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ロレッタの棚に、よく似た名前の2本が並んでいます。ハードゼリーとグリースゼリー。値段も同じ2,420円で、香りもどちらもローズ系です。
これでは選べません。ですが、公式のデータを並べてみると、この2つは驚くほど正反対の設計でした。
私は美容師で、両方を実際に使ってみました。この記事では、公式データの比較と、使って感じた違いを正直にお伝えします。併用についても試してみたので、その結果もそのまま書きます。
結論:固めたいならハード、濡れ感ならグリース
- ハードゼリー/しっかり固めたい方。パリッとした質感でビジネスシーンに
- グリースゼリー/濡れ感とツヤが欲しい方。手直しもできる
- 併用はおすすめしません。試しましたが、重さが出てしまいます
| こんな方 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 一日しっかり固定したい | ハードゼリー | セット力が公式で最高評価 |
| 濡れたようなツヤが欲しい | グリースゼリー | 潤い感が最高評価。濡れ感が続く |
| 日中に手直ししたい | グリースゼリー | パリッと固まらないので直せる |
| スーツで働いている | ハードゼリー | 清潔感のあるパリッとした質感 |
| 洗い落ちを重視 | グリースゼリー | どちらも落ちますが、より軽い |
| ふんわりさせたい | どちらも向きません | ジェル系は重さが出ます |
■ ロレッタ ハードゼリー 300g
■ ロレッタ グリースゼリー 280g

数値で見ると、この2つは正反対
公式サイトには、どちらの商品にも5つの指標が載っています。並べてみると違いがはっきりします。
| 指標 | ハードゼリー | グリースゼリー |
|---|---|---|
| セット力 | ||
| 束感 | ||
| ツヤ感 | ||
| 重さ・しっとり | ||
| 潤い感 |
出典:ロレッタ公式サイトの製品データ(2026年9月22日確認)
グラフで見る2つの性格
上=ハードゼリー 下=グリースゼリー
セット力
重さ・しっとり
潤い感
出典:ロレッタ公式サイト(2026年9月22日確認)
重さと潤いが0対5です。同じブランド、同じ価格で、ここまで振り切って設計が違う組み合わせはあまり見かけません。
ツヤ感はどちらも4で同じです。でも潤い感が0と5。つまり同じ「ツヤ」でも、光り方の種類が違います。
ハードゼリーは乾いた面に光が乗るツヤ、グリースゼリーは濡れているように見えるツヤです。ここが選び分けのいちばん大事なところだと思います。
基本スペックを並べて比較
| 項目 | ハードゼリー | グリースゼリー |
|---|---|---|
| セット力 | ||
| つや(濡れ感) | ||
| シャンプーでの落ちやすさ | ||
| 1gあたりのコスパ | ||
| 香り | ローズ系 | ローズ系 |
| 容量・価格 | 300g/2,420円 70g/1,210円 | 280g/2,420円 70g/1,210円 |
| 1gあたり | 約8.1円 | 約8.6円 |
| 発売 | 2011年4月 | 2025年6月 |
| 合うスタイル | 立ち上げ、スパイキー、七三、ビジネス | 濡れ感、こなれ感、センターパート、パーマ |
セット力・香り・容量・価格・発売日は公式サイトより(2026年9月22日確認)。つや(濡れ感)と落ちやすさは当サイト美容師が実際に使って評価したものです。1gあたりの金額は公式価格から算出しました。
価格は同じ2,420円です。容量が20g違うので1gあたりでは差が出ますが、その差は0.5円ほど。値段で選ぶ理由にはなりません。
成分にも違いがあります。グリースゼリーにはハードゼリーにない保湿成分(パンテノール、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム)が入っています。潤い感の評価が5になっているのは、ここが理由だと考えられます。


実際に両方使って感じた3つの違い
ここからは、私が実際に両方を使ってみて感じたことです。公式データだけでは分からない部分をお伝えします。
1. セット力は、はっきりハードゼリーが上
公式の数値どおりでした。しっかり固めたい方には、ハードゼリー一択です。グリースゼリーにもキープ力はありますが、方向性が違います。
ハードゼリーはパリッとした質感に仕上がります。一方グリースゼリーは、固めるというより形を保ちながら動きも残す感じです。
2. 濡れ感はグリースゼリーが圧倒的
グリースゼリーのほうが、はっきりと濡れ感があります。ツヤの質が違うというより、「濡れているように見えるかどうか」の差です。
ハードゼリーはパリッとしていて、乾いた質感の中にツヤが出ます。清潔感のある仕上がりです。
3. 洗い落ちは、ハードゼリーのほうがやや手こずる
これは意外と知られていない差だと思います。ハードゼリーのほうが、洗い落ちはやや悪く感じました。固まる力が強いぶん、当然といえば当然です。
どちらもシャンプーで十分に落ちます。油性のポマードのように何度も洗う必要はありません。あくまで2つを比べたときの相対的な差です。
もうひとつ:グリースは手直しができる
グリースゼリーは、ある程度の動きも出せますし、あとから手直しもできます。日中に前髪を直したい方には、これが大きな差になります。
ハードゼリーは、固まったあとに触ると束が割れてしまいます。朝に決めて、あとは触らない。この使い方が前提です。
シーンで選ぶなら、こう分かれます
髪質やスタイルだけでなく、どんな場面で過ごすかで選ぶ方法もあります。私はこの分け方がいちばん実用的だと思っています。
パリッとした質感なので、ビジネスシーンに使いやすいと思います。スーツに合わせたときの清潔感が出ますし、朝決めた形が夕方まで崩れにくいのは、外回りや来客のある仕事では助かります。
濡れ感とツヤがあるので、ホテルのフロントに立つ方や、バーで働く方のような落ち着いた大人の雰囲気によく合うと思います。照明の下で見たときのツヤの出方が、この商品の良さです。
もちろん決まりはありません。ただ、「自分がどんな場所で人に会うか」を考えると、選びやすくなるはずです。
「両方使う」は試しましたが、おすすめしません
根元はハードゼリーで立ち上げて、毛先はグリースゼリーで濡れ感を出す。理屈としては良さそうに思えます。実際に試してみました。
どちらも使うと、重さが出てしまいます。ジェル系を2つ重ねるので、当然といえば当然かもしれません。
1つだけを使ったほうが、シンプルで扱いやすいと感じました。
スタイリング剤は、種類を増やすほど良くなるものではありません。1本を使いこなすほうが、結果的にきれいに決まります。
どうしても両方欲しい場合は、併用ではなくその日の予定で使い分けるほうが現実的だと思います。仕事の日はハードゼリー、休日はグリースゼリー、という具合です。

口コミ・評判を両方チェック
| 商品 | 評価(5点満点) | 星 | 件数 |
|---|---|---|---|
| ハードゼリー | 4.04点 | 99件 | |
| グリースゼリー | 3.96点 | 13件 |
出典:LIPS ハードゼリー/LIPS グリースゼリー(いずれも2026年9月22日確認)。評価・件数は変動します。
評価点はほぼ同じですが、件数は99件と13件で大きく違います。グリースゼリーは2025年6月発売の新製品なので、まだ投稿が少ない状態です。点数だけで比べると判断を誤ります。
良い口コミでよく挙がっている点
| ハードゼリー | グリースゼリー |
|---|---|
| 大容量でコスパがいい。毎日使っても減らない | 柔らかいテクスチャーで伸ばしやすい |
| ガチガチに固まらないのにキープ力がある | 固まらないのでセットし直せる |
| ローズの香りが甘すぎず上品 | 毛束感とツヤのある仕上がり |
| ぷるぷるで伸ばしやすい | 水で簡単に落とせる |
出典:LIPS、@cosme(2026年9月22日確認)。傾向の要約です。
悪い口コミでよく挙がっている点
| ハードゼリー | グリースゼリー |
|---|---|
| 髪質によってはキープ力が足りない | 部分的にベタつくことがある |
| 前髪の量の調整が難しい | 量や塗り方でムラになる |
| つけすぎるとパリパリになる | 毛が硬くなるという声 |
| 落とすのが大変という声 | シャンプーで落とすのが手間という声 |
出典:LIPS、@cosme(2026年9月22日確認)。傾向の要約です。
興味深いのは、どちらにも「落としにくい」という声と「簡単に落ちる」という声の両方があることです。つける量の違いが大きいのだと思います。
共通して多いのは「量の調整が難しい」という点です。どちらもつけすぎると失敗します。使い方の章で対策をお伝えします。
正直にお伝えする、それぞれの惜しい点
- 固まったあとにやり直せません。乾く前に形を決めきる必要があります
- 洗い落ちは、グリースゼリーと比べるとやや手こずります
- ふんわりした仕上がりには向きません
- つけすぎると束が割れて白い粉が出ます
- しっかり固定したい方には力が足りません
- 濡れ感が強いぶん、量を間違えるとベタついて見えます
- 口コミ件数がまだ少なく、判断材料が多くありません
- 重さ・しっとりが最高評価なので、細い髪の方はつけすぎに注意が必要です
どちらにも共通するのは、ジェル系なので「ふんわり」とは正反対だということです。エアリーな仕上がりを求める方には、どちらも向きません。
大容量とチューブ、どちらを選ぶか
どちらの商品も、大容量とチューブタイプの2サイズがあります。
| サイズ | 価格 | 1gあたり | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| ハード 300g | 2,420円 | 約8.1円 | 毎日使う方 |
| グリース 280g | 2,420円 | 約8.6円 | 毎日使う方 |
| どちらも 70g | 1,210円 | 約17.3円 | 試したい方・持ち運び |
出典:ロレッタ公式サイト(2026年9月22日確認)。1gあたりの金額は当サイトが算出。
1gあたりで見ると、大容量はチューブのおよそ半分の単価です。ただし、どちらが自分に合うか分からない段階で大容量を買うのは、正直おすすめしません。
迷っているなら、70gを2本買って両方試すのがいちばん確実です。合計2,420円で、大容量1本と同じ金額です。これで自分に合うほうが分かります。
■ ハードゼリー 70g(お試し・持ち運び用)
■ グリースゼリー 70g(お試し・持ち運び用)


使い方の違いと、共通のコツ
| 項目 | ハードゼリー | グリースゼリー |
|---|---|---|
| つけるタイミング | 8割乾かしてから | 8割乾かしてから |
| 形を決めるタイミング | 乾く前に決めきる | あとから直せる |
| 量の目安(ショート) | さくらんぼ1〜1.5粒 | さくらんぼ1粒から |
| 向く仕上げ | 冷風で固める | 手ぐしで整える |
- 少なめから始める。口コミでいちばん多い失敗が、量のつけすぎです
- 後ろから、内側から、前髪は最後。前髪から先につけると、そこだけ重くなって割れます
- 落とすときは、先にお湯で1分流す。固まったまま指を通すと髪が折れます
グリースゼリーは濡れ感が出るぶん、つけすぎるとベタついて見えます。口コミにも同じ指摘がありました。少なめから始めて、足りなければ足すのが正解です。
よくある質問
初めてならどちらを買えばいいですか?
固めたいならハードゼリー、濡れ感が欲しいならグリースゼリーです。決めきれない場合は、70gを2本買って両方試すのが確実だと思います。合計金額は大容量1本と同じです。
女性が使っても大丈夫ですか?
問題ありません。ショートの毛先に動きを出すならハードゼリー、まとめ髪のおくれ毛を濡れ感で見せるならグリースゼリーが向きます。ただし量は少なめに。ロング全体ではなくポイント使いがおすすめです。
パーマにはどちらが合いますか?
グリースゼリーのほうが向きます。束感が公式で最高評価ですし、濡れ感がカールの動きをきれいに見せてくれます。ハードゼリーだと固まりすぎて、パーマの柔らかさが消えてしまうことがあります。
香りは違いますか?
どちらもローズ系で、ロレッタらしい香りです。口コミでも「甘すぎず上品」と評価されています。香りで選び分ける必要はありません。
ドンキなどで買えますか?
ハードゼリーは店舗によって取り扱いがあります。グリースゼリーは2025年6月発売の新製品なので、まだ置いていない店舗が多い印象です。確実に手に入れたい場合は通販が早いと思います。
まとめ:質感で選べば、迷いません
ロレッタのハードゼリーとグリースゼリーは、値段も香りも同じですが、中身はほぼ正反対の設計でした。
- パリッと固めたい、崩したくない → ハードゼリー
- 濡れ感とツヤが欲しい、日中直したい → グリースゼリー
シーンで考えるなら、スーツで人に会う日はハードゼリー、落ち着いた大人の雰囲気を出したい日はグリースゼリー。この分け方が、いちばん実用的だと思います。
併用は試しましたが、重さが出るのでおすすめしません。1本を使いこなすほうが、きれいに決まります。
どちらもジェル系なので、ふんわりした仕上がりを求める方には向きません。そこだけは正直にお伝えしておきます。
それぞれの価格は、記事の前半に置いたリンクからご確認いただけます。迷っている方は、70gを2本という選び方も検討してみてください。



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