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スカルプDのまつ毛美容液プレミアムを買おうとして、通販サイトで手が止まった方は多いと思います。「成分2倍」と書かれたものと、「毛髪補修成分4倍」と書かれたもの。同じ商品名なのに、2つ並んでいるからです。
結論から言うと、この2つは世代が違います。2024年3月にリニューアルがあり、中身もチップの形も変わりました。
私はまつ毛パーマのメニューを扱っている美容師です。この記事では、2つのモデルが具体的にどう違うのか、どちらを選べばいいのかを、公式情報をもとに正直にお伝えします。読み終わるころには、迷わず選べるようになっているはずです。
- 価格差が数百円なら、迷わず現行モデル
- まつ毛パーマやエクステを続けている方も現行モデル
- 旧モデルが大幅に安く売られているときだけ、旧モデルも選択肢に入る
理由はこのあと順番に説明します。
新旧2モデルの早見表
| 項目 | 現行モデル | 旧モデル |
|---|---|---|
| パッケージ表記 | 毛髪補修成分4倍/色素沈着なし | 成分2倍 |
| 発売 | 2024年3月13日 | それ以前 |
| ダメージケア成分 | プレミアムダメージケア成分を新配合 | なし |
| 処方 | リペアグロウ処方を新採用 | 従来処方 |
| チップ | 三日月型(まつ毛にフィット) | 従来型 |
| 容量・使用回数 | 4mL・1日1回 | 4mL・1日1回 |
| 公式価格 | 3,560円(税込) | 販売店により変動 |
| パーマ・エクステ | 使用可 | 使用可 |
| こんな方に | ほとんどの方はこちら | 安く手に入るときのみ |
出典:アンファー公式ニュースリリース(2024年3月13日発売)、公式サイト、各通販サイトの商品ページ(2026年9月21日確認)。価格は販売店・時期により異なります。
それぞれの販売ページはこちらです。価格を見比べてから決めていただくのがいいと思います。
■ 現行モデル(毛髪補修成分4倍)
■ 旧モデル(成分2倍)
選ぶ前に知っておきたい3つの基準
まつ毛美容液を選ぶとき、美容師として見ている基準は3つです。この基準で見ると、2つのモデルの違いも判断しやすくなります。
- 毎日続けられる設計か(使用回数・塗りやすさ)
- 施術と併用できるか(オイルやアルコールが入っていないか)
- 中身が公開されているか(目元に使うものなので成分の透明性)
成分の量ばかりが注目されますが、いちばん結果に関わるのは1つ目です。どんなに良い成分が入っていても、続かなければ意味がありません。ここは後ほど詳しく説明します。
違いその1:毛髪補修成分「4倍」と「2倍」の意味
まず、いちばん誤解されやすいところから整理します。
現行モデルの「4倍」も、旧モデルの「2倍」も、比較対象は同じシリーズの通常版(ピュア)です。新旧を直接比べた数字ではありません。
- 通常版ピュア = 基準(1倍)
- 旧モデル = 通常版の2倍
- 現行モデル = 通常版の4倍
結果として、現行モデルは旧モデルのおよそ2倍という関係になります。
ただし、ここは正直にお伝えしておきます。配合量が4倍になったからといって、実感が4倍になるわけではありません。成分量と体感は比例しません。
数字だけで「4倍もすごい」と判断するより、次に説明する中身の変化を見たほうが実態に近いと思います。
違いその2:新しい成分と処方が加わった
現行モデルでは、プレミアムダメージケア成分が新しく配合されました。公式の説明によると、その中身は毛髪補修成分であるジラウロイルグルタミン酸リシンNa、BG、糖脂質の3つです。
あわせて、リペアグロウ処方という新しい処方も採用されています。公式は「使い続けることで強い※まつ毛へ」と表現しており、この※には「ハリコシがある状態」という注釈がついています。
メーカーがわざわざ「強い」に注釈をつけて「ハリコシがある状態」と定義しているのは、誠実な書き方だと思います。
裏を返せば、まつ毛が伸びる・増えるという商品ではないということです。ここは2つのモデルに共通する大前提です。
違いその3:チップの形が変わった
現行モデルでは、チップが三日月型に変更されました。ふわふわの触り心地はそのままに、よりまつ毛にフィットする形になったと公式が説明しています。
成分の話に比べると地味な変更に見えるかもしれません。ですが、美容師として私がいちばん注目したのはここです。
まつ毛美容液は、生え際にきちんと塗れるかどうかで使い心地が変わります。塗りにくいものは、だんだん面倒になって続かなくなります。ケア用品は、成分の良し悪しより先に「続けられるか」で結果が決まります。
価格差がほとんどないのであれば、この一点だけでも現行モデルを選ぶ理由になると思います。
2つのモデルで変わらない点
逆に、共通している部分も整理しておきます。ここが変わっていないので、旧モデルでも大きく劣るわけではありません。
- 容量は4mLで、約2.5か月分
- 使用回数は1日1回
- まつ毛パーマ・まつ毛エクステに使える
- プロスタグランジン類似物質を使っていない
- 区分は化粧品(医薬品ではありません)
この5点が共通しているので、旧モデルが安く手に入るなら、それも十分に選択肢になります。同じ価格なら現行、旧モデルが大きく安いなら旧、という判断で問題ありません。
先にお伝えする、両モデル共通の惜しいところ
良いところより先に、気になる点をお伝えします。買ってから「思っていたのと違った」となるのが、いちばんもったいないからです。
1. まつ毛が伸びる、増える商品ではない
化粧品のまつ毛美容液は、まつ毛を伸ばしたり増やしたりするためのものではありません。公式も「強い※まつ毛へ」の※に「ハリコシがある状態」と注釈をつけています。今あるまつ毛のコンディションを整えるもの、と考えてください。
2. 時間がかかる
まつ毛には毛周期があります。髪より短いとはいえ、生え替わりには数か月単位の時間がかかります。数日使って変化がないからとやめてしまうのが、いちばんもったいない使い方です。
1本で約2.5か月分です。判断するなら、最低でも1本を使い切ってからにしてください。
3. 価格は安くない
現行モデルの公式価格は3,560円(税込)です。ドラッグストアには1,000円台の商品もありますから、その基準で見ると高く感じると思います。
一方で、2.5か月分と考えると1日あたり約47円です。まつ毛パーマの施術料金と比べれば、続けやすい範囲ではないでしょうか。何と比べるかで印象が変わる部分です。
4. 目元に合わない場合がある
どんなに低刺激の設計でも、合う合わないは人によります。使っていてしみる、赤くなる、かゆみが出るといった場合は、すぐに使用をやめてください。症状が続くときは、自己判断せず眼科や皮膚科で相談してください。
「色素沈着なし」の表記をどう受け取るか
現行モデルの商品名には「色素沈着なし」と書かれています。ここは正確に理解しておきたい部分です。
この表記は、色素沈着の報告がある成分(プロスタグランジン類似物質)を使っていない、という成分設計の話です。まつ毛美容液の中には、海外製のものが個人輸入という形で出回っており、こうした成分を含む場合があります。それを使っていない、という意味になります。
なお、この点は旧モデルも同じです。スカルプDのまつ毛美容液は、もともとプロスタグランジン類似物質を使わない設計になっています。
メーカー自身が公式発表の中で「すべての方に色素沈着が起こらないというわけではありません」と明記しています。肌に合うかどうかは人によって違います。
目のまわりに違和感が出た場合は使用をやめて、症状が続くときは眼科や皮膚科で相談してください。
この一文まで書いている記事はあまり見かけません。ですが、毎日目元に使うものですから、知っておいていただきたいと思います。
まつ毛パーマ・エクステをしている方へ
ここからは、まつ毛パーマを施術している立場からお伝えします。
仕上がりは、かける前のまつ毛の状態で変わる
まつ毛パーマは、薬剤でまつ毛の結合に働きかけてカールをつける施術です。髪のパーマと考え方は同じで、元の毛が細くやわらかいほど、カールの形は安定しにくくなります。
サロンで施術していても、まつ毛の状態には個人差が大きいと感じます。同じ薬剤、同じロッドを使っても仕上がりの印象が変わるのは、そのためです。
だからこそ、施術の直前だけ何かをするより、次の施術までの期間をどう過ごすかが大切です。まつ毛美容液は、その期間を支えるためのものだと考えていただくのがいちばん近いと思います。
オイルとアルコールが入っていない点が実用的
まつ毛エクステをされている方は、オイル入りのものを避けるよう案内された経験があるはずです。グルー(接着剤)がオイルに弱いためです。
2つのモデルはどちらも鉱物油とエタノールを使っておらず、まつ毛パーマ・エクステのどちらにも使えるとされています。施術を続けながら使えるというのは、地味ですが大きな利点です。
ただし公式には「全てのまつ毛エクステに適合しているわけではありません」という注記があります。サロンでエクステをされている方は、使っているグルーとの相性を担当者に確認してから使い始めてください。
口コミ・評判は?良い声と悪い声の両方を見る
大手の口コミサイト2つで実際の評価を確認しました。どちらも1,000件を超える投稿があり、傾向を見るには十分な件数です。
| サイト | 評価 | 星(5点換算) | 件数 |
|---|---|---|---|
| LIPS | 4.26点/5点満点 | 1,169件 | |
| @cosme | 5.1点/7点満点 | 1,672件 |
出典:LIPS 商品ページ/@cosme 商品ページ(いずれも2026年9月21日確認)。@cosmeは7点満点のため、5点満点に換算した数値を星で表示しています。評価・件数は変動します。
これらの口コミには、新旧どちらのモデルに対するものも混ざっています。リニューアルは2024年3月なので、それ以前の投稿は旧モデルへの評価です。投稿日も一緒に見ることをおすすめします。
良い口コミでよく挙がっている点
- チップが塗りやすい:目元にフィットして生え際に塗りやすいという声が最も多い
- ハリ・コシを感じる:まつ毛パーマやビューラーのカールの持ちが変わったという内容
- 1日1回で続けやすい:朝晩2回のものより習慣にしやすい
- 成分フリー設計への安心感:パラベンやアルコールを使っていない点
出典:LIPS、@cosme(2026年9月21日確認)
美容師として見ると、1つ目と3つ目が本質的だと思います。塗りにくい美容液は続きませんし、続かないケア用品は結果につながりません。使用感の評価が高いことには、それだけで価値があります。
悪い口コミでよく挙がっている点
- 価格が高い:3,560円という金額への指摘がいちばん多い
- 効果に個人差がある:期待したほど変化を感じられなかったという内容
- 続けないと意味がない:短期間では判断できず、使い続ける必要がある
出典:@cosme(2026年9月21日確認)
この3点は、正直そのとおりだと思います。価格は安くありませんし、まつ毛には毛周期があるので短期間では判断できません。この記事の前半でお伝えした「惜しいところ」と、ほぼ重なっています。
口コミを読むときの注意点
使用期間が書かれているかを確認してください。1週間の感想と3か月の感想では、意味がまったく違います。
また、「まつ毛が伸びた」「増えた」という内容も見られますが、化粧品にその効果をうたうことはできません。個人の感じ方として読むのが適切です。
効果を引き出す使い方(2モデル共通)
公式が案内している塗り方です。
- チップの先端で、上まつ毛の生え際をなぞるようにやさしく塗る
- チップの山側を使い、まつ毛を持ち上げるようにたっぷり塗る
- チップを立てて、下まつ毛にもしっかり塗る
- メイクをしっかり落としてから使う。油分が残っていると密着しません
- 目に入らないよう、生え際に置くイメージで。量を増やすより毎日続けるほうが大切です
- 夜のスキンケアの流れに組み込むと忘れにくくなります
- クレンジングのときにまつ毛をこすらない。ケアより、傷める習慣をやめるほうが先です
最後の項目は、美容液以上に大事かもしれません。目をこする癖、ビューラーの強い使い方、マスカラの落とし残し。この積み重ねのほうが、まつ毛の状態には大きく関わります。
よくある質問
通販で新旧を見分ける方法はありますか?
商品名の表記で分かります。「毛髪補修成分4倍」「色素沈着なし」とあれば現行モデル、「成分2倍」とあれば旧モデルです。パッケージ画像でも確認できます。
旧モデルは品質が落ちていませんか?
未開封であれば問題ありません。ただし化粧品には使用期限の目安があります。購入前に製造時期を確認し、開封後はなるべく早めに使い切ってください。
通常版(ピュア)との違いは?
通常版は1,780円(税込)で6mL、使用回数は1日2回が目安です。プレミアムは3,560円で4mL、1日1回。まず試してみたい段階なら通常版、パーマやエクステを続けている方はプレミアムが向いています。
まつ毛パーマの当日から使えますか?
施術直後はまつ毛が不安定な状態です。当日は避け、翌日以降から始めるのが安心です。サロンによって案内が異なりますので、担当者に確認してください。
どれくらいで変化を感じますか?
まつ毛には毛周期があるため、短期間では判断できません。感じ方には個人差がありますが、1本(約2.5か月分)を使い切るまでは続けてみてください。
まとめ:価格差で判断して問題ありません
スカルプDまつ毛美容液プレミアムの新旧2モデルは、容量も使用回数も、パーマ・エクステに使える点も同じです。違うのは、毛髪補修成分の量、新配合のダメージケア成分、処方、そしてチップの形です。
価格差が小さければ現行モデル、旧モデルが大きく安ければ旧モデル。この判断で問題ありません。どちらを選んでも、まつ毛が伸びる商品ではないという前提は変わりません。
まつ毛パーマやエクステを定期的に続けている方にとっては、施術の合間を支える一本になると思います。1日あたり約47円。使うと決めているなら、選択肢に入れて損はありません。
逆に、短期間で目に見える変化を求めている方、目元がトラブルを起こしやすい方には、無理におすすめしません。まずはまつ毛をこすらないなど、傷める習慣を見直すほうが先だと思います。
それぞれの価格は、記事の前半に置いたリンクからご確認いただけます。


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