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「増毛をしたら、もう普通の美容室には行けないのかな」
「カラーやパーマをしたいけど、増毛した髪はどうなるんだろう」
増毛を考えている方や、すでに増毛をしている方から、こうした不安を耳にします。増毛のお店では増毛のことを、美容室ではカットやカラーのことを聞くけれど、その「あいだ」のことは誰も教えてくれない——そんな声です。
この記事では、美容師として施術する側から、増毛している髪を美容室でどう扱うのかをお伝えします。カット・カラー・パーマそれぞれでできること、美容師への伝え方、増毛サロンとの使い分けまでまとめました。
結論:美容室には行けます。ただ、カラーとパーマは「自毛だけ」と考えてください
増毛をしていても、美容室には通えます。カットは問題なくできますし、シャンプーも増毛したままで大丈夫です。
ただし、カラーとパーマは人工毛にはかかりません。人工毛の多くは化学繊維でできているので、薬剤が効かないんです。染まるのも、パーマがかかるのも、自毛の部分だけです。
そしてもうひとつ大事なのが、増毛していることを美容師に伝えること。結び目やシートの位置がわかれば、そこを避けてハサミを入れたり、薬剤がつかないように塗ったりできます。
まず知っておきたい、増毛の3つの方式
ひとくちに「増毛」といっても、方式によって美容室で気をつけることが違います。アデランスの公式サイトでは、増毛の方式を次の3つに分けて説明しています。
| 方式 | 仕組み | 美容室で気をつけること |
|---|---|---|
| 編み込み式 | 自分の髪に特殊な糸で土台を編み込み、そこに人工毛を束でつける | 土台のある場所を強く引っぱらない・すきすぎない |
| 結毛式 | 自毛の根元に、人工毛を数本ずつ結びつける | 結び目の近くを切らない。根元に薬剤をべったりつけない |
| シート式 | 人工毛を植えた極薄のシートを、専用の接着剤で頭皮に貼る | シートのふちに薬剤や熱を当てない。ブラシで強くこすらない |
※方式の説明はアデランス公式サイト「増毛とは?増毛の種類とメリット・デメリット」より。「美容室で気をつけること」は当サイト美容師によるものです。
どの方式でも共通しているのは「人工毛は伸びない」こと
自毛は1か月に1cmほど伸びますが、人工毛は伸びません。そのため、自毛が伸びると、結び目や土台も一緒に頭皮から離れていきます。
アデランスの公式サイトでも、自毛が伸びると人工毛が浮いてくるため、月に1〜2回のメンテナンスが必要と案内されています。美容室に行くタイミングも、このメンテナンスとの兼ね合いで考えるのがおすすめです。
カットはできる?|美容師が気をつけていること
カットは、どの方式でもできます。ただ、美容師の側では、いつもより気をつけていることがあります。
人工毛は、一度切ったら戻りません
自毛は切っても伸びてきますが、人工毛は伸びません。短く切りすぎたら、元に戻らないんです。
とくに気をつけているのが、すきバサミやレザー(カミソリ)で量を減らすとき。自毛と同じ感覚ですいてしまうと、人工毛まで減ってしまって、せっかくのボリュームが失われます。
結び目・土台・シートの近くにはハサミを入れません
結毛式なら結び目、編み込み式なら土台、シート式ならシートのふち。ここにハサミが当たると、増毛そのものが外れたり、傷んだりすることがあります。
美容師は、髪をとかしながら位置を確認して、そこを避けながら切っていきます。だからこそ、最初に伝えていただくことが大切なんです。
自毛だけが伸びるので、長さの差が出てきます
時間がたつと、伸びた自毛と、伸びない人工毛とで、毛先の長さに差が出てきます。カットのときは、その差をなじませるように整えます。
「最近なんとなく髪がまとまらない」と感じたら、この長さの差が原因かもしれません。
カラーはできる?|染まるのは自毛だけです
人工毛は、基本的に染まりません
増毛に使われる人工毛の多くは化学繊維です。美容室のカラー剤は、髪のたんぱく質に反応して色を入れるものなので、化学繊維には色が入りません。
アデランスの公式サイトでも、人工毛は頭皮と髪に合わせて色を選ぶため、頻繁にカラーリングはできないと説明されています。
自毛だけ染まるので、色の差が出ます
カラーをすると、自毛は染まり、人工毛はそのままです。つまり、自毛と人工毛のあいだに色の差ができます。
少し明るくするくらいなら目立たないこともありますが、大きく色を変えると、人工毛だけ浮いて見えてしまいます。
| カラーの内容 | できる? | 美容師から見た注意点 |
|---|---|---|
| 人工毛と同じくらいの色 | しやすい | いちばん自然になじみます |
| 少し明るく・少し暗く | 相談しながら | 差が小さければ目立ちにくいです |
| 大きく色を変える | おすすめしません | 人工毛だけ色が違って見えます |
| ブリーチ・ハイトーン | おすすめしません | 色の差が大きく、薬剤の刺激も強くなります |
※当サイト美容師による目安です。人工毛の素材や色によって変わります。
白髪染めをしている方の場合
白髪染めをしている方は、自毛の根元から白髪が伸びてきます。人工毛は白髪になりませんが、自毛の白髪が伸びてくると、人工毛の色と合わなくなってくることがあります。
定期的に根元を染めること自体はできます。そのときは、人工毛の色に近い色で、自毛の根元だけを染めるのが基本です。
根元に薬剤をべったりつけないようにしています
結び目や接着部分にカラー剤が触れると、持ちに影響することがあります。美容師は、増毛している部分の根元は、薬剤がつきすぎないように少し離して塗るなど、塗り方を変えています。
パーマはできる?|人工毛にはかかりません
パーマ液も、人工毛には効きません
パーマは、髪の内側の結びつきを薬剤でいったん切って、形を変えてつなぎ直す施術です。化学繊維の人工毛には、この仕組みがはたらきません。パーマがかかるのは自毛だけです。
熱にも注意が必要です
デジタルパーマや縮毛矯正、アイロンやコテは熱を使います。人工毛は素材によって熱に弱いものがあり、高温が当たると縮れたり、溶けたりすることがあります。
ご自宅でアイロンやコテを使う方も、人工毛が熱に耐えられる素材かどうかを、増毛したお店で確認しておいてください。
ボリュームを出したいなら、自毛のパーマとスタイリング剤で
「増毛したうえで、もう少しふんわりさせたい」という場合は、自毛の部分に弱めのパーマをかけて、全体をスタイリング剤で整えるのが現実的です。
油分の多いワックスは髪を重くするので、ツヤを抑えたマットなタイプのほうが、ふんわり感を保ちやすいです。増毛したままでもワックスは使えます。
美容師に、これだけは伝えてください
増毛していることを美容師に言うのは、少し勇気がいるかもしれません。でも、伝えていただけると、美容師はやり方を変えられます。必要なのは4つだけです。
言いにくい方へ|そのまま使っていただける伝え方
いちばんシンプルな言い方
「トップに増毛しているので、そこを避けて切ってもらえますか」
カラーのとき
「増毛している部分があるので、根元は少し離して塗ってもらえますか」
増毛していることは、伝えなくてもわかる?
髪に触れると気づくことが多いですが、場所や方式まではわからないこともあります。気づかないまま施術してしまうのがいちばんのリスクなので、予約のときや、鏡の前で一言伝えてください。予約サイトの備考欄に書いておくのもおすすめです。
増毛サロンと美容室、どう使い分ける?
増毛のお店でもカットをしてくれるところがあります。どちらに何をお願いするかは、こう考えるとわかりやすいです。
| やりたいこと | 増毛サロン | 美容室 |
|---|---|---|
| メンテナンス・付け直し | こちらで | できません |
| 人工毛の色を変える | こちらに相談 | できません |
| カット | 人工毛の扱いに慣れている | スタイルの提案が得意 |
| 自毛のカラー | お店による | こちらで(人工毛の色に合わせて) |
| 自毛のパーマ | お店による | こちらで(弱めに) |
| 縮毛矯正 | まず増毛サロンに相談してから | |
※当サイト美容師による目安です。できることはお店によって違います。
カットは、どちらでもかまいません
増毛サロンのカットは、人工毛の扱いに慣れているのが安心なところです。美容室のカットは、似合うスタイルの提案や、流行を取り入れるのが得意です。
「いつもの美容室で、いつもの美容師に切ってほしい」という方は、ここまでお伝えした4つを伝えれば、美容室でも大丈夫です。
美容室に行くタイミング
自毛が伸びると、結び目が浮いてきたり、長さの差が目立ってきたりします。美容室に行く日とメンテナンスの日をどう組み合わせるかは、増毛したお店に一度相談しておくと安心です。
これから増毛を考えている方へ|はじめる前に確認したいこと
「増毛したら、美容室でおしゃれできなくなるかも」と迷っている方もいると思います。ここまで読んでいただいたとおり、美容室には通えます。ただ、はじめる前に確認しておくと、あとで困らないことがあります。
- メンテナンスの頻度と費用 ─ 月に1〜2回が目安です。通いやすさと、続けたときの費用を確認しましょう
- 人工毛の色 ─ これからカラーをする予定があるなら、その色も伝えて選んでもらうのがおすすめです
- 熱に強い素材か ─ アイロンやコテを使う方は、とくに大事です
- 美容室に通い続けたいこと ─ カット・カラー・パーマで気をつけることを、先に聞いておきましょう
こうしたことは、カウンセリングで遠慮なく聞いてください。「美容室でカラーを続けたいんです」と最初に伝えておくだけで、人工毛の色や方式の選び方が変わります。
よくある質問
Q. 美容室のシャンプー台で洗ってもらっても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。増毛したままシャンプーができる、とアデランスの公式サイトでも案内されています。ただ、ゴシゴシこすると結び目やシートに負担がかかるので、「増毛しているので、やさしく洗ってください」と伝えておくと安心です。
Q. ヘッドスパは受けられますか?
A. 増毛している部分に強い力をかけるマッサージは避けたほうが安心です。受ける場合は、増毛している場所を伝えて、その部分はやさしくしてもらうか、避けてもらってください。
Q. ワックスやスプレーは使えますか?
A. 使えます。アデランスの公式サイトでも、増毛したままワックスが使えると案内されています。ボリュームを出したいなら、油分の少ないマットなタイプが重くならずおすすめです。
Q. 自毛と人工毛の色が合わなくなってきました
A. 自毛のカラーが落ちてきたか、白髪が伸びてきた可能性があります。自毛を人工毛の色に合わせて染め直すのが基本です。人工毛の色そのものを変えたい場合は、増毛したお店に相談してください。
Q. 美容室に増毛していることを知られたくありません
A. お気持ちはよくわかります。でも、知らないまま施術するほうが、増毛が傷むリスクは大きくなります。「頭の上のほうに、切ってほしくない部分があります」だけでも伝わります。予約サイトの備考欄に書いておくと、対面で言わずに済みます。
まとめ|増毛していても、美容室はあきらめなくて大丈夫
増毛していても、美容室には通えます。カットもシャンプーも、今までどおりできます。
ただし、カラーとパーマがかかるのは自毛だけです。人工毛は化学繊維のことが多く、薬剤が効きません。色やカールは、自毛を人工毛に合わせていくのが基本です。
そして何より大切なのが、増毛していることを美容師に伝えること。場所と方式がわかれば、結び目を避けて切ったり、薬剤がつかないように塗ったり、美容師はやり方を変えられます。
- カット → できます。結び目・土台・シートの位置を伝えてください
- カラー → 自毛だけ染まります。人工毛に近い色がなじみます
- パーマ → 自毛だけかかります。熱にも注意
- 縮毛矯正 → まず増毛したお店に相談
- 伝えること → 場所・方式・メンテナンスの時期・熱が大丈夫か
増毛も、美容室でのおしゃれも、どちらもあきらめなくていいものです。次に美容室へ行くとき、この記事を思い出していただけたらうれしいです。
※増毛の方式・メンテナンス・シャンプー等の説明は、アデランス公式サイト「増毛とは?増毛の種類とメリット・デメリット」を参考にしています(2026年9月確認)。できることは増毛の方式やお店によって違います。詳しくは施術を受けたお店にご確認ください。
この記事について
美容師としての現場経験と、実際に使ってみた体験をもとに書いています。良い点だけでなく、惜しい点や合わない方についても正直にお伝えしています。
読みやすく整えるためにAIを補助的に使っていますが、内容の確認と最終的な判断は人が行っています。
もくくは増毛じゃなくても、クリニックを2から3個ぐらい診断してみて、無料診断してみるのもいいです。価格を比べたり自分にはあっているかなど聞いてみるといいでしょう!1個だけで決めると言うのは、高くついてしまうことがあるのでまずは何個か比べてみることが大事です。
分け目が気になってきたときのヘアスタイルについてはまた別記事でまとめました。





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