サロンカラーとホームカラーの違い|美容師が薬剤・ダメージ・仕上がりを比較して解説【上手な使い分けも】

髪質改善とヘアの疑問

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ヘアカラーは、美容室で染めても、市販のホームカラーで染めても「色が入る」ことには変わりありません。でも、仕上がりや髪へのダメージには、実は大きな違いがあります。

この記事では、美容師がサロンカラーとホームカラーの3つの大きな違いを、薬剤のしくみからわかりやすく解説します。ホームカラーを上手に使うコツと、注意点もまとめました。

ヘアカラーのカップとハケ
同じ「ヘアカラー」でも、薬剤の選び方がまったく違う
3つサロンとホームの大きな違い
1〜6%サロンで使い分ける2剤の濃度
48時間前毎回のパッチテスト
2剤式1剤と2剤を混ぜて使う

結論|髪のことを考えるならサロン。手軽さならホーム。上手に使い分けを

3つの大きな違い
  • 2剤の使い分け…サロンは髪の状態に合わせて濃度を選べる
  • アルカリ剤の種類…サロンは髪に残りにくいアルカリを中心に使う
  • 塗り分けの技術…アンダートーンの調整やハイライトなど、プロの技術がある
項目サロンカラーホームカラー
ダメージの少なさ5.02.5
仕上がりの色の自由さ5.03.0
色持ち4.53.0
手軽さ2.55.0
価格の手ごろさ2.55.0

※美容師の経験にもとづく評価(5段階)です。サロンや商品によって差があります。

そもそもヘアカラーのしくみ

ヘアカラーの1剤と2剤
1剤と2剤を混ぜると、発色が始まる

一般的なヘアカラー(酸化染毛剤)は、1剤と2剤を混ぜて使います。

主な成分はたらき
1剤酸化染料・アルカリ剤・界面活性剤など髪を開いて薬剤を浸透させ、色を出す・髪を明るくする
2剤過酸化水素1剤と反応して色を出す・メラニンを分解して明るくする

カラーを続けている方は、根元の新しく伸びた部分と、すでに染めた部分の両方がある状態がほとんど。すでに染めた部分に同じ薬剤を重ねると、ダメージや色ムラが出やすくなります。ここで、サロンとホームの差が大きく出ます。

違い①|サロンは2剤の濃度を使い分けられる

サロンのカラー剤とカップ
髪の状態に合わせて薬剤を調合する

市販のホームカラーは、初めて染める方でもしっかり染まるよう、2剤の過酸化水素が高めの濃度(6%前後)で作られているものが多いです。すでに染めている髪には、そのぶんダメージが進みやすくなります。

サロンカラーでは、2剤の濃度を1〜6%の中から、髪質・ダメージ・今の髪色に合わせて使い分けます。1剤も、いくつかの薬剤を混ぜて、その方に合ったレシピを作ります。

2剤(過酸化水素)の濃度のイメージ

サロン:ダメージ毛・毛先1〜2%
サロン:ふつうの既染部3%
サロン:根元・明るくしたい6%
ホームカラー6%前後
0%3%6%

※一般的な目安です。実際の濃度は薬剤や施術によって変わります。

違い②|アルカリ剤の種類と「におい」の正体

美容室のカラーで感じるツンとしたにおいは、アルカリ剤のアンモニアです。においはありますが、揮発しやすく髪や頭皮に残りにくいというメリットがあります。

一方、最近の市販のカラーは、においが少ないものが多くなっています。においの少ないカラー剤には、揮発しにくいアルカリ剤(モノエタノールアミンなど)が使われていることが多く、髪や頭皮に残りやすいのがデメリット。残ったアルカリで、ダメージが少しずつ進んでしまいます。

アンモニア揮発しにくいアルカリ剤
においツンとする少ない
髪への残りやすさ揮発して残りにくい残りやすい
主に使われるところサロンカラーにおいの少ないカラー剤

※商品によって配合は異なります。サロンでも、目的に合わせて使い分けています。

違い③|プロの塗り分け・色づくりの技術

美容師がカラー剤を塗っている様子
根元と毛先で、薬剤や塗り方を変えている

美容師は簡単に塗っているように見えて、実はさまざまなテクニックを使っています。そのひとつがアンダートーンの調整。日本人の黒い髪から、黒い色素をどれだけ抜いて、どれだけ色を入れるかを考えながら色を作ります。

黒い紙と白い紙に同じ赤や黄色で絵を描いても、違う色に見えますよね。髪も同じで、一度真っ白にすれば思いどおりの色は作りやすいのですが、そのぶんダメージが大きくなります。だからサロンでは、なるべく明るくしすぎずに、ダメージをおさえながら色を作る工夫をしています。

ヘアカラーの色見本
色見本を見ながら、なりたい色を相談できる
技術どんなもの?
アンダートーンの調整地毛の明るさを見て、色素の抜き方・入れ方を調整する
塗り分け根元・中間・毛先で薬剤や塗る順番を変え、色ムラを防ぐ
ハイライト・ローライト細い毛束を明るく・暗くして、立体感を出す
パーソナルカラーの提案肌や瞳の色に合わせて、似合う髪色を提案する

ホームカラーを上手に使うコツと注意点

髪の毛先をさわる女性
ホームカラーをするなら、ホームケアをいつも以上に
  1. 毎回、48時間前にパッチテストをする(以前大丈夫だった方も毎回)
  2. 伸びた根元だけに塗り、すでに染めた毛先には重ねない
  3. 説明書の放置時間を守る
  4. しっかり流したあと、トリートメントで整える
  5. アミノ酸系シャンプーと流さないトリートメントで、ホームケアを続ける
美容師からのお願い

ヘアカラーで、かゆみ・赤み・はれなどが出たことがある方は、市販・サロンにかかわらず使用をやめて、皮膚科に相談してください。サロンでも、毎回の体調や頭皮の状態をお伝えくださいね。

こんなときおすすめ
根元の白髪だけ気になるホームカラーやリタッチで根元だけ
全体の色を変えたい・明るくしたいサロンカラー
ダメージが気になる・色ムラがあるサロンカラー(前処理・後処理も)
忙しくてサロンに行けないホームカラー+次回サロンで調整

よくある質問

Q. ホームカラーのあと、すぐサロンで染め直せますか?
A. できますが、薬剤が重なってダメージが出やすいので、ホームカラーをしたことを必ず美容師に伝えてください。
Q. サロンカラーのほうが色持ちがいいのはなぜ?
A. ダメージをおさえて染められるうえ、後処理で残った薬剤を取りのぞけるからです。くわしくはヘアカラーの色落ちの原因と対策をどうぞ。
Q. においの少ないカラーは髪にやさしい?
A. においが少ないことと、髪にやさしいことは別です。揮発しにくいアルカリが残りやすいこともあります。
Q. パッチテストは毎回必要?
A. はい。体質は変わることがあるので、毎回48時間前におこないましょう。

まとめ|サロンとホームの違いを知って、上手に使い分けを

この記事のポイント
  • サロンは2剤の濃度を1〜6%で使い分けられる。ホームは高めで一律のものが多い
  • サロンのツンとしたにおいは、髪に残りにくいアンモニア
  • アンダートーンの調整や塗り分けなど、プロの技術で色を作る
  • ホームカラーは根元だけ・放置時間を守る・毎回パッチテスト
ヘアカラーのカラーチャート
なりたい色は、サロンで相談するのがいちばん

この記事について
この記事は、美容師歴20年以上、サロンでの経験と、サロンでのカラー施術の経験をもとに書いています。美容の専門家と一緒に検証しています。製品の情報は2026年10月時点の公式サイトなどをもとにしています。使用感には個人差があります。頭皮や肌に合わない場合は使用を中止してください。

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