冬の髪の乾燥対策はヘアミルクとオイルどっち?違い・使い分け・正しい使い方を美容師が解説

髪質改善とヘアの疑問

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冬になると、髪がパサついて広がる、静電気でまとまらない…。そんなときに「ヘアオイルとヘアミルク、どっちを使えばいいの?」と迷う方は多いと思います。

この記事では、美容師歴20年以上の私が、冬に髪が乾燥する理由を気象庁のデータもまじえてわかりやすく説明し、ヘアミルクとヘアオイルの違い、髪質別の使い分け、正しい使い方までまとめました。

先に結論:冬の乾燥対策は「ミルクで内側をうるおす」が基本

1

冬の空気は、夏の約6分の1しか水分を含んでいません。暖房の部屋はさらに乾燥するので、髪の水分がどんどん奪われます。

2

ヘアミルクは水分と油分の両方、オイルはほぼ油分だけ。パサついた髪にうるおいを与えたいなら、まずはミルクが向いています。

3

乾燥がひどい・ツヤもほしいなら「ミルク→オイル」の重ねづけ。順番を守るだけで、まとまりがぐっと変わります。

ニットの袖から手を出して寒さに耐える女性
冬は空気も肌も髪も、乾燥しやすい季節です

冬に髪が乾燥する3つの原因

1. 空気の乾燥(冬の空気は水分が少ない)

冬は湿度が下がるだけでなく、空気そのものが含める水分の量が少なくなります。気象庁の東京の平年値を見ると、その差は一目瞭然です。

東京の月別の平均湿度(%)

51
52
57
62
68
75
76
74
75
71
64
56
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

出典:気象庁「東京 平年値(1991〜2020年)」。濃い色が冬(12〜2月)です。

1月(冬)8月(夏)
平均湿度51%74%
空気中の水分の量(平均蒸気圧)4.5hPa26.2hPa

湿度の数字は「半分くらい」でも、空気中の水分の量で比べると、冬は夏の約6分の1しかありません。さらに、この冬の空気を暖房で20℃まで暖めると、計算上の湿度は約20%まで下がります(加湿などをしない場合)。暖房の効いた部屋で髪がパサつくのは、このためです。

2. 静電気

乾燥した空気の中では、髪が静電気を帯びやすくなります。髪がふわふわと広がるだけでなく、髪同士やマフラー・ニットとこすれることで、髪の表面(キューティクル)が傷みやすくなり、パサつきや切れ毛の原因にもなります。

3. 冷たい風と、マフラー・ニットの摩擦

外の冷たく乾いた風は、髪の表面から水分を奪います。風で髪が乱れたり、マフラーやコートの襟とこすれたりすることで、毛先が絡まりやすく、傷みも進みやすくなります。

ヘアミルクとヘアオイルの違い|冬はどっち?

どちらも人気の洗い流さないトリートメントですが、中身と得意なことが違います。

ヘアミルクヘアオイル
主な中身水分+油分(乳液のようなもの)ほぼ油分
得意なこと髪にうるおいを与えて、やわらかくまとめる表面をコートして、ツヤと手触りを出す・うるおいを閉じ込める
仕上がりしっとり・やわらか・自然ツヤ・まとまり・すべすべ
重さ軽め〜しっとり量によっては重くなりやすい
向いている髪パサつく・広がる・細い髪ツヤがほしい・毛先がまとまらない・硬い髪
冬のポイント乾いた髪にうるおいを補える種類によっては寒いと固まりやすい・つけすぎるとベタつく

ミルクとオイルの得意なこと(美容師の目安・5段階)

ヘアミルクヘアオイル

うるおい感4.5
2.5
ツヤ3
5
軽さ4
3
静電気・広がり4
4

※一般的な傾向をもとにした美容師の目安です。商品によって違います。

テスターのヘアミルクを出したところ。白くとろみのあるテクスチャー
ヘアミルクは、乳液のようなやわらかいテクスチャー(写真は店頭のマニフィーク ヘアバームミルクのテスター)

つまり、冬のパサつきには「水分を補えるミルク」、ツヤを出したい・うるおいを閉じ込めたいときは「オイル」という使い分けがいちばん自然です。どちらか一方が正解というより、役割が違うと考えてください。

冬はヘアミルクがおすすめな3つの理由

手のひらにヘアミルクを出しているところ
ミルクは手のひらで広げてからなじませます

1. 乾いた髪にうるおいを補える

ミルクには水分が含まれているので、冬の乾いた空気で水分が減った髪にうるおいを与えられます。オイルだけでは補えない部分です。

2. 軽くて、細い髪でもぺたんとしにくい

オイルはつけすぎると重くなりがちですが、ミルクは軽めの仕上がり。細い髪や猫っ毛の方でも扱いやすいです。

3. 静電気による広がりを落ち着かせやすい

髪にうるおいがあると、静電気が起きにくくなります。帯電を防ぐ成分が入ったミルクも多く、冬のパチパチ対策にも向いています。

髪質別|ミルク・オイル・重ねづけの選び方

髪質・悩みおすすめポイント
細い・やわらかい・ぺたんとしやすいミルク軽めのミルクを毛先中心に。オイルは使っても仕上げに少量
パサつく・広がるミルク乾かす前にミルクでうるおいを。広がる日は量を少し多めに
硬い・太い・量が多いミルク+オイルミルクでやわらかくして、オイルでまとめる
カラー・パーマで傷んでいるミルク+オイルうるおいとツヤの両方が必要。重ねづけがおすすめ
ツヤがほしい・くせでまとまらないオイル(+ミルク)仕上げにオイルで表面を整える

ヘアミルクの正しい使い方

鏡の前で髪にヘアミルクをなじませる女性
タオルドライのあと、中間〜毛先からなじませます

1. タオルでしっかり水気をとる

髪をゴシゴシこすらず、タオルで挟んで押さえるように水気をとります。水が多いと、ミルクが薄まってなじみにくくなります。

2. 手のひら全体に広げてから、中間〜毛先へ

手のひらと指の間まで広げてから、傷みやすい毛先を中心に。根元にはつけません。

3. 目の粗いくしで全体にとかす

手ぐしだけだと内側にムラができやすいので、くしでとかしてなじませます。

4. 根元から乾かし、最後は冷風で

ドライヤーは根元から。8割乾いたら温風を弱め、最後に冷風を当てると表面が落ち着いてまとまりやすくなります。

髪の長さミルクの量の目安
ショート1円玉くらい(1プッシュ)
ミディアム10円玉くらい(1〜2プッシュ)
ロング500円玉くらい(2〜3プッシュ)

※商品や毛量によって変わります。最初は少なめから試して、足りなければ足してください。

乾燥がひどい日は「ミルク→オイル」の重ねづけ

ミルクとオイルを両方使うときは、順番が大切です。

タイミング使うもの役割
① タオルドライ後ヘアミルク髪にうるおいを与える
② ドライヤー―根元から乾かし、最後に冷風
③ 乾かしたあとヘアオイル(少量)うるおいを閉じ込めて、ツヤとまとまりを出す

先にオイルをつけると、油分が水分をはじいてミルクがなじみにくくなります。「水分の多いもの→油分の多いもの」の順番で重ねるのがコツです。

ヘアオイルのボトルを持つ女性
仕上げのオイルは、手に残るくらいの少量で十分です

美容師のひとこと

朝、寝ぐせや広がりが気になる日は、霧吹きで髪を軽く湿らせてから少量のミルクをなじませると、しっとり落ち着きます。オイルを使うときは、手のひらで薄くのばしてから表面と毛先へ。つけすぎるとベタついて見えるので、少しずつ足してくださいね。

冬の乾燥から髪を守る、毎日のひと工夫

  • お湯の温度は38℃くらいに:熱すぎるお湯は、髪と頭皮のうるおいを奪いやすくなります
  • 部屋の加湿:暖房の部屋は乾燥しやすいので、加湿器で湿度を保ちましょう
  • 濡れたまま放置しない:自然乾燥は髪の水分が抜けやすく、広がりの原因に。すぐに乾かします
  • マフラー・ニットとの摩擦をへらす:髪をまとめたり、内側に入れすぎないようにしたりするだけでも違います
  • ブラシは静電気が起きにくいものを:天然毛や木のブラシは、プラスチックより静電気が起きにくいと言われています

冬の乾燥対策におすすめのヘアミルク

サロン専売のヘアミルクから、冬に使いやすいものを3つ選びました。もっと比べたい方は、サロン専売のおすすめヘアミルク10選もどうぞ。

しっとりやわらかく:オージュア フィルメロウ ミルク

熱から守りながらまとまる:エルジューダ エマルジョン+

ナチュラルにしっとり:N. シアミルク

仕上げのオイルを足したい方には、手や肌にも使えるオイルが便利です。オイルの選び方はサロン専売ヘアオイルおすすめ10選で紹介しています。

重ねづけの仕上げに:N. ポリッシュオイル

よくある質問

Q. ヘアミルクは乾いた髪にも使えますか?

使えます。朝の広がりやパサつきが気になるときに、少量を毛先になじませてください。霧吹きで軽く湿らせてから使うと、なじみやすくなります。

Q. ミルクだけでもツヤは出ますか?

やわらかい自然なツヤは出ますが、オイルほどのツヤ感はありません。ツヤを重視したい日は、仕上げにオイルを少量重ねてください。

Q. 夏はオイルのほうがいいですか?

夏は湿気で広がりやすいので、表面をコートするオイルが役立つ場面が増えます。ただ、エアコンで乾燥する方や細い髪の方は、夏もミルクが使いやすいです。

Q. 頭皮も乾燥してかゆいときは?

ミルクやオイルは髪用なので、頭皮にはつけないでください。かゆみやフケが続くときは、シャンプーを見直すか、皮膚科に相談しましょう。

まとめ|冬の髪はミルクでうるおし、必要ならオイルで閉じ込める

毛先を手に取って髪の状態を見る女性
毎日のひと手間で、冬でもまとまる髪に
  • 冬の空気は夏の約6分の1しか水分がなく、暖房の部屋はさらに乾燥する
  • ヘアミルクは水分+油分、ヘアオイルはほぼ油分。冬のパサつきにはまずミルク
  • 乾燥がひどい・ツヤもほしい日は「ミルク→オイル」の順に重ねづけ
  • タオルドライ後に中間〜毛先へ。根元から乾かして、最後は冷風で

※仕上がりや感じ方には、髪質によって個人差があります。

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この記事について

美容師としての現場経験と、実際に使ってみた体験をもとに書いています。良い点だけでなく、惜しい点や合わない方についても正直にお伝えしています。

読みやすく整えるためにAIを補助的に使っていますが、内容の確認と最終的な判断は人が行っています。

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