「洗浄成分(界面活性剤)」のバランスがとれたときにできます。このバランスがくずれると、泡は立ちにくくなります。
| 原因1|油分が多すぎる | 原因2|髪が水を吸っている | |
|---|---|---|
| どんな状態? | 皮脂・ワックス・排気ガスやほこりなどの汚れが多い | ダメージでキューティクルがはがれ、髪がスポンジのように水を吸う |
| なぜ泡立たない? | 洗浄成分が油を包みきれず、泡が消えてしまう | 水やシャンプー液を髪が吸ってしまい、空気を含んだ泡ができにくい |
| たとえるなら | 油でベタベタの手は、洗剤をつけても泡立たない | タオルはスポンジに比べて泡立ちにくい |
| 起こりやすい人 | 脂性肌・ワックスを毎日使う・夏・汗をかいた日 | ブリーチ・ハイトーンカラーを繰り返している・縮毛矯正をしている |
| 2回目は泡立つ? | ◎ 2回目はよく泡立つ | △ 2回目も泡立ちにくい |
※2回目のシャンプーで泡立つかどうかが、原因を見分けるいちばん簡単なポイントです。
原因1|頭皮や髪の油分が多すぎる

頭皮の皮脂、ワックスやオイルなどのスタイリング剤、外のほこりや排気ガス。これらの油分が多いと、シャンプーの洗浄成分が汚れを包みきれず、泡が消えてしまいます。自転車の修理で油まみれになった手が、洗剤をたっぷりつけてもなかなか泡立たないのと同じしくみです。
原因2|ダメージで髪が水を吸ってしまう

健康な髪は、表面のキューティクルが整っていて水をはじく(撥水性)性質があります。ところがダメージが進んでキューティクルがはがれると、髪が水を吸う(吸水性)状態に。シャンプー液まで髪が吸ってしまうので、空気を含んだ泡ができにくくなります。
セルフチェック|あなたはどっちのタイプ?
| こんなときは | 考えられる原因 |
|---|---|
| 1回目は泡立たないが、2回目はよく泡立つ | 原因1|油分が多い |
| ワックスやオイルを毎日使っている | 原因1|油分が多い |
| 夕方になると頭皮がベタつく・におう | 原因1|油分が多い |
| 2回洗っても泡立ちが悪い | 原因2|髪が水を吸っている |
| 濡らすとすぐに髪がびしょびしょになり、乾きにくい | 原因2|髪が水を吸っている |
| ブリーチやハイトーンカラーを何度もしている | 原因2|髪が水を吸っている |
原因1の対策|油分が多いときの洗い方
① ブラッシングでほこりと絡まりを落とす

シャンプー前のブラッシングで、ほこりや大きなフケなどをある程度落とせます。絡まりをほどいておくと、洗うときの摩擦も減って髪にもやさしいです。
② お湯だけで1〜2分しっかり予洗い

予洗いだけで、汗やほこり、皮脂のかなりの部分は落ちるといわれています。ソフトワックスやジェルなど、水になじみやすいスタイリング剤なら、予洗いでだいぶ流れます。マットなワックスやバームは落ちにくいので、次の2度洗いが大切です。予洗いのコツはシャンプーは2回が正解?でも詳しく紹介しています。
③ シャンプーは手のひらで広げてから

頭の1か所にシャンプーをのせると、そこだけ濃くなって全体に広がりません。手のひらで広げてから、頭皮全体に置くように付けると泡立ちやすくなります。量の目安は下のグラフを参考にしてください。
髪の長さ別・1回目のシャンプー量の目安(ポンプ式)
※美容師がおすすめする目安です。泡が少ないときは量を足すより、2度洗いにしましょう。
④ 2度洗いで、2回目は洗浄力がおだやかなものを

1回目は汚れを落とす役目、2回目は頭皮と髪を洗い上げる役目です。頭皮の油分が多い方は、1回目に炭などを配合したクレンジング系のシャンプーを使うのもおすすめです。2回目は、アミノ酸系など洗浄力がおだやかなシャンプーを選ぶと、必要な皮脂まで取りすぎません。
| 1回目 | 2回目 | |
|---|---|---|
| 目的 | スタイリング剤・皮脂・ほこりを落とす | 頭皮と髪を洗い上げる |
| シャンプーの種類 | クレンジング系・炭酸系など | アミノ酸系など洗浄力がおだやかなもの |
| 泡立ち | 少なめでOK | しっかり泡立つ |
| 時間 | さっと30秒ほど | 指の腹で1〜2分マッサージ |
洗いすぎると頭皮が乾燥し、かえって皮脂が多く出てしまうこともあります。2回目までしっかり洗ったら、すすぎは洗う時間の倍くらいを目安に、泡が残らないように流しましょう。シャンプーの成分の選び方はアミノ酸系シャンプーは選ぶべき?で解説しています。
- 予洗いのあとにトリートメントを先になじませてから流す
- トリートメントは油分なので、ワックスなどの油となじんで落ちやすくなる
- 頭皮にも使えるタイプのトリートメントを選ぶと安心
原因2の対策|ダメージで水を吸う髪の洗い方

はがれてしまったキューティクルは、残念ながら元には戻りません。ただ、髪の表面をコーティングして水をはじく状態に近づけることはできます。
- サロンで集中ケアトリートメントをして、髪の表面を整える
- 自宅ではアミノ酸系など洗浄力がおだやかなシャンプーでやさしく洗う
- トリートメントはシリコーン入りなど、表面をなめらかにするタイプを選ぶ
- 流さないトリートメントで、乾かすときの熱からも守る
シリコーンは悪者のように言われることもありますが、ダメージが進んだ髪の表面をなめらかにしてくれる、心強い成分です。キューティクルの代わりに表面を守る「疑似キューティクル」として働くタイプもあります。トリートメントの使い方はトリートメントの正しい使い方・頻度をどうぞ。
やりがちなNG|泡立たないときにしてはいけないこと
△ 泡が立たないので、シャンプーをどんどん足す
◎ 量を足すより、予洗いを長めにして2度洗いに。使う量はむしろ減ることが多いです。
△ ゴシゴシ強くこすって泡立てる
◎ 頭皮を傷つけたり、ダメージ毛の摩擦が増える原因に。指の腹でやさしく動かしましょう。
△ 熱いお湯で一気に落とそうとする
◎ 熱すぎるお湯は頭皮の乾燥やカラーの色落ちにつながります。38℃くらいがおすすめです。
よくある質問
- Q. シャンプーが泡立たないのは、シャンプーが悪いから?
- A. 多くの場合、シャンプーではなく汚れの量や髪の状態が原因です。まずは予洗いと2度洗いを試してみてください。
- Q. 毎日2回洗っても大丈夫?
- A. スタイリング剤を使う日や汗をかいた日は2回がおすすめです。汚れが少ない日は、しっかり予洗いして1回でも十分です。
- Q. 泡立たないシャンプーもあるの?
- A. クリームシャンプーなど、もともと泡立たないタイプもあります。その場合は泡立ちを気にせず、しっかりなじませて流しましょう。
- Q. ダメージ毛でも泡立つようになりますか?
- A. サロンの集中ケアや、シリコーン入りのトリートメントで髪の表面が整うと、泡立ちがよくなることが多いです。
まとめ|量を足す前に「洗う前の準備」を見直して
- 泡立たない原因は「油分が多い」か「髪が水を吸っている」かの2つ
- 2回目で泡立つなら油分、2回目も泡立たないならダメージが原因
- ブラッシング・1〜2分の予洗い・手のひらで広げる・2度洗いで泡立ちは変わる
- ダメージ毛はサロンの集中ケアと、シリコーン入りトリートメントで表面を整える
この記事について
この記事は、美容師歴20年以上、サロンでの経験と、サロンで毎日シャンプーをしている経験をもとに書いています。美容の専門家と一緒に検証しています。製品の情報は2026年10月時点の公式サイトなどをもとにしています。使用感には個人差があります。頭皮や肌に合わない場合は使用を中止してください。



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