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ヘアカラーは、美容室で染めても、市販のホームカラーで染めても「色が入る」ことには変わりありません。でも、仕上がりや髪へのダメージには、実は大きな違いがあります。
この記事では、美容師がサロンカラーとホームカラーの3つの大きな違いを、薬剤のしくみからわかりやすく解説します。ホームカラーを上手に使うコツと、注意点もまとめました。

結論|髪のことを考えるならサロン。手軽さならホーム。上手に使い分けを
- 2剤の使い分け…サロンは髪の状態に合わせて濃度を選べる
- アルカリ剤の種類…サロンは髪に残りにくいアルカリを中心に使う
- 塗り分けの技術…アンダートーンの調整やハイライトなど、プロの技術がある
| 項目 | サロンカラー | ホームカラー |
|---|---|---|
| ダメージの少なさ | ||
| 仕上がりの色の自由さ | ||
| 色持ち | ||
| 手軽さ | ||
| 価格の手ごろさ |
※美容師の経験にもとづく評価(5段階)です。サロンや商品によって差があります。
そもそもヘアカラーのしくみ

一般的なヘアカラー(酸化染毛剤)は、1剤と2剤を混ぜて使います。
| 主な成分 | はたらき | |
|---|---|---|
| 1剤 | 酸化染料・アルカリ剤・界面活性剤など | 髪を開いて薬剤を浸透させ、色を出す・髪を明るくする |
| 2剤 | 過酸化水素 | 1剤と反応して色を出す・メラニンを分解して明るくする |
カラーを続けている方は、根元の新しく伸びた部分と、すでに染めた部分の両方がある状態がほとんど。すでに染めた部分に同じ薬剤を重ねると、ダメージや色ムラが出やすくなります。ここで、サロンとホームの差が大きく出ます。
違い①|サロンは2剤の濃度を使い分けられる

市販のホームカラーは、初めて染める方でもしっかり染まるよう、2剤の過酸化水素が高めの濃度(6%前後)で作られているものが多いです。すでに染めている髪には、そのぶんダメージが進みやすくなります。
サロンカラーでは、2剤の濃度を1〜6%の中から、髪質・ダメージ・今の髪色に合わせて使い分けます。1剤も、いくつかの薬剤を混ぜて、その方に合ったレシピを作ります。
2剤(過酸化水素)の濃度のイメージ
※一般的な目安です。実際の濃度は薬剤や施術によって変わります。
違い②|アルカリ剤の種類と「におい」の正体
美容室のカラーで感じるツンとしたにおいは、アルカリ剤のアンモニアです。においはありますが、揮発しやすく髪や頭皮に残りにくいというメリットがあります。
一方、最近の市販のカラーは、においが少ないものが多くなっています。においの少ないカラー剤には、揮発しにくいアルカリ剤(モノエタノールアミンなど)が使われていることが多く、髪や頭皮に残りやすいのがデメリット。残ったアルカリで、ダメージが少しずつ進んでしまいます。
| アンモニア | 揮発しにくいアルカリ剤 | |
|---|---|---|
| におい | ツンとする | 少ない |
| 髪への残りやすさ | 揮発して残りにくい | 残りやすい |
| 主に使われるところ | サロンカラー | においの少ないカラー剤 |
※商品によって配合は異なります。サロンでも、目的に合わせて使い分けています。
違い③|プロの塗り分け・色づくりの技術

美容師は簡単に塗っているように見えて、実はさまざまなテクニックを使っています。そのひとつがアンダートーンの調整。日本人の黒い髪から、黒い色素をどれだけ抜いて、どれだけ色を入れるかを考えながら色を作ります。
黒い紙と白い紙に同じ赤や黄色で絵を描いても、違う色に見えますよね。髪も同じで、一度真っ白にすれば思いどおりの色は作りやすいのですが、そのぶんダメージが大きくなります。だからサロンでは、なるべく明るくしすぎずに、ダメージをおさえながら色を作る工夫をしています。

| 技術 | どんなもの? |
|---|---|
| アンダートーンの調整 | 地毛の明るさを見て、色素の抜き方・入れ方を調整する |
| 塗り分け | 根元・中間・毛先で薬剤や塗る順番を変え、色ムラを防ぐ |
| ハイライト・ローライト | 細い毛束を明るく・暗くして、立体感を出す |
| パーソナルカラーの提案 | 肌や瞳の色に合わせて、似合う髪色を提案する |
ホームカラーを上手に使うコツと注意点

- 毎回、48時間前にパッチテストをする(以前大丈夫だった方も毎回)
- 伸びた根元だけに塗り、すでに染めた毛先には重ねない
- 説明書の放置時間を守る
- しっかり流したあと、トリートメントで整える
- アミノ酸系シャンプーと流さないトリートメントで、ホームケアを続ける
ヘアカラーで、かゆみ・赤み・はれなどが出たことがある方は、市販・サロンにかかわらず使用をやめて、皮膚科に相談してください。サロンでも、毎回の体調や頭皮の状態をお伝えくださいね。
| こんなとき | おすすめ |
|---|---|
| 根元の白髪だけ気になる | ホームカラーやリタッチで根元だけ |
| 全体の色を変えたい・明るくしたい | サロンカラー |
| ダメージが気になる・色ムラがある | サロンカラー(前処理・後処理も) |
| 忙しくてサロンに行けない | ホームカラー+次回サロンで調整 |
よくある質問
- Q. ホームカラーのあと、すぐサロンで染め直せますか?
- A. できますが、薬剤が重なってダメージが出やすいので、ホームカラーをしたことを必ず美容師に伝えてください。
- Q. サロンカラーのほうが色持ちがいいのはなぜ?
- A. ダメージをおさえて染められるうえ、後処理で残った薬剤を取りのぞけるからです。くわしくはヘアカラーの色落ちの原因と対策をどうぞ。
- Q. においの少ないカラーは髪にやさしい?
- A. においが少ないことと、髪にやさしいことは別です。揮発しにくいアルカリが残りやすいこともあります。
- Q. パッチテストは毎回必要?
- A. はい。体質は変わることがあるので、毎回48時間前におこないましょう。
まとめ|サロンとホームの違いを知って、上手に使い分けを
- サロンは2剤の濃度を1〜6%で使い分けられる。ホームは高めで一律のものが多い
- サロンのツンとしたにおいは、髪に残りにくいアンモニア
- アンダートーンの調整や塗り分けなど、プロの技術で色を作る
- ホームカラーは根元だけ・放置時間を守る・毎回パッチテスト

この記事について
この記事は、美容師歴20年以上、サロンでの経験と、サロンでのカラー施術の経験をもとに書いています。美容の専門家と一緒に検証しています。製品の情報は2026年10月時点の公式サイトなどをもとにしています。使用感には個人差があります。頭皮や肌に合わない場合は使用を中止してください。



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